さめはだなガブリアス   作:わさべ。

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生存報告も兼ねての投稿(もうひとつの方の締め方が纏まらない事件)


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「ッチ!!本当だったのかよォあの噂!?」

 

突然現れたのはガブリアス。所々に傷跡が残っていて痛々しい。

 

きっと、あの噂は真実だったのだろう。あのガブリアスが化け物だ。

 

何故か、不思議と恐怖は感じなかった。

 

「………」

 

私とギンガ団の間に入って威圧感を放っている。

 

私の目の前に立ち塞がって私を守ろうとしているのだろうか。それとも、邪魔者として排除しようとしているのか。

 

そのどちらにせよ、今はガブリアスに賭けるしかない。

 

「ぐるぅううおおおあああ!!」

 

「きぃっ!!……ぃ」

 

ギンガ団が焦っている間にズバットを仕留めた。まるでホコリを払うように、あっさりと。

 

「ば、化け物め」

 

ズバットをボールに戻しながら後ずさる。完全に戦意を失っていた。

 

「ッチ、先に戻って本部に連絡入れとけ。2人じゃァ逃げ切れねェ」

 

「す、すまない」

 

もう1人のギンガ団は肝が据わっていたらしく、冷静な判断で仲間を逃がす。…幹部クラスの判断力だ。したっぱでもリーダー的な存在なのだろう。

 

「此奴に好き放題やられてよォ…ダマっていられねェなァ!!」

 

「プァ!!」

 

そう言いながら繰り出したのはスカンプー。…あの雰囲気はマズい。

 

「ぐるぁあああ!!」

 

スカンプーがボールから出てきて着地した瞬間を狙った攻撃。あのガブリアス、中々に戦い慣れている。

 

「スカンプー!!こらえろォ!!」

 

「か…っぷゥ!?」

 

風を切る音。力任せな一撃。

 

「がああああああああああ!!」

 

スカンプーが受身を取って体制を立て直す前に追撃を加えた。桁違いの反応速度とスピード。

 

ジムリーダーのポケモンですらそんな高度な攻撃をすることは無い。指示があれば、予測して放つことは出来るだろう。

 

でも、あのガブリアスは違う。見てから反応している。一撃が荒々しいのには、その動体視力があったから…?

 

「ぷぁ!!」

 

「きゃっ!!」

 

私の後ろの壁にスカンプーが打ち付けられた。打ち付けられてからはもがくだけで移動はできそうにないようだ。

 

「ぐらあああ!!」

 

それを確認したガブリアスはギンガ団の方に向かう。次はお前だと言っているような、そんな荒い雰囲気だった。

 

「…ヘッヘッヘ…今度はよォ…俺をやるってかァ!?」

 

こんな状況でも余裕な表情は崩さない。挑発もできるほどに。

 

「ぐるぉおおおお!!」

 

 

「ハッ!!バカがよォ!!元よりお前が目的じゃねェ!!」

 

 

 

気が付けば、私の隣にスカンプーがいた。

 

「スカンプー!!だいばくはつだ!!」

 

スカンプーの身体が一瞬にして輝き出して洞窟一帯を眩く照らす。

 

目を開けられなくなるほど輝いた瞬間。

 

爆音とともに目の前が真っ白になった。

 

 

 

 

「うっ…うう……」

 

体の痛みと岩場の冷たさで目が覚める。何が起こったのかわからない。かなりの擦り傷が出来ているみたいで身体中がヒリヒリする。

 

「…スカンプー」

 

思い出した。ギンガ団のスカンプーだ。突然、光ったと思ったら…

 

多分自爆系の技だろう。…あの状況で自爆系の技を撃たせるなんてあのギンガ団、スカンプーにどれだけ慕われているの?…それとも虐待でもしているの…?

 

…いや、そんなことよりも今は状況を確認しないと。

 

走ってきた方向を見ると岩盤が崩れ落ちていて、帰れそうになさそうだ。

 

「…?」

 

ふと、足元に温もりを感じる。暗闇になれた目で注意深く温もりがある辺りを見た。

 

「っ…!?」

 

そこにはぐったりと倒れているガブリアス。呼吸が荒く人目で応急手当が必要だとわかった。

 

「ねぇ!!私の声は聞こえる!?」

 

その声に反応して、小さな唸り声をあげた。

 

意識はある。いつもカバンに常備してあるいいキズぐすりを手にとってガブリアスに近づく。

 

「…ちょっと染みるかもしれないけど、我慢して」

 

丁寧に吹きかけていく。痛まないように腕を持ち上げて隅々まで。

 

いいキズぐすりを吹きかけても痛がる素振りを見せない。

 

…痛みに慣れているの?

 

さっきは切羽詰まっていてよく見えていなかったが、細かい古傷も沢山ついていた。…たぶんこの周辺で1番強い個体なのだろう。

 

 

いいキズぐすりを1本使い切るとガブリアスの呼吸は落ち着いていった。

 

すぐに立ち上がりそうになったが、あくまでも応急処置なので動かないよう安静にさせる。

 

他に体力を回復させられるものを探すと1つのオボンのみが出てきた。

 

「…きのみ持っててよかった。良かったらこれ食べてね」

 

「…がう」

 

「私なら大丈夫。今は貴方の傷の方が大事よ。ほら、食べて食べて」

 

少しだけぼーっとするけどこれぐらいなら問題ないだろう。きっと寝起きだからだ。

 

壁に持たれかかっているガブリアスにオボンのみを渡す。少しの間オボンのみを見つめて食べ始めた。少しずつかじりながら。

 

とりあえず、ガブリアスは大丈夫…次は私がどうやって此処から出るかだ。

 

時間帯は不明、気絶してからどれだけ経ったかわからない。お母さん、心配してるよね…

 

それと爆発の余波で洞窟内がだいぶ不安定になっている。現に今もパラパラと小石が落ちてきている音が聞こえる。…もしかしたら、爆発の振動や音で誰かが見に来ているかも。

 

でも、わざわざ瓦礫を退かすことはしないだろう。皆が個々に近寄る事なんて無いことは知っている。それだけガブリアスが恐れられていた、という事だろう。

 

助けを待つか、どうにかして脱出するか。

 

仮に助けを待つ、という選択をしたとしよう。

 

食料はカバンに入ったきのみ、飲み物は水筒に入ったお茶が少し。水無しで人間が生きられる日数は多く見て5日間。

 

無理じゃん。

 

洞窟の入口だけの大きさでもきのみがなる木ぐらいはある。ソレを洞窟の奥まで瓦礫が詰まっている。更にいつ崩れてくるかわからない洞窟内。救助する側も危険だ。

 

無理じゃん!!

 

脱出するを選んでも瓦礫に潰されるとか惨い事にしかならなさそう。

 

だが、消去法で脱出する選択肢しかない。

 

だいぶ暗さに目が慣れたとはいえ、見えにくいのは見えにくいのだ。辛うじて岩場の形がわかるぐらいだ。見通しが効かない。何も見えなくなっている見たいで恐ろしい。

 

爆発で地面に亀裂が入っていたら気付かず落ちてしまうだろう。

 

…どうしよう。少し寒くなってきたし、身体がダルい。もしかして風邪でも引いた?

 

「がう」

 

どうやらオボンのみを食べ終えたみたいだ。少しは回復したのだろうか。

 

「…どうしたのガブリアス?何かあった?」

 

ガブリアスと目が合う。私に何かを伝えようとしている…?

 

「……」

 

そのまま歩き始めたガブリアスは着いてこい、って言っている様な気がした。

 

「待って!!……ぇ」

 

急に視界が揺れる。何かにつまずいたのかと錯覚する。

 

「ッ!!ぐぉう!!」

 

 

そもそも、立ち上がってすらいなかった。ずうっと座っていた。立ち上がれない、力が入らない。

 

 

もしかして、ガブリアスがきのみを受け取ろうとしなかったのって私の方が…

 

 

 

 

そこで私の意識はプツンと途切れた。

 

 




なんで書くもの全てがこんなにも暗くなるんだ!?(性癖)

でも大丈夫!!今作はハッピーエンドだからね!!(盛大なネタバレ)


ところで主人公さんなんですけど、誰か勘づいた人いますかね…?

文才が足りなくてその人を表現出来てるか不安だ(独自設定という逃げ道)

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