魔女兵器†希望の光   作:天流

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すいません
時間の都合も取れずかなり短めとなります
次回オリジナル要素含めての投稿となるので、多めかつ遅い投稿になるかと思われます


Part2. 再開

 

 

ーチュン、……チュンチュン♪

 

今日も心地の良い小鳥の囀りと共に目覚める

 

(……なわけ、ねーよ!?………ぁ?)

 

目を覚ました咲耶は早々に自分ツッコミをしながらバッと辺りを見渡す

 

ー机、主に学問の為。後は家計簿とかにも使ってる

ー本棚、結構趣味で色々漁っているが、武術やサバイバル系の本も買い揃えている…整理整頓だってしているから綺麗だ。

ー時計、日課の早朝トレーニングで6時には起きている

1LDKの安い賃貸アパート、ボロっちいけど過ごし慣れてきた自室だった。

 

「夢……だって、いうのか?」

 

……軽く額に手を当てながら、咲耶は悩むように視線を下げる

そこにあるのは僅かに膨らんだ胸

 

(what?)

 

思わず英語になるほど、咲耶はもう一度見る

そこにあるのは僅かに起伏のある胸である

 

「そうか胸かー、バストレボリューションっていうし、常に鍛えてたから大胸筋くんが盛り上がってッッなわけねーーよ!!?」

 

本日2度目の自分ツッコミである、咲耶はゴクリと喉を鳴らし恐る恐る手でそれに触れる。

ぷにょん♪

 

「………んっ!……」

 

ぷにょん♪

何度触ろうと柔らかい感触、そして何処からか聞こえた低めの……しかし艶のある声

 

「はっ、ははは……まさかぁ……」

 

ギギギと首をロボットのように動かしながら鏡で真実の姿をーーー!!

ーバッサリと伸びた茶髪、猫のように鋭い細目、唇には艶があり

小さなお山が二つ

 

「………なんでさ…」

 

某主人公の気持ちってこんな感じ?

そう思いながら暫し呆然とする咲耶ちゃん♀(21歳)の朝である

 

ー第2話 マジカル★咲耶ちゃんスターはじまりま(ねーーーよっ!!?

 

 

 

色々取り乱したが、成り行きに任せるようで、冷静沈着である咲耶は既に卓袱台に

両手を組み、顔を置くというあのスタイルで落ち着いていた

 

「相棒………どうして先に逝っちまったんだよAIBOoooーーー!!?(泣)」

 

訂正、絶賛悲痛の声をあげて泣いていた。

流石に生まれてきてからの存在の喪失はデカイようである。

あぁ、クソと言いながらポリポリと咲耶は頰を掻くと、携帯に視線を移す

 

「………日付が戻ってやがる。正直女になったのも信じられないが、時間逆行とかどこのSFだよ」

 

夢で片付けるのは簡単だ、でもそれは知るべき真実から遠ざかる道じゃないだろうか?

これもリアルすぎる夢かもしれない、明日には日常に元通りかもしれない

しかし、あの大災害が起こりうるとしたらー

ーこの女性の体になったことに意味があるのなら……

 

「あんな大事件起きてニュースにならないわけないが、日付戻っているんじゃ…」

 

咲耶は適当にスマホをスクロールしながら、政治や世界的ニュースなどから取捨選択していく。

 

「……?………こいつは?」

 

 

➖➖➖

『ロスゴールド』盗まれる!?

 

昨夜、12組の監視装置が見張っている設置場所から消えた。

スティールマウント収容研究センターは、厳しい管理や警備を持っており、盗難の可能性は極めて低いとされる……

 

「………ロスゴールド、そういや俺が手伝う講師の内容もこれだったな

そして研究センターか……まぁ、今確認できる情報はこれぐらいだし

研究センターの様子を見に行くか」

 

姿見を見ながら咲耶は服装のチェックをすると、あることに気がついた。

 

「……ぉぃ」

 

やはり女性となった為、身体の構造や身長なども変わっていると思ったが

なんと大きくなっていたのだ………

前の身長が大体160cmで平均男性より下というコンプレックスを抱いていたが

170cm越えの胸以外はウエストも締まったモデル体型である。

青無地のVネックに黒のレザージャケットを羽織ると、身長の変化によりヘソ出しスタイルという意識高い系服装になってしまった、下はいつもの青のジーンズだが見た目のせいでイメージアップした感じもある。

 

「……前がボサボサのモブメンだっただけにビックリすぎだな……まぁ、目付きの悪さは変わんないみたいだし、そこはなんとなく落ち着くけどさ」

 

手慣れたように銀のリングと首にチョーカーをつけると、適当なゴムで髪をポニーテールに纏める

 

「一般女子の服装は知らんが、まぁ……変じゃないだろう。

さて、行きますか」

 

然程女になったとかのショックを忘れ、普段通り、むしろ身長が伸びた事が嬉しいのかウキ気味でバイクのキーを差すのだった。

 

 

ーバイクを飛ばして30分ほど、研究センターから少し離れた場所にバイクを止めて、目的の研究センター手前で立ち止まった

 

「さて……来たのはいいけどどうするかな?

やっぱり厳戒態勢にはいってるわけだが………おや?……あの子は」

 

遠目から見ていた咲耶は配置についていた警備員に追い返される少女を見るとすぐさま接近していった……

 

 

ーーー

「う〜、手がかりあるはずなのに悔しいなぁ」

 

黒髪に赤い房が混じる特徴的な髪の少女はう〜!う〜!と唸りながらバットを引きずって移動していた

完全不審者である、そんな中向かい側から、女性のテノール側の低い声で少女に呼びかけてくるものがいたーー咲耶である

 

「………お嬢ちゃん、いや………少年かな?少し話いいかな」

「ッ!?な、なんで俺のこと男って!?あんたいった……いやお姉さんは!?」

 

咲耶は警戒するどころか、詰め寄ってくる少女に驚きながらも

静止のポーズを取り、落ち着くように少女を諭した。

 

「……もう少し警戒心持った方がいいと思うが?

まぁ、こっちも好都合。……あそこの喫茶店で話さないか?

 

ー確認したい事が私にもあるんだ」

「うぁ!?…ちょっと待ってくださいよ!」

 

クイっと指で喫茶店を指し、歩き出す咲耶に慌てて少女もバットを持ってついていく

 

 

 

 

ーこうして世界が変わって、再び運命(2人)は交差する

 

 

 

 

 

 


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