インフィニット・ストラトス ~IS用筋肉玩具タクヤ~   作:桃次郎

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タクヤさんの喘ぎ声ってち〇ちん亭の同人の喘ぎに似てるよね。


お、なんだよ?トオルか?

一夏と拓也、ジャニ系イケメンとサーフ系ボディビルダーの未知との遭遇はまさかの名前間違えという最悪の事態から始まってしまった。しかしそこは我らの筋肉玩具タクヤ。ウリセ…営業(意味深)で培ったトーク術で何とかその場をカバーしてみせる。

 

(話してみると案外気さくというか……優しそうな人だな…)

 

一夏の拓也に対する第一印象はお世辞にも良いものではなかった、ノンケとして普通に暮らしていればまず生涯関わることのないであろうアバンギャルドなファッションをした男だ。無理もない。

しかし実際に話してみるとどうだ、話し方からその言葉選び、周囲は女だらけという異常環境に立たされながらも他者を気遣う優しさ。気づけば一夏は拓也の鍛え上げられた躰の内に秘められた拓也の性根の暖かさに絆されていた。

 

(この人と一緒なら…この先上手くやっていける気がする…!)

 

吊り橋効果って怖いね。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

一夏が拓也に対する認識を改めつつある中、1人の少女が男同人の間に割って入った。豊かな金髪と制服をロングスカートに改造した美しい少女だった。

 

「えっと…誰?」

 

「まあ!なんですのその気の抜けた返事は?わたくしが態々話しかけたというのに!」

 

少女は目の前の男二人に対するあけすけな侮蔑の感情を隠そうともしない。

昨今の世に蔓延するISは女しか操縦出来ない、つまり女は男より強くて偉いという小学校二年生並の知性の欠片もないゴリラみたいな脳筋思想、誰が言ったか『女尊男卑主義』というものである。流石にここまでコテコテのものは一夏自身初めて遭遇したが。

 

「いや俺、キミのことまだよく知らないからさ?クラスも今日一緒になったばかりだし」

 

「知らない?この英国代表候補生でありセシリア・オルコットを知らないですって?」

 

「お、なんだよ?トオルか?」

 

「セ、シ、リ、ア、オ、ル、コ、ッ、ト、です!!!」

 

拓也の名前間違えに憤慨するセシリア、彼女の怒りを他所に張り詰めていたクラスの空気はいつの間にかゆるりと弛緩していた。

 

「あはは、拓也さん面白いなぁ」

 

一夏の笑顔に吊られてか自然とクラスの雰囲気も明るくなっていた、その雰囲気に取り残された格好のセシリアは一人ワナワナとガタイを震わせる。セシリアはその矛先を一夏から拓也に向けようとした所で次の授業を報せるチャイムが鳴った。

 

「あ……後で覚えてらっしゃい!」

 

なろう小説の序盤に出てくるような三下丸出しの捨て台詞を吐いてセシリアは自分の席に戻っていった。間もなくして千冬と真耶が教室に入ると、先程までより些かクラスの雰囲気が明るくなっている事に少し顔を綻ばせた。

 

 

 

 

 

 

「クラス代表を決めたいと思う」

 

拓也と一夏が同級生たちと打ち解けた矢先、千冬が唐突にそんな話を話し始めた。千冬がかくかくしかじかと話すが要はクラスの雑用係である。

 

「自薦他薦は問わない、今週中には決めなくてはならないから…」

 

「はい!織斑くんが良いと思います!」

 

命知らずにも千冬の話を遮り元気よく挙手する生徒。え、俺?といった顔で一夏はキョロキョロと辺りを見渡した。拓也は微笑みを携えながらそんな一夏の初々しい反応を見ていた。拓也のその余裕は自分を推す人間はまず居ないだろうという気の緩みから生じたものだった。

 

「織斑くんに1票!」

 

「私は拓也さんが良いと思う!」

 

「わたしも!」

 

「たった2人の男子だもんねー担がないと」

 

自分には余り関係がないと思っていた拓也は自分の名前が出た瞬間にサングラスの奥の瞳を見開いた。そして以外にも接戦だ、人気投票じみてきたクラス代表決めに待ったをかけたのはあのセシリアだった。

 

「ちょっ!ちょっとお待ちになって!」

 

更にかくかくしかじか。代表候補生たる私がクラス代表をやるべきだとか文化的にも後進的だの極東の猿どもがなど溜まっていた鬱憤もあったのかグチグチとヒステリックにセシリアは叫ぶ。その物言いが頭にきた一夏はセシリアに対して異議を唱えようと立ち上がろうとした。

 

 

 

しかし、それは阻まれる事となる。

 

 

 

「オイにゃんにゃんにゃん!!」

 

セシリアの言動に憤慨していたのは一夏だけではなかった、心優しきサーフ系ボディビルダー拓也は義憤にその身を焦がす。

 

「なんですこの北京原人が!!」

 

その言葉に一夏の中に出火するタイミングを一度は失った怒りの火が再度燃え上がる。

こいつ、今なんて言った?北京原人?拓也さんを北京原人だと?あんな暖かな優しさを持った人を北京原人だと?ふざけるな、ふざけんな馬鹿女が!そのクソみてぇな髪型引きちぎってやろうか!?」

 

最後の辺りからはもう言葉に出てしまっていた。

 

「なんですの………!なんなんですの次から次へと男風情が生意気な!」

 

「取り消せよ…!今の言葉…!」

 

売り言葉に買い言葉、ヒートアップしていく二人を千冬が宥める。

 

「そこまでにしておけお前たち!では今週の金曜日、織斑、オルコット、そして拓也の三名によるクラス代表決定戦を行う、それで異論はないな?」

 

 

 

かくして拓也は入学早々、騒動に巻き込まれる事になるのだった。

 

 




ちょっと強引だけどここで区切ります、拓也は一体どうなってしまうのか…
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