とある日曜日。
材木座に、サバゲで欠員が出たので参加してくれと頼まれた。
たまにはいいだろう。雪ノ下も由比ヶ浜と買い物と言ってたしな。
「う~す」
「待ちかねたぞ、我が盟友よ」
「うぜぇ」
「八幡、銃はあったか?」
「実家探したけど、コスモドラグーンしかなかった」
「な、何故そんなレア物が…」
「知らね。親父のコレクションだ」
「ならば、こんなこともあろうかと…」
「あっ!テメェ言ってみたいセリフを!」
「ふっ。我のM-16を使え」
「あいよ。相手は女も居るのか?」
「どうやら、そうらしい。だが、かなりの手練れと聞いている」
「ふ~ん。ま、関係ないか。早く死ぬか最後まで残るかだからな」
「おぬし、最後まで残るつもりか!」
「ステルスヒッキーは伊達じゃない」
「言ってみたいセリフ!ズルいぞ八幡!」
「ふっ」
ゲームは、半ば予想通りにこっちは俺が残り、相手は女一人…。
最後の勝負…。
「いやぁ~。参ったであります」
「アンタもなかなかだったよ」
「本当に初心者でありますか?」
「まぁね。目立たないことには自信があるからな」
「いずれ、また戦いましょう」
「機会があったらな。俺は比企谷八幡だ」
「比企谷殿ですね、自分は大和亜季であります。では、失礼します」
綺麗な敬礼をして去っていったのは、ミリオタアイドル・大和亜季でした。サイン貰えばよかった…。
――――――――――――――
別の日曜日。
雪ノ下と神田の古書店巡り。
たまには、こういうデートもします。
「比企谷君、私は向こうを見てくるわ」
「俺はこの列に居るよ」
しばらくは別々に本選びをする。
すると、数冊の本を抱えた女性がヨロヨロとこちらに向かって来た。
俺の前で見事に本を落としてしまった。
「大丈夫ですか?」
「…すいません」
「手伝います」
「ありがとう…ごさいます…」
落ちた本を拾い、その女性に渡す…。前髪に隠れてはいるが、綺麗な目をしていた。思わず見惚れてしまう。
「では…失礼します…」
「はい…」
しばらく女性を見ていると、後ろから冷気を感じる…。
「何を見惚れているのかしら…」
「うおっ!ビックリした。落とした本を拾っただけだ。それに、見惚れても勘弁してほしい相手だ」
「それは浮気発言かしら?」
「ちげぇよ。あの女性、アイドルの鷺沢文香だよ」
「なるほど、だから見覚えがあったのね」
「そうだろ?」
「でも、見惚れてたのは別問題よ。後で調き…、教育が必要ね」
「今、調教って言おうとしたよね?」
この後、大量の荷物持ちをさせられました。調教?逆にベッドでイヂワルしてやりました。