珈琲   作:おたふみ

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大学編・その20

日曜日の午後。

コーヒーショップは休憩時間にも関わらず雪ノ下・由比ヶ浜・川崎が居た。

「由比ヶ浜と川崎は、大学はどうなんだ?」

「うん、サークルの勧誘が凄くて…。でも、優美子が一緒だと追っ払ってくれるから」

(さすが三浦)

「私はサークル入る気がないからね。バイト探しだよ」

「私もバイトしようかしら」

「ゆきのん、バイトするの?」

「社会勉強としては良いのではないかしら」

「私もバイトしようかなぁ」

「由比ヶ浜はファミレスとか似合いそうだね。私には無理だけど」

「雪ノ下は本屋とかいいんじゃねぇの」

「そうね、募集があれば」

 

closeの札にしたはずの、店の扉が開かれた。

 

「すいません、今は…」

「先輩方、こんにちはです~」

「みなさ~ん、やっはろー」

「こんにちはッス」

「こんにちは」

「小町とその他大勢、いらっしゃい」

「うぇ~、お兄ちゃんキモイよ」

「先輩キモイです」

「比企谷君、キモイわよ」

「ヒッキー、キモイ」

「比企谷、それは…」

「比企谷先輩…」

「お兄さん、それは…」

「俺をお兄さんと呼ぶな。蹴るぞ」

「私がアンタを蹴り飛ばすよ」

「そうはさせないわ、川崎さん」

「俺が悪かったからやめて」

「ワンパターンって意見があったから、変化をつけたのだけど、ダメかしら?」

「メタ発言やめて」

「相変わらず、先輩と雪ノ下先輩は仲が良いですね」

「お兄ちゃんは幸せ者だよ…。あれ、目から汗が…」

「んで、今日はどうしたんだ生徒会役員共」

「生徒会の仕事が終わったんで、お茶しにきました。キャハっ♪」

「はい、あざとい」

「先輩の私への態度が雑です!」

「比企谷先輩、ダメでしたか?」

「藤沢、よく来たな」

「扱いの差がヒドイ!」

「だって、藤沢はあざとくないからな」

「お兄ちゃん♪小町は?」

「あざと可愛い」

「まったく、比企谷君は年下に甘いんだから」

「ヒッキー、ゆきのんがヤキモチ妬いてるよ」

「そ、そんなことは…」

「はいはい、ゴチソーサマデス」

「大志、コーヒー煎れるから手伝え」

「了解ッス」

 

 

「んで、大志。実際は小町とはどうなんだ?」

「えっと…、それは…」

「ここなら、向こうには聞こえん」

「…相変わらずです」

「そうか。小町も俺のことは言うクセに子供だからな」

「ははは…。でも、告白はされてるみたいなんですけど、全部断ってるんですよね。恋愛に興味ないって」

「なるほどね。なぁ大志」

「はい」

「お前を待ってるのかもしれないぞ」

「そうなんですかね…」

「知らんけど」

「なんスか、それ」

「だがな、なんやかんやで俺はお前を買ってる」

「ありがとうございます」

「俺は高校にも居ないし、実家にも居ない。それに、今の俺には小町と同じくらい…。いや、小町以上に守りたいヤツが居る」

「はい」

「大志、小町のこと守ってやってくれ」

「はいッス」

「まぁ、お前への対応は変えねぇけどな」

「ヒドイッス!」

「バカ!照れ臭いだろ」

「それなら、わかります」

「じゃあ、そういうことだ」

 

「コーヒー、お待たせ」

「アンタ、大志に変なことしてないでしょうね?」

「ふっ、大志のコーヒーには練乳を入れてやったぜ」

「アンタのコーヒーにも入れるよ」

「川崎さん、比企谷君に対してはご褒美よ」

 




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感想でヒントをいただきました。

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