珈琲   作:おたふみ

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大学編・その30

コーヒーショップでアルバイト中の八幡。

 

「いらっしゃいませ」

 

「ちぃ~す、ヒキタニ君」

 

「と、戸部…」

 

「この前のDVD良かったっしょ?」

 

「そ、そのことなんだがな…」

 

「返すのはまたでいいから」

 

「お、おう、だからな戸部…」

 

「今日も良かったのを持ってきたよ」

 

「き、聞いてくれ戸部」

 

「隼人君にも好評だったから」

 

「そう、それはどんなタイトルなのかしなね」

 

「ゆ、雪ノ下さん…」

 

「ぜひタイトルを聞きたいわ」

 

「そ、それは…」

 

「早く言ってもらえないかしら?」

 

「…『彼女の姉 どう?妹よりおっぱい大きいでしょ』です」

 

「そう。今から葉山君と三浦さんも来るから、ゆっくりお話ししましょうか」

 

「い、いや、今から用事が…」

 

「いいわよね、戸部君」

 

「はい」

 

(戸部、安らかに死んでくれ)

 

「比企谷君、貴方もよ」

 

「え?俺はいいんじゃねぇの?」

 

「あんなタイトルは許せないわ」

 

(戸部ぇ!!!)

 

数分後、葉山と三浦到着。

 

「おい坊主」

 

「はい、なんですか?」

 

「雪ノ下の嬢ちゃんと金髪の嬢ちゃん、すこぶる機嫌が悪そうなんだが…」

 

「実はですね、さっきのチャラいヤツから借りたアダルトDVDがバレまして…」

 

「ほう、それはどんなタイトルだ?」

 

「かくかくしかじかです」

 

「坊主、俺にも見せろ」

 

「マスターもバレたら死にますよ。平塚先生のラストブリットで」

 

「比企谷君…」

 

「はひっ!」

 

「早くコーヒーを」

 

「はい!ただいま!」

 

「マスター?」

 

「はい?」

 

「平塚先生に言いますよ」

 

「すいませんでした」

 

(ゆきのん、怖い)

 

しばらく、雪ノ下と三浦に説教されていると、由比ヶ浜と戸塚が店に入ってきた。

 

「ゆきの~ん、優美子、聞いてよ」

 

「由比ヶ浜さん、どうしたの?」

 

「結衣、どうした~?」

 

「彩ちゃんがこんなの持ってたの~」

 

それは『爆乳母娘丼』と書いてあるアダルトDVDが…。

 

「戸塚君、貴方もそこに座りなさい」

 

「八幡、これはどういうことなの?」

 

「戸塚、タイミングが最悪だ。俺たちもDVDが見つかって説教されてる最中だ」

 

「うわぁ…」

 

「戸塚く~ん」

 

「なに?戸部君」

 

「今度、それ貸して」

 

「ずいぶんと戸部君は余裕があるのね」

 

「戸部ぇ、何考えてるし!」

 

「戸部っち、最低!」

 

「まあまあ、落ち着いて」

 

「葉虫君は黙って」

 

「隼人、あーしじゃ満足出来ないの?」

 

「それは別腹というか…。なあ、比企谷」

 

「バカ!俺に振るな!」

 

「そうなのかしら、エロ谷君」

 

「お、俺は雪ノ下で満足してるぞ」

 

「そうよね、この前もDVDみたいなプレイを…」

 

「あ、バカ」

 

「雪ノ下さん、あんなことを…」

 

「ゆきのん?」

 

「…バカ、ボケナス、八幡!」

 

「雪ノ下の自爆なのに、ディスられるのね」

 

「隼人、帰るし!」

 

「え?優美子?」

 

「あ、あーしも、その…、あんなことしてみたいし…」

 

「わ、わかった」

 

「戸部!次はないからね」

 

「…はい」

 

葉山、三浦に引きずられるように退場。

 

「彩ちゃん」

 

「はい」

 

「ママはダメだけど、私となら…」

 

戸塚、由比ヶ浜と手を繋いで退場。

 

「比企谷君」

 

「はい。バイト終わるまで待ってください」

 

「戸部君」

 

「はい」

 

「次はないわよ」

 

「はい」

 

三組のカップルは熱い夜を過ごしました。

 

 

 




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何これ?これでいいのかな?

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