珈琲   作:おたふみ

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特別編5

雪乃、どうして俺をおいていってしまったんだ…

 

 

八幡、貴方をおいてきてしまったことを後悔しているわ…

 

雪乃、お前はどこに行ってしまったんだ…

 

八幡、私はここよ…。もう…会えないのかしら…

 

必ずお前を見つける…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「て、なんだよこれ!」

 

「比企谷君、どこ行ってたのよ」

 

「お前だよ。ショッピングデートしようって言ったのは雪ノ下だろ。勝手に動くなよ、すぐに迷子になるのに」

 

「だって仕方ないじゃない…」

 

「何があったんだよ」

 

「…をやってるって店内広告があったから」

 

「なに?」

 

「『猫ちゃんふれあいイベント』って店内広告があったから…」

 

「だったら、言ってくれ。一緒に行くから」

 

「『一緒にイク』だなんていやらしい…。通報するわよ」

 

「あれ?至極真っ当なこと言ったよね?彼氏だよね俺。じゃあ、行かないのか?」

 

「行きたい…」

 

「ほれ」

 

「なに?この手は?」

 

「手を繋いでいたらはぐれないだろ」

 

「比企谷君…」

 

「イベントステージな」

 

「何かあるの?」

 

「アイドルの新曲イベントだよ」

 

しばらく歩いていると…。

 

「あの~、すいません。イベントステージはどっちでしょうか?」

 

「イベントステージは逆方向ですよ」

 

「あら~、どうしましょう」

 

「ここを真っ直ぐ行って、○○って店を右に曲がればありますから」

 

「ご親切に、ありがとうございます」

 

「いえいえ」

 

「…比企谷君、随分と優しいわね」

 

「そんなことねぇよ」

 

「どこを見ていたのかしら?」

 

「む、胸なんて、み、見てないでしゅ」

 

「あと、どこかで見たことある顔だったのだけど…。誰だったかしら…」

 

「あぁ、アイドルの三浦あずさだよ」

 

「あ、貴方、よく平気で対応したわね」

 

「実は、緊張して平静を装うのが大変だった」

 

そんな話をしていると、雪乃が人とぶつかった。

 

「きゃっ!」

「痛っ!」

 

「ごめんなさい、大丈夫ですか?」

 

「ごめんなさい。…千早ちゃん?」

 

「いえ、人違いです」

 

「あ、ごめんなさい」

 

すると、向こうで彼女を呼ぶ声がする。

 

「春香!こっちよ!」

 

「千早ちゃん、待って~!本当にごめんなさい」

 

「い、いえ…」

 

「千早ちゃん、あずささん見つかった?」

 

「居ないわ。こっちを探しましょう」

 

 

 

 

 

「おい、雪ノ下…。あれって…」

 

「天海春香と如月千早ね」

 

「さすがに知ってたか」

 

「私を如月千早と間違えるなんて…」

 

「雪ノ下?」

 

「やっはり、胸なのね」

 

「…」

 

「くっ!」

 

 

その後…。

 

「あ、あの、お客様?」

 

「にゃ~」

 

「そろそろ…」

 

「にゃにゃ~」

 

「お客様、お時間が…」

 

「にゃ?にゃ~」

 

「すいませんねツレが。雪ノ下?」

 

「にゃにゃ~ん」

 

「仕方ない…。雪乃、愛してるぞ」

 

「はっ!き、急に何を言ってるのかしら!う、嬉しいけとここは公共の場所よ!わきまえなさい。でも、私も愛してるわ、八幡」

 

「おっ、帰ってきた。そろそろ行くぞ。765プロのステージイベントも見たいしな」

 

「そ、そう…。仕方ないわね」

 

「すいません。ご迷惑おかけしました」

 

 




~~~~~~~~~~~~~~~~


方向音痴と貧にゅ、ゲフンゲフン。を書こうとしたら、こんなことに…。

すいません。

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