雪乃、どうして俺をおいていってしまったんだ…
八幡、貴方をおいてきてしまったことを後悔しているわ…
雪乃、お前はどこに行ってしまったんだ…
八幡、私はここよ…。もう…会えないのかしら…
必ずお前を見つける…
「て、なんだよこれ!」
「比企谷君、どこ行ってたのよ」
「お前だよ。ショッピングデートしようって言ったのは雪ノ下だろ。勝手に動くなよ、すぐに迷子になるのに」
「だって仕方ないじゃない…」
「何があったんだよ」
「…をやってるって店内広告があったから」
「なに?」
「『猫ちゃんふれあいイベント』って店内広告があったから…」
「だったら、言ってくれ。一緒に行くから」
「『一緒にイク』だなんていやらしい…。通報するわよ」
「あれ?至極真っ当なこと言ったよね?彼氏だよね俺。じゃあ、行かないのか?」
「行きたい…」
「ほれ」
「なに?この手は?」
「手を繋いでいたらはぐれないだろ」
「比企谷君…」
「イベントステージな」
「何かあるの?」
「アイドルの新曲イベントだよ」
しばらく歩いていると…。
「あの~、すいません。イベントステージはどっちでしょうか?」
「イベントステージは逆方向ですよ」
「あら~、どうしましょう」
「ここを真っ直ぐ行って、○○って店を右に曲がればありますから」
「ご親切に、ありがとうございます」
「いえいえ」
「…比企谷君、随分と優しいわね」
「そんなことねぇよ」
「どこを見ていたのかしら?」
「む、胸なんて、み、見てないでしゅ」
「あと、どこかで見たことある顔だったのだけど…。誰だったかしら…」
「あぁ、アイドルの三浦あずさだよ」
「あ、貴方、よく平気で対応したわね」
「実は、緊張して平静を装うのが大変だった」
そんな話をしていると、雪乃が人とぶつかった。
「きゃっ!」
「痛っ!」
「ごめんなさい、大丈夫ですか?」
「ごめんなさい。…千早ちゃん?」
「いえ、人違いです」
「あ、ごめんなさい」
すると、向こうで彼女を呼ぶ声がする。
「春香!こっちよ!」
「千早ちゃん、待って~!本当にごめんなさい」
「い、いえ…」
「千早ちゃん、あずささん見つかった?」
「居ないわ。こっちを探しましょう」
「おい、雪ノ下…。あれって…」
「天海春香と如月千早ね」
「さすがに知ってたか」
「私を如月千早と間違えるなんて…」
「雪ノ下?」
「やっはり、胸なのね」
「…」
「くっ!」
その後…。
「あ、あの、お客様?」
「にゃ~」
「そろそろ…」
「にゃにゃ~」
「お客様、お時間が…」
「にゃ?にゃ~」
「すいませんねツレが。雪ノ下?」
「にゃにゃ~ん」
「仕方ない…。雪乃、愛してるぞ」
「はっ!き、急に何を言ってるのかしら!う、嬉しいけとここは公共の場所よ!わきまえなさい。でも、私も愛してるわ、八幡」
「おっ、帰ってきた。そろそろ行くぞ。765プロのステージイベントも見たいしな」
「そ、そう…。仕方ないわね」
「すいません。ご迷惑おかけしました」
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方向音痴と貧にゅ、ゲフンゲフン。を書こうとしたら、こんなことに…。
すいません。