相模南の邂逅
ユッコも遥も家族旅行…。
せっかく一緒にイケメンが居るとウワサのコーヒーショップへ行こうと思ったのに…。
仕方ない、一人で行こう。
「いらっしゃいませ」
なんで比企谷がいるの?しかも、髪の毛セットしてちょっと格好いいかも…。いや、比企谷はウチにあんなことを言ったんだ。
比企谷曰く、イケメンはガセネタらしい。
比企谷って、あんな笑顔出来るんだ。お客さんとも話をしてる。
「その…。文化祭では、悪かったな」
えっ?謝られた…。ウチを動かす為にワザとやった…。わからない…。
コーヒーはオゴリだと言って仕事に戻った…。
あっ、雪ノ下さん…。比企谷と同じ奉仕部の部長。雪ノ下さんなら、わかるかも…。
『敵』になる?わからない…。なんで、そんなことを…。
なんで悪役になってまで文化祭を成功させたかったの?
「おい、雪ノ下。相模に何を言ったんだ?涙目になってるぞ。相模、あんまり気にするなよ」
比企谷と雪ノ下さんが言い合いをしている。でも、なんだろう。お互いを見ている目が優しい気がする…。
もしかしたら、比企谷は…。
家に帰って思いかえす。ウチも成長しなきゃ!
まず、比企谷と雪ノ下さんに謝ろう。そこからだ!
でも、今日の比企谷…、格好よかったなぁ…。
――――――――――――――――
一色いろはは見てみたい
やっと家に着いた。もう夕方だ、早くしないと。
結衣先輩から場所は聞いてる。先輩の働いてる姿を生でも見たい!写真を見たら、余計にそう思ってしまった。
店内に入ると渋いおじ様が一人カウンターの中に。
コーヒーをもらって、店内を見回してると…。
「お嬢ちゃんもウワサを聞いて来たクチかい?」
「ウワサ?いえ、学校の先輩がアルバイトしてると聞いて…」
「そうか。あの坊主なら、もうあがっちまったぞ」
「そうなんですか…」
「また夏休みにでも頼むつもりだから、その時には来てやってくれ」
「はい」
夏休みには、絶対に見てやる!
――――――――――――――――
平塚静は恋(?)をする
「こんばんは!」
「いらっしゃい」
「あれ?比企谷君は?」
「黒髪のお嬢ちゃんと勉強だとよ」
「な~んだ。せっかく静ちゃん連れてきたのに」
「比企谷がどうかしたのか?」
「ここでアルバイトしてたの。静ちゃんにも見せたかったなぁ」
「比企谷がアルバイト!あの『働きたくないでごさる』とか言ってた比企谷が!」
「あの坊主は、コーヒーの入れ方を見たかったってのもあるがな」
「…」
「静ちゃん、どうしたの?」
「い、いやなんでもない」
「マスター、お客さんもいないし
、一曲弾いてもいいかな?」
「いいぞ。店もcloseにするか」
「で、では、私は失礼する」
「えっと…」
「平塚です。平塚静といいます。総武高で教師をしています」
「坊主のトコの先生か。平塚さん、酒はいけるかい?」
「えぇ」
「一杯付き合ってもらえるかい?」
「私で良ければ…」
「あのピアノを肴に、平塚さんみたいな美人に付き合ってもらったら最高だよ」
「び、美人…。恐縮です」
「坊主め、こんな美人の先生がいるなら、早く連れてこいって。はははっ!」
♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「マスター、私も一杯もらっていい?」
「おう、待ってろよ」
「静ちゃん、顔赤いよ」
「よ、酔っているんだ」
「ふ~ん、なるほどね」
「な、なんだ陽乃」
「なんでもない。ちなみに、マスター独身らしいよ」
「そ、そうか!」
平塚静も常連になりました。