今日も社畜のごとく、奉仕部へ。
「う~す」
「こんにちは、比企谷君」
「由比ヶ浜は休みだとよ」
「連絡が来ているわ。三浦さんたちと、出かけるそうよ」
「Baskin-Robbins行ったよ」
「そう」
「まぁ、二人きりになれて丁度良かった」
「二人きり…。うふふ」
「どうした?」
「はっ!あ、貴方は何かいかがわしいことを考えているのでは…」
「違ぇよ。由比ヶ浜の誕生日が近いから、その相談だよ」
「…そ、そう」
「去年は、ほら、あの、二人で見ただろ?まぁ、小町にしてやられたが…」
「ひ、比企谷君!」
「うおっ!ビックリした。急に大きな声出すなよ。どうした?」
「こ、ここ、今年も二人で見に行かないかしら?」
「まぁ、そうだな…。それがいいかな」
「えぇ、そうしましょう」
「参考書でもプレゼントしてやるか」
「ふふっ。それもいいかもしれないわね」
「冗談は置いといて、どんなモノがいいかね」
「そうね…」
しばらく思案しても名案は出ず…
「お前たち、そろそろ下校の時間だぞ」
「平塚先生、ノックを…」
「いやぁ、すまんすまん」
「雪ノ下、この後時間あるか?」
「え、ええ、大丈夫よ」
「コーヒーでも飲みながら、考えるか?」
「えぇ、いいわね」
「比企谷、コーヒーとは?」
「行きつけの店があるので、そこへ行くつもりです」
「ひ、比企谷」
「はい、なんですか?」
「その店のマスターは独身なのか?」
「ええ、たぶんですが。奥さんや彼女の話は一切出ないですね…。って、平塚先生、なんで知ってるんですか?」
「あぁ、陽乃に連れられてな。
…そうか、独身か…。うんうん」
(マスター、貰ってあげて!)
「鍵はここで預かろう」
「はい、では失礼します」
自転車をひき、雪ノ下と一緒に歩き出すと…。
「はちま~ん!」
「おう、戸塚!部活終わったのか?」
「うん、今日は雪ノ下さんと帰るんだ」
「ああ、相談事があってな…」
「…」
「雪ノ下?なんで戸塚を睨んでるんだ?」
「は!ごめんなさい」
「そうだ!戸塚、由比ヶ浜の誕生日パーティーをやりたいんだが、決まったら参加するか?」
「僕も参加していいの?」
「戸塚なら大歓迎だ!な、雪ノ下」
「ええ、そうね」
「嬉しいな。じゃあ、決まったら教えてね」
「おう」
「じゃあ、僕帰るね。バイバ~イ」
「おう、また明日な」
「なぁ、雪ノ下」
「なにかしら?」
「俺の隣を歩いていて平気か?」
「大丈夫よ、腐敗臭はしないから」
「ゾンビじゃねぇから」
「ふふっ。貴方の悪評なんて知らないわ。たまには、いいじゃない」
「そうかい…」
店に着き、コーヒーを飲む。
「去年はエプロンと犬の首輪だろ?」
「そうね。何がいいかしら…」
「赤本?参考書?問題集?」
「貴方は、由比ヶ浜さんに嫌われたいのかしら?」
「冗談だよ…。アクセサリーは重いよなぁ…。てか、俺からだとキモイよなぁ…」
「そ、そうね、アクセサリーはやめなさい。…私には…アクセサリーでも…」
「え?何?」
「なんでもないわ」
「う~ん、またペット用品が無難かなぁ」
「私はお菓子作りの道具にしましょうか。由比ヶ浜さん、がんばってるみたいだし…」
「あとは現物を見て決めよう」
「何を話してるんだい?」
「おう、川崎。予備校の帰りか?」
「こんにちは、川崎さん。由比ヶ浜さんの誕生日プレゼントの相談よ」
「へぇ」
「川崎も誕生日パーティーやるって言ったら参加するか?」
「いいのかい?」
「えぇ、歓迎するわ」
「場所はどうする?」
「カラオケボックスかしら」
「それが無難か…」
「ここ使うか?」
「マスター、いいんですか?」
「場所代はいらない。その代わり、条件がある」
「な、なんでしょうか?」
「坊主、夏休みのバイトを頼む」
「あ、いや、ほら…、俺は受験生じゃないですか」
「平塚さんから、成績は悪くないと聞いているが」
「俺のプライバシーはないの?」
「比企谷君、観念しなさい」
「比企谷、また遊びに来てやるよ」
「勉強の息抜き程度に来てくれればいい。それでどうだ?」
「…わかりました」
比企谷八幡、夏休みのアルバイト決定!
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戸塚、初登場!
…材木座?誰それ