珈琲   作:おたふみ

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二十八話

夏休み…。社畜の如く行かなければならない学校もなく…

 

「おい、八幡。早くバイトへ行け」

「俺のモノローグの邪魔をするな、クソ親父」

「いいから、早く行け」

「おのれ…」

 

「おはようございます」

「おう、今日から頼むな」

「うす」

 

「マスター、あそこの蛍光灯が切れてますよ」

「倉庫の予備を出してくれ」

 

「マスター、予備ないですよ」

「仕方ない。坊主、買いに行ってきてくれ」

「うす」

「ちゃんと、領収書もらってこいよ」

 

(早く蛍光灯交換しないとな…)

「…八幡?」

「お前…」

「『お前』じゃない。留美」

「ルミルミ、こんなところで何をやってるんだ?」

「ルミルミじゃない。クラスの…。その…、友達と…待ち合わせしてるの」

「そっか。友達か…」

「うん。友達…。待ち合わせの時間まで少しあるから、遠回りしてたの。八幡は?それにその格好…」

「そこのコーヒー屋でバイト中」

「ふ~ん」

「寄って行くか?」

「うん」

 

「只今帰りました。その辺りに座ってくれ」

「わかった」

「坊主…、そんな娘まで…」

「何を考えてるんですか。違いますよ。マスターのスペシャルをこの娘に」

「はいよ」

 

「お嬢ちゃん、どうぞ」

「ありがとう」

「留美、どうだ?」

「甘いけど、美味しい」

「良かった。時間までゆっくりしてくれ」

「うん」

 

留美が居なくなってから、しばらくして…。

 

「いらっしゃいま…、げ!」

「比企谷じゃん。何その格好と髪型。ウケるんですけど」

「ウケねぇから。バイトだよ」

「へぇ」

「で、なんで折本はここに?」

「この店にイケメンが居るってウワサが…。なるほどね」

「何を納得してるか知らんが、そのウワサはガセだ。わかったら帰れ」

「何それ、ウケるwww」

「ウケねぇから」

「ねぇ、比企谷。アイスコーヒーちょうだい。これでお客だから文句ないでしょ?」

「わかったよ。適当に座っとけ」

 

「ほれ、お待たせ。お友達はどうした?」

「受験勉強してるよ」

「お前はいいのかよ?」

「私は推薦もらえそうだから。そういう比企谷は?」

「普通受験だけど、合格判定もらえてるからな」

「余裕なんだ。ウケる」

「だから、ウケねぇよ」

 

「いらっしゃいま…げ!」

「『げ!』って、なんですか!かわいい後輩が遊びに来ましたよ♪」

「うぜぇ!あと、あざとい。遊びに来たなら帰れ。俺は仕事してるんだ」

「もう!本当は嬉しいクセに」

「ウレシイデスヨ」

「嬉しいって…。はっ!なんですか告白ですか『お前とコーヒー飲みたい』的な感じですかせめてバイト終わってからにしてくださいごめんなさい」

「はいはい。適当に座っとけ」

「ぶ~!」

「ここ座る?」

「えっと、海浜総合の…」

「折本かおり。クリスマスイベント以来だね、総武の生徒会長ちゃん」

「一色いろはです。じゃあ、失礼します…。折本さんはどうしてここに?」

「イケメン店員が居るってウワサがあったからね」

「あぁ、海浜までウワサ届いてるんですね」

「そうそう。来たら比企谷が居たからさ、マジでウケたよ」

「じゃあ、ハズレでしたね」

「どうして、そう思うの?」

「だって先輩ですよ」

「そう思うなら、なんで一色ちゃんは来たの?」

「そ、それは…」

「比企谷、中学の時より格好良くなった…。今、告白されたら…」

「え?」

「なんでもないよ。私、帰るね。比企谷!また来るよ」

「また来るのかよ…」

「何それ、ウケるwww」

「草生やすな。じゃなあ」

「先輩…」

「なんだよ」

「爆発しろ」

「しねぇよ。訳がわからん」




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ルミルミと折本、初登場!
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