土曜の早朝…。
眠い、暑い、ダルい…。
「お兄ちゃん、シャキっとしてよ」
「あいよ」
「早く行くよ」
「小町ちゃん、やっはろー!ヒッキーも、やっはろー!」
「う~す」
「結衣さん、やっはろー!」
「小町ちゃん、そのバカっぽい挨拶やめなさい」
「小町さん、おはよう」
「雪乃さん、やっはろー」
「や、…コホン。背後霊だと思ったら、比企谷君。おはよう」
「誤魔化すついでにディスるのやめてもらえませんかね」
「挨拶も出来ないのかしら。やっぱり、背後霊?」
「ちげぇよ。おはようさん」
「お、揃ったな」
「おはようございます、平塚先生」
「荷物を積みたまえ」
「あれ?他の連中は?」
「もう乗っているぞ」
「はちま~ん」
「おぉ、戸塚♪おはよう」
「先輩、可愛い後輩も居ますよ」
「朝からあざといな。おはよう」
「あざとくないです」
「ん?デカイ荷物があるな、早く後ろへ…」
「はちえも~ん!」
「え~い!ウザイ!キモイ!暑苦しい!」
「ガバッ!」
「八幡、材木座君が虫の息だよ」
「ほっとけ、すぐ生き返る」
「よし!では、出発するか」
「先生、マスターは?」
「安心したまえ。途中のサービスエリアで合流する」
「マスター、バイクで来るんですか?」
「その通りだ。よく知っていたな」
「バイクに乗る話は聞いていたんで」
「あの人がバイクに乗る姿…」
「平塚先生?」
「はっ!」
「なんでもない、なんでもないぞ。はははっ」
「ヒッキー、ポッキー食べる?」
「なんだよ、共食いみてえじゃねぇか」
「じゃあ食べない?」
「食べるよ」
「先生にもあげてね」
「雪ノ下先輩、水着持って来ましたか?」
「えぇ、比企谷君に選んでもらったわ」
「え?」
「私もヒッキーに選んでもらったよ」
「え?」
「先輩、どういうことですか?」
「お兄ちゃん…。小町が知らないところで…。小町嬉しいよ」
「おのれ八幡…。この我を裏切ったな!リア充爆発しろ!」
「中ニうっさい!」
「はい、すいません」
「由比ヶ浜には騙されたんだよ。雪ノ下は由比ヶ浜だけじゃ不公平だから行っただけだ」
「先輩、私を誘ってくれてもいいじゃないですか!」
「嫌だよ、葉山でも誘えばいいだろ」
「だって、三浦先輩コワイし…」
「八幡、どんな水着を選んだの?」
「俺は戸塚のを選びたかった…」
「ヒッキー、キモイ」
「比企谷君、気持ち悪いわ」
「先輩、キモイです」
「はぁぁぁ、これだからゴミぃちゃんは」
「我は同意」
「八幡、僕男の子だよ」
「よし、着いたぞ。マスターが来るまで自由時間だ。私は喫煙スペース付近に居るからな」
「ゆきのん、いろはちゃん、小町ちゃん、ソフトクリーム食べようよ」
「八幡、僕たちも何か食べようよ」
「おう」
「八幡、地域限定ガチャガチャだぞ!我は回すぞ!」
「好きにしろ」
「俺、平塚先生に缶コーヒー渡してくるわ」
「いってらっしゃい、八幡」
「毎朝言ってくれないか?」
「もう何言ってるの」
「先生、運転お疲れ様です」
「お、気が利くじゃないか」
「平塚さん、お待たせしましたか?」
「い、いえ、大丈夫です」
「マスター、カッコいいっすね。ねぇ、先生?」
「あ、お、うん…。とても、よくお似合いです」
「バイクはあれですか?」
「あぁ、そうだ」
「デカイですね。二人乗りとか出来るんですか?」
「あぁ、出来る。坊主、後ろ乗ってみるか?」
「俺は自分で運転してみたいので遠慮します。先生どうっすか?」
「え、あ、あの、良ければ今度乗せてもらっても…」
「是非。平塚さんとなら良いツーリングになりそうだ」
「…比企谷、何をニヤニヤしてるんだ?」
「なんでもないです」
「あ、マスター来てる」
「こんにちは」
「カッコいいバイク」
「なかなか良い鉄馬よ」
「ふぇ~、おっきいなぁ」
「由比ヶ浜もビーノに乗って一人キャンプはどうだ?」
「しないし!」
「頭に団子もあるから、やるかと思った」
「なにそれ?」
「気にするな」
「我はわかるぞ」
「では、出発しようか!」
「は~い」
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中の人ネタをやってしまった…。我慢出来なかった…。