一夜明けて、朝のコーヒーを飲む。うむ、うまい!
「お兄ちゃん!」
「おう、小町。おはようさん」
「昨夜はお楽しみでしたね」
「どこの宿屋の主人だよ。なんの話だ?」
「え~!雪乃さんと一緒に居たんじゃないの?」
「散歩してたら、見かけて少し話ただけだ」
「むふふ」
「小町さん、笑い方が下品よ」
「なにそれ?雪乃さんのマネ?」
「私のマネをするとはいい度胸ね、比企谷君」
「雪乃さん、おはようございます」
「おはよう、小町さん」
「お、おはよう、雪ノ下」
「おはよう、マネ谷君」
「雪乃さん、お兄ちゃんとどんな話したんですか?」
「え、べ、別にたいした話はしてないわ」
「ふ~ん」
「何、ニヤニヤしてんだよ」
「別に~♪」
「坊主、みんなの分のコーヒー頼む」
「わかりました」
「ホットサンド出来たぞ」
「わ~♪美味しそう」
「食べ終わるころには、アイツらも着くだろう」
「ひゃっはろー」
「雪ノ下さん、運転出来たんですね」
「時々、運転してるよ。なになに~、お姉さんの助手席に乗ってみたい~?」
「遠慮します」
「比企谷、おはよう」
「川崎、おはようさん」
「私達も来て良かったの?」
「いいんじゃねぇの」
「は~ちゃん!おはよう」
「お、けーちゃん!おはよう」
「お兄さん、おはようッス」
「お兄さんと呼ぶな。川に流すぞ」
「ヒドイッス!」
「その前にアンタを川に流すよ」
「命拾いしたな」
「八幡…」
「ルミルミ、よく来たな」
「ルミルミじゃない」
「はーちゃん、るーちゃんだよ」
「る、るーちゃん…」
「留美もけーちゃんには勝てないな」
「るーちゃん、やさしいからすき~」
「あ、ありがとう」
「みんな、川遊びしようよ!」
「なんだ、由比ヶ浜。急に」
「だって、せっかく水着持ってきたんだから」
「ゆぃちゃん、あそぼう」
「けーちゃんも川遊びする?」
「する~!」
「じゃあ、決まり~!」
「きまり~」
「先輩も行きますよね?」
「お、俺は…」
「八幡、行こうよ」
「戸塚が行くなら」
「先輩…」
「ヒッキー…」
「わ、私は遠慮しようかしら…」
「え~、雪乃ちゃん、比企谷君に選んでもらった水着着ないのかぁ?」
「そ、それは…」
「雪ノ下、観念しなよ」
「川崎さんまで…。仕方ないわね」
「わ、我は?」
「ヒッキー!」
「ば、バカ!走るな!」
「バカとはなんだし!」
「そ、それはその…、目のやり場に…」
「ヒッキー…。に、似合うかな…」
「お、おう。試着で見ただろ…」
「で、でも…」
「先輩!私の水着姿、どうですか?」
「お、おう…」
「ちゃんと見てください!」
「はーちゃん!」
「お、けーちゃん」
「かわいい?」
「おう、可愛いぞ」
「やたー!」
「八幡…、わ、私は?」
「ルミルミも可愛いぞ」
「う、うん、ありがとう…」
「アンタ、子供口説いてどうするのさ」
「何言ってんだ、川崎。口説くわけな…」
「どうした?」
「な、なんでもない」
「な!バカ!あんまり見るな!」
「す、すまん!」
「だったら、お姉さんを見る?」
「ゆ、雪ノ下さん…、み、見れません!」
「それじゃあ、雪乃ちゃんは?」
「ね、姉さん…」
「…」
「何か言いなさいよ」
「に、似合ってるぞ。そ、その水着…」
「あ、ありがとう…」
「お兄ちゃ~ん」
「お、小町」
「どう?どう?小町の水着!新調したんだよ」
「おぉ、可愛い可愛い」
「比企谷さん、可愛いッス!」
「大志!お前は見るな!」
「無理ッス!」
「ダメだ、目のやり場に困る…。材木座、釣りに行くぞ」
「うむ」
「俺とお前のスキルから、誰にも気づかれずに行けるはず…」
「心得た」
「戸塚にだけ言って、後で合流してもらう」
「あれ?ヒッキーは?」
「居ませんね」
「大志君、知らない?」
「わからないッス!」
「戸塚君も居ないわね」
「比企谷君達なら、戸塚君と材木座君と釣りに行ったわよ」
「何故、姉さんが知ってるのかしら」
「お昼ご飯の調達って、静ちゃんが言ってたから」
「またあの男は…」
「ヒッキー、ズルイ」
「さーちゃん、はーちゃんは?」
「お魚釣ってくるって」
「八幡に置いていかれた…」
「留美ちゃんが凹んでる…」
しばらくして、お昼時…。
「はーちゃん、おさかなおいしー」
「おう、けーちゃんの為に釣ってきたからな」
「由比ヶ浜さん…」
「なに、ゆきのん…」
「ちょっとだけ、京華さんが羨ましいわ…」
「そうだね…」
「留美、今日は写真いっぱい撮れたか?」
「うん、帰ってお母さんに見せる」
「そうか」
「先輩!私にもお魚ください!」
「へいへい」
「比企谷さん、魚焼けたッス!」
「おのれ大志!」
「アンタ、私には魚くれないのかい?」
「ハイ、タダイマ…」
「ねぇねぇ、比企谷君」
「なんですか?雪ノ下さん」
「マスターと静ちゃんて、どうだった?」
「かなり、いい感じです。ただ…」
「ただ?」
「好きなモビルスーツの話は…」
「まぁ、静ちゃんが飾らないで、話が出来てるならいいんじゃないかな」
「飾らなさすぎです。次にボト○ズの話始めたら、上坂す○れじゃないですか」
「誰?」
「気にしないでください」
「ところで、比企谷君は雪乃ちゃんと何かあった?」
「雪ノ下さんが考えてるようなことはありませんよ」
「そうなの?雪乃ちゃん、凄くいい顔してるから」
「いつもと変わらないと思いますが」
「そう?じゃあ、そういうことにしといてあげる」
「そりゃどうも」
「そろそろ片付けるぞ」
「うす」
「坊主、どうだった?」
「まぁ、楽しかったですかね」
「そうか!ははははっ!」
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キャンプ編、何事もなく終了です(笑)
全然関係ないですが、昨日私用で千葉県市川市の本八幡(もとやわた)駅を利用しました。「はちまん」て読みたくなります(笑)