校内も文化祭モードに突入。
奉仕部も準備を始めてるいる。
「ねぇヒッキー」
「ん?」
「姫菜が持ってきたマンガ読み返したんだけど…」
「R18か?」
「ち、違うし!全年齢版!」
「それで?」
「隼人君は知ってて、奉仕部に…ヒッキーにお願いしたんだよね?」
「さてね。一年近く前のことだから、覚えてねぇな」
「ヒッキーは、それでいいの?」
「いいもなにも、終わったことだしな」
「でも…」
「でももストもねぇよ。お前らともリスタート出来てる。それでいいんだ」
「でも、あの男…。能力が無くて困って振ったのか。それとも、ワザとなのかしら…。」
「葉山のことなんか知らねぇよ。俺の管轄外だ。なぁ、チラシの原稿は、こんなんでいいか?」
「さすが海老名さんね。よく描けたイラストだわ」
「でも、煽り過ぎじゃねぇか。対決感がハンパないんですけど…。あれか!平塚先生の趣味か!」
「それもあるわね」
「うん!カッコいいよ!」
「俺と雪ノ下がコーヒー・紅茶を淹れて、由比ヶ浜と戸塚に接客してもらうとして…。精算はだれにしてもらおうか?小町は文実委員で張り切ってたし…」
「隼人君と戸部っちと優美子はクラスの出し物でしょ?姫菜はマン研…」
「こうなれば…ざい」
「川崎さんは?」
「サキサキに聞いてみよう!」
「貴方、誰を呼ぼうとしたのかしら?」
「シ○ー・アマダ」
「?」
「忘れてくれ」
「明日、教室で聞いてみるね」
「お願いね、由比ヶ浜さん」
翌日。
「へぇ、アンタ達そんなことやるんだ」
「でね、サキサキに会計やってもらいたいんだけど、どうかな?」
「アンタ達には世話になってるしな」
「ウチも参加していい?」
「さがみんも?」
「ほら、文化祭…、ウチは居場所がなくて…」
「由比ヶ浜、察してやれ。俺としては賛成だ」
「じゃあ、ゆきのんに聞いてみるね」
「放課後、部室行こうか?」
「その方が早そうだな。川崎、相模、頼めるか?」
「私はいいよ」
「ウチも大丈夫」
「あとは、戸塚に来てもらうか」
放課後、奉仕部。
「戸塚君と川崎さんはわかるけど、何故相模さんが来たのかしら」
「相模も手伝いたいってさ」
「だ、ダメかな?」
「相模だって、最後の文化祭だ。いい思い出を作りたいだろうし、去年のことを払拭したいだろうしな。それはおれも雪ノ下も同じだろ?」
「甘いわね、貴方は」
「かもな」
「でも、嫌いじゃないわ」
「お、おう」
「改めて、戸塚君、川崎さん、相模さん、お願い出来るかしら」
「僕はOKだよ」
「私もいいよ」
「ウチはお願いする立場だから」
「よし!じゃあ、よろしく頼む」
「よろしくね♪」
カップの類いは雪ノ下が準備出来る。コーヒー豆はマスターの店から仕入れて、茶葉は雪ノ下が持ち込む。
すると、川崎が…。
「服はどうするの?」
「しまった!盲点だったわ」
「俺は店の服借りるつもりだった」
「僕も八幡みたいな服着たいな」
「戸塚とお揃い…ふひっ♪」
「ヒッキー、キモイ」
「比企谷君、気持ち悪いわ」
「比企谷、アンタ…」
「比企谷って…」
「こほん。俺と戸塚はいいとして、お前らどうするんだ?」
「ヒッキーは、どんなんがいいと思う?」
(普通にウエイトレス?ここはメイド?意表を突いてナースとか?バニーガールは無理だよな。でも、由比ヶ浜が着るとしたら…)
「アンナミラーズ…」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
「やべっ!口に出てた!忘れてくれ!」
「八幡、それって…」
「スケベ!」
「変態!」
「ヒッキーが着て欲しいなら…」
「それはどんな服なのかしら?」
「雪ノ下、頼むから忘れてくれ」
「雪ノ下、こんな感じ」
「川崎、やめてくれ。画像を見せないで!」
「比企谷君…」
「はひっ!」
「…却下」
「はい…」
このあと、みんなでレンタル衣装を見に行きました。