珈琲   作:おたふみ

48 / 116
四十三話

嵐(雪ノ下母・雪ノ下さん)が無事にさってから、しばらく…。可愛らしいお客さんが来店。

 

「さーちゃん、来たよ」

「こんにちは」

「けーちゃん、よく来たね。留美ちゃん、ありがとう」

「お、けーちゃんにるーちゃん、いらっしゃい」

「るーちゃんじゃない」

「悪かったよ、ルミルミ」

「ルミルミじゃない」

「はーちゃん、るーちゃんだよ」

「そうだな。ほら、こっちに座って」

「比企谷君、ちょっと…」

「なんだ、雪ノ下」

「あの娘たちが飲める飲み物がないのよ」

「しまった!」

「ヒッキー、私が買ってきたジュースがあるよ」

「さんきゅ、由比ヶ浜」

 

(ふむ、こんだけ種類があるのか…。ん?マスターに借りた道具の中にシェイカーがあったな…)

 

「川崎!」

「なに、比企谷」

「シェイカー振れるか?」

「え?振れるけど、なに?」

「けーちゃんと留美にカクテル作ってやってくれ」

「アンタ、子供に酒飲ます気なの?」

「心配すんな。ここに酒は無い」

「じゃあ、なにさ」

「…を、けーちゃんと留美に作ってやれ。材料は確認済みだ」

「他のひとも居るのにシェイカー振るのかい?」

「休憩にしちまえ。それくらい優遇してもバチは当たらん。な、雪ノ下」

「はぁ、仕方ないわね。川崎さんには手伝ってもらっているのだし…」

 

無理やり休憩にして、お客はけーちゃんと留美だけにする。

 

「留美、けーちゃん。今から川崎がカクテル作ってくれるからな」

「ヒッキー、カクテルって!」

「まあ、見てな」

 

川崎が颯爽とシェイカーを振る。

 

「川崎さん、カッコいい」

「本物のバーテンダーみたい…」

 

戸塚と相模が感嘆の声をあげる。

 

「お待たせしました。『シンデレラ』です」

「さーちゃん、これ飲んでいいの?」

「ああ、いいよ」

 

「おいしー」

「美味しいです」

 

「ヒッキー、あれお酒じゃないの?」

「ノンアルコールカクテルだよ。マスターから借りた道具に混じってたから、思いついたんだ」

「サキサキ、私も飲みたい!」

「川崎さん、ウチも」

「僕もお願いしていい?」

「あ、ああ、いいよ」

「雪ノ下はいいのか?」

「私はパーティーで飲んだことがあるから。それより、私にコーヒーを煎れてもらえるかしら」

「はいよ。雪ノ下は俺の分の紅茶を頼む」

「えぇ」

 

「ア○ナー!」

「うるさいぞ!材木座!けーちゃんと留美がビビってるじゃねぇか!誰だよ、ア○ナって」

「並行世界(パラレルワールド)での、我が恋人だ。ここに来なかったか?」

「知るかよ、来てねぇぞ」

「そうか…、失礼した」

「まったくだ」

「また来るぞ!八幡!サラバじゃ」

「もう来るなよ。まったく…」

 

「はーちゃん、あのひとだれ?」

「けーちゃんは知らなくていいひとだよ」

「ふ~ん」

「バカばっか…」

 

まだまだ文化祭は続く…

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。