けーちゃんとルミルミを、小町と大志が迎えに来た。
大志を睨んでいたら、川崎に刺すような視線を向けられたので、視線を小町へ移す。小町マジ天使。
入れ替わるように、一色がやってくる。
「またお手伝いに来ましたよ」
「悪いな一色」
「一色さん、お願いね」
「いろはちゃん、こっちに衣装あるからね」
「は~い」
「せんぱ~い、どうですか?」
「かわいいかわいい」
「ヴァェェェェェ!先輩が適当だよ~」
「一色、お前がその声出すと、大変だぞ」
「え?どうしてですか?」
「…声豚が集まってくる」
「肥豚?」
「なんか字が違う気がするが…。まぁ、気にするな」
「はぁ」
今日も生徒会長ウエイトレスタイムは好調。…というか、材木座のお友達が大勢来た…。
あれ?コスプレ喫茶に変更したっけ?最初からコスプレ喫茶だった?
「せんぱ~い」
「ん?なんだ」
「一緒に写真撮りましょう♪」
「断る」
「こんなに可愛い衣装を着た可愛い後輩と写真が撮れるんですよ」
「あざとい。だから断る」
「ヴァェェェェェ!」
「だから、それはやめなさい。わかったよ…」
「最初から、素直に一緒に写りたいって言えばいいんですよ」
「はいはい」
数枚、一色と写真を撮り終わると。
「次はみなさんと撮りたいです」
「だとよ。生徒会長様のご命令だぞ」
「なんですか、それ!」
「はぁ、仕方ないわね。由比ヶ浜さんは大丈夫?」
「大丈夫だよ。サキサキとさがみんは?」
「ウチはOKだよ」
「私も」
「戸塚はどうだ?」
「僕も大丈夫だよ」
「肥豚…もとい、材木座写真頼む」
「何故か失礼なことを言われた気がするがいいだろう。我が撮ってやろう。いいものを見せてもらったからな」
ワイワイ言いながら、写真を撮る。…これじゃあ、リア充だ。ウェイウェイ言うまである。ないな…。
「まったく、貴方は…」
「ん?なんだ雪ノ下」
「年下の娘に甘いのね」
「まぁ『お兄ちゃん』だからな」
「私だって、妹なのに…」
「なんか言ったか?」
「いえ、何も…」
「俺だって、頭撫でてみてよ…」
「何か言ったかしら?」
「何も言ってねぇよ」
生徒会長ウエイトレスタイムが終わり、もうすぐ昼休憩の時間…。
「あ!居た!比企谷!」
「デカイ声を出すなよ、ビックリするだろ、折本」
「何それウケるwww」
「ウケないから。で、何しに来たんだ?」
「比企谷が何やってるのかと思って。それと校内の案内頼もうと思ってさ。もうすぐ休憩でしょ?」
「なんで知ってるんだよ」
「さっき生徒会長ちゃんに聞いた」
「一色~!」
「ほら、行くよ」
「せめて、着替えさせろよ」
「いいよ。そのままの方がカッコいいから」
「そ、そうか」
「なにキョドッてるの。ウケるwww」
「うるせぇよ。雪ノ下、由比ヶ浜、ちょっと行ってくる」
「ちょ、比企谷君…」
「ヒッキー…」
「はぁ、比企谷君は女性に甘いのね…」