珈琲   作:おたふみ

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四十七話

文化祭も終わり、通常営業に戻った奉仕部。

 

「ゆきのん、この写真とかどうかな?」

「えぇ、よく撮れてるわね」

「こっちは?」

「由比ヶ浜さん、この写真のデータいただけるかしら?」

「うん、いいよ」

 

珍しくドアをノックする音がする。

 

「どうぞ」

「失礼します」

「ん?藤沢じゃねぇか」

「書記ちゃんだよね?」

「依頼…、かしら?」

「いえ、依頼ではなくて、比企谷先輩に書類を見てもらおうかと…」

「一色はどうした?」

「家の用事で帰ってしまいました」

「そんな時こそ、本牧だろう。アイツはどうした?」

「本牧さんとは、ちょっと…」

「どうかしたのか?」

「ヒッキー。あんまり、そういうこと聞いちゃダメだよ」

「そんなモンかね。んで、書類ってのは?」

「これなんですけど…」

「ここがおかしいんだよ。んで、こうすると…」

「なるほど…」

 

「ひ、比企谷君」

「なんだ?」

「そ、その…。藤沢さんと…ち、近くないかしら…」

「そうだよ、ヒッキー!」

「ん?そうか?藤沢、悪かったな」

「い、いえ、そんなこと…ないです…」

 

「よし!これでOKだな」

「はい!ありがとうございます!それと…」

「まだ何かあるのか?」

「あ、あの、写真撮らせてください!」

「へ?」

「!」

「!」

「ダメ…ですか?」

「い、いやダメじゃないが、俺の写真なんでどうするんだ?さては、インターネットにさらして…」

「クラスの友達に頼まれまして…。比企谷先輩って、結構人気なんですよ」

「え?マジで?」

「マジです。でも、どこを探しても見つからないって…。奉仕部は敷居が高くて来れないので、私にと…」

「ほ~ん、さすがステルスヒッキーだな。文化祭の一時的なノリみたいなもんだろ。仕方ねぇな」

「ヒッキー、いいの?」

「数少ない後輩の頼みだからな」

「ありがとうございます」

 

書記の藤沢が訪れた翌日

 

「先輩!書記ちゃんに何をしたんですか!」

「一色さん、ノックを」

「すいません」

「藤沢なら昨日書類を持ってきたから、修正箇所教えただけだぞ。ウソだと思うなら、二人に聞いてくれ」

「う~ん、先輩がそこまで言うなら…」

「比企谷君、言葉が足りないわよ」

「そうだよ、ヒッキー!写真撮ってたじゃん」

「あぁ、友達に頼まれたとか言ってたな」

「そういうことか…」

「一色さん、どうかしたのかしら?」

「副会長と書記ちゃんが付き合う手前までいってたらしいんですけど、最近ピリピリしてまして…」

「それで?」

「さっき、書記ちゃんが携帯見てたから、覗いたら先輩の写真だったので…」

「あ~、あれだ。友達にデータ渡す前に確認してたんじゃねぇの」

「はぁ~」

「はぁ~」

「はぁ~」

「なんだと、三人ともため息ついて」

「バカ」

「ボケナス」

「ハチマン」

「なにその分割。ハチマンは悪口じゃないからね」

「朴念仁」

「唐変木」

「鈍感難聴系主人公」

「なにその、いわれのない悪口。泣いちゃうよ」

「そういえば!」

「由比ヶ浜さん、どうかしたの?」

「最近、海浜の生徒が校門に居る時があるんだけど…」

「葉山目当てじゃねぇの?」

「今度、かおりんに聞いてみるけど…」

「なんだ?歯切れが悪いけと、折本がどうかしたのか?」

「なんでもない…」

「結衣先輩、もしかして…」

「そうかもしれないわね」

「なんだかよくわらからん」

 

「そうだ!先輩はどうでもいいんです!」

「噛みついてきて、どうでもいいのかよ」

「みなさんに、体育祭の相談があったんですよ!」

「…はい?」

 

 

 

 




――――――――――――――

次回は体育祭かな?
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