文化祭、体育祭と大きなイベントも終わり、しばらくはまったり…。
(昼休みが終わって教室に戻ったら、なんかヒソヒソ言ってる。俺か?俺がキモイのか?由比ヶ浜がなんか言いたそうだが…。まぁ、いい)
(なんでもないのか?何事もなく午後の授業も終わったな)
「ひ、ヒッキー…」
「どうした、由比ヶ浜」
「あの、今日は部活休みだって、ゆきのんが…」
「そっか…。じゃあ、俺は帰る」
「じゃあ、また明日ね」
「じゃあな」
奉仕部部室
「ゆきのん!大変だよ」
「由比ヶ浜さん、静かに」
「ごめんなさい…。じゃなくて、これ見て!」
「携帯電話がどうかしたのかしら?」
「このメール…。リンクに進むと…」
「なに…これ…」
「ヒッキーは、この手のメールは見てないはずだから、部活休みって言ってある」
「賢明な判断よ、由比ヶ浜さん」
「先輩!!」
「比企谷先輩!」
「比企谷!」
「静に!!」→静かに!!
「雪ノ下先輩、そんなこと言ってる場合じゃないですよ!」
「生徒会役員が取り乱さないで」
「だって、比企谷先輩が…」
「比企谷は、こんな人間じゃない…」
「副会長…」
「比企谷、居る?」
「川崎さん、彼は居ないけど」
「このメール…」
「やっぱり…」
「結衣ちゃん、雪ノ下さん。比企谷来てない?」
「相模さん、メールの件かしら?」
「そう、このメール…」
「比企谷!」
「ヒキオ!」
「ヒキタニくん!」
「比企谷君!」
「貴方たちまで…」
「八幡!」
「八幡!八幡はいずこ!」
「戸塚君」
「中二、ウッサイ!」
「ギャフン!」
「みんな、八幡の為に…」
「お兄ちゃん!」
「お兄さん!」
「小町さん」
「大志、アンタまで」
【3-Fの比企谷八幡は、去年の文化祭で実行委員長を泣かせエンディングセレモニーを台無しにした。修学旅行では、クラスの男子の告白の邪魔をした。同じ部活の女子を泣かせて追いかけまわした。生徒会室に入り浸り運営の邪魔をしている。生徒会長や書記に手を出そうとしている】
メールに添付されているリンクに入ると総武高裏サイトに繋がり、このような書き込みが…。
「誰がこんなことを…」
「まだヒッキーは知らないと思う…」
「最近、ヒキオ目立って来たからね」
「ウチがあんなことを…」
「さがみん…」
「それを言ったら、私だって…」
「海老名さんのせいじゃないっしょ。俺が…」
「私が先輩に頼ってるせいで…」
「マズイですよ。兄がこの事を知ったら、みなさんと距離を取ろうとします」
「はぁ、彼ならやるわね」
「どうしよう。ゆきのん」
「それに、暴力やイジメに発展しかねないわね」
「そんな…」
「八幡にそんなことさせないよ」
「犯人見つけて、ぶん殴ってやる」
「怖いよ、姉ちゃん」
「あーしも参加していい?」
「優美子まで…」
「まぁまぁ、ふたりとも…」
「隼人はこのままでいいわけ?」
「まさか、アンタじゃないよな?」
「滅相もない。比企谷には感謝してるんだ」
「落ち着きなさい。犯人探しも大事だけど、まずは比企谷君に悟られないようにしないと…。極力、彼と他者が接触しないようにしないと…」
「じゃあ、休み時間とかもヒッキーと一緒に居るようにしないとね」
「私はクラスが違うから、お願い出来るかしら」
「みんなで交代で話しかけよう」
「ヒキオ、面倒くさそうな顔しそうだし」
「俺も話してみるっしょ」
「そうだな、戸部」
「キマシタワー!!」
「姫菜、擬態しろし!」
「大志、アンタは小町を守ってやんな」
「まかせてよ、姉ちゃん!」
「生徒会の手伝いしてもらうのは、我慢します」
「でも、お話するのはいいんですよね?」
「まぁ、比企谷を一人にしないようにする作戦だからな」
「小町さん、どうしたのかしら?」
「お兄ちゃん、『俺はエリートボッチ』だとか言ってるクセに、こんなにお兄ちゃんの味方が居るのが嬉しくて…」
「そうね。そんな彼だから、私は…」
「雪乃さん?」
「いえ、なんでもないわ」
「でも、犯人探しはどうしよう…」
「ふふふっ、この我に任せよ!」
「中二、ウッサイ!」
「ギャフン!」
「で、どういうことかしら、材木座君」
「なに、我の同志にPCに精通してるモノが、おってな。そやつにメールの出元や書き込みのアカウントなどをさぐってもらうのよ」
「人任せじゃん」
「も、もちろん、我もやるぞ」
「はぁ、そちらはお願いするわ」
「任せよ!」
「比企谷!居るか!」
「平塚先生、ノックを」
「あぁ、すまん。比企谷は?」
「今日は部活は休ませてます」
「そうか…。何故、こんなに集まっているんだ?」
「それは…あの…」
「いや、わかった。雪ノ下、君たちに任せていいかね?」
「はい。私達に任せてください」
「むう、私の方でも対処はする」
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ちょっと事件をおこしてみました。
お気に召さない場合は削除します。
こった締めはないですよ…。