(様子がおかしい…)
「お兄ちゃん♪一緒に学校行こう♪」
「お、おう」
「比企谷、おはよう」
「お兄さん、おはようっす!」
「お兄さんと呼ぶな!」
(何故、川崎姉弟と一緒?)
「ヒッキー!一緒に教室行こう♪」
「お、おう…」
(由比ヶ浜が待ち伏せしてた…。何故だ)
「おはよう、八幡」
「俺と夜明けのコーヒーを飲んでくれ」
「もう、なに言ってるの」
「あぁ、すまん。ほら、先生来るぞ」
「また、あとでね」
(戸塚は天使…♪)
(さてと、次の授業は…)
「比企谷」
「ヒキオ」
「あ!今、私が話しかけてるんだけど」
「あ!あーしの方が早かったし」
「あ!」
「あ!」
(やめて!仲良くして!)
(今日は、よく話かけられるな…。昼休みは静かにベストプレイスへ…)
「どこに行くのかしら、比企谷君」
「よお、雪ノ下。今からパンを買いに…」
「その必要はないわ。食材が余ったから、貴方のお弁当も作ってきたの。食材が余ったから」
(大事なことなので二回言いました)
「べ、別に貴方の為に作ったわけじゃないのだから…」
(ツンデレのテンプレ、いただきました)
「さぁ、今日は由比ヶ浜さんと三人で食べるわよ」
「へいへい」
(雪ノ下の弁当は上手かった…。そんなこと考えてたら、もう放課後)
「ヒッキー、部活行こ」
「お、おう…」
「あ、居た!先輩!」
「げっ!一色…」
「いろはちゃん、やっはろー!」
「結衣先輩、こんにちは」
「先輩、ちょっと生徒会室まで来てください」
「嫌だ!」
「そんなこと言わないでくださいよ。今日はお仕事じゃないんで」
「だったらなんだ?」
「生徒会室前の掲示板を見てほしくて」
「掲示板?」
「はい。結衣先輩も見てください」
「なん…だと…」
「いろはちゃん、この『非常勤庶務』って何?」
「はい、先輩を合法的に、こきつか…、手伝ってもらう為の役職です」
「一色、隠せてないからね。なんだこれは。しかも、平塚先生と校長のハンコまでとは…」
「今日はお仕事はないので、報告だけです」
「すげぇ嫌な事後報告…」
「やっはろー!」
「うっす」
「由比ヶ浜さん、比企谷君、こんにちは」
「雪ノ下、一色に聞いたか?」
「やられたわ。あの娘もやるわね」
「まったくだ」
(これで生徒会の手伝いは合法。ネット掲示板の生徒会の類いは嘘になったわ)
「そろそろ下校の時間ね」
「ねぇねぇ、今日は三人で帰ろうよ」
「嫌だよ」
「私も一人で帰るわ」
「たまには、いいじゃん」
「由比ヶ浜さん…。仕方ないわね」
「ねぇ、ヒッキー…」
「しゃあない…」
「やったー!」
(今日は、なんだか人とたくさん話す日だったな。たまには、いいか)
翌日
「お兄ちゃん♪学校行こう」
「おう。今日も一緒にか?」
「大好きなお兄ちゃんと一緒に学校行きたいな。あ、今の小町的にポイント高い♪」
「あざと可愛い…」
「おはよう、比企谷」
「んだよ、葉山」
「教室まで一緒に行かないか」
「断る」
「たまにはいいじゃないか」
「そんなことしたら、朝から海老名さんの鼻血の噴水を見ることになるぞ」
「ま、まぁそうなんだが…」
(そんなこと言ってたら、教室着いちゃった)
「キマシタワー」
「姫菜、擬態しろし!」
「ほらみろ」
「あはは…」
(ふう、数学終了…)
「比企谷」
「相模か。どうした?」
「あのさ、あのコーヒーの店に、ゆっこと遥も連れていきたいんだけど、いいかな?」
「騒がしくしなきゃいいんじゃねぇの?」
「やった。それと…、比企谷はもうバイトしないの?」
「おい、受験生だぞ」
「そうだよね」
「春休みに出来ればやるかもな」
「わかった。比企谷のウェイター姿、楽しみにしてるね」
「勘弁してください」
(今日も、よく話かけられるな…。なんなんだ?モテ期?ないない…)
昼休み
(誰にも見つからずに脱出成功。やっぱりベストプレイスはいい…)
「やっぱりここに居たのね」
「ヒッキー見つけた」
「お前らか。どうかしたか?」
「料理の研究をしてたら作り過ぎてしまったの」
「ほ~ん。それで」
「お弁当にしたから、食べなさい」
「いや、パン買っ…」
「食べなさい」
「…ありがたく、頂戴いたします。へへ~」
「むぅ。明日は私が作ってくるし!」
「やめてください。死んでしまいます」
「由比ヶ浜さん、ゾンビにトドメを刺すつもりかしら」
「二人ともヒドイ!」
「今日はここで食べましょう」
「へいへい」
(今日の授業は終了っと。今日は予備校か)
「由比ヶ浜、今日は予備校があるから、部活休むって雪ノ下に伝えてくれ」
「わかった。バイバイ、ヒッキー」
「比企谷」
「川…川…、川嶋さん?」
「川崎だけど、殴るよ」
「ごめんなさい。死んでしまいます」
「アンタ、予備校あるよね?」
「あるぞ」
「その、なんだ…。い、一緒に行かないか」
「別に一緒に行かなくても…」
「あっ!文句あるの?」
「お供させていただきます」
(予備校終了。コーヒー飲んでから、帰るか)
「こんばんは」
「おう、坊主。来たか」
「ブレンドお願いします」
「はいよ」
「う~ん」
「どうした?悩み事か?」
「なんか異様に話かけられるんですよね」
「ほう」
「それこそ、休み時間のたびに…」
「何か問題なのか?」
「問題…。問題というより、問題を隠されてる気がするんですよね…」
「何か思い当たることでもあるのか?」
「いや、まったくないです」
「ま、坊主の手をわずらわせるほどでもないのか…」
「俺に関わらせたくないのか…」
「いずれにせよ、任せてみたらどうだ?」
「なんか、悪いというか、俺の為に…」
「たまにはいいだろ」
「でも…」
「アイツらのこと、信用してないのか?」
「そんなことは…」
「だったら、信じてやんな」
「はぁ」
「もしかしたら、問題の方から来るかもしれないだろ?」
「それもありますね」
「それまでは、普段通りのお前でいろ」
「ふむ」
「そして、問題が来たら…」
「来たら?」
「美味しいとこだけもらっておけ」
「マスター、いい性格してますね」
「お前に言われたくねぇな。面倒臭ぇ性格してるお前にはな」
「ちょっと軽くなりました」
「そうか」
「アイツらのやり方にノッてみますよ」
「じゃあ、帰ります」
「おう、気をつけてな」
「比企谷、帰りか?」
「平塚先生、いらっしゃい。ちょっとマスターと話してまして」
「気をつけて帰るんだぞ」
「なるほど、そんなことが」
「アイツがこのことを知ったら、問題はアイツが解消するでしょう。だが、また自分を傷つける…」
「そうさせまいと、周りが動いていると…」
「気がつくのも時間の問題でしょうが…」
「静さん、アイツらを信じてやりな」
「ですが…」
「静さんの生徒だろ?だったら大丈夫たよ」
「それに、貴方の弟子ですからね」
「そういうことだ」
「それと、ツーリングですが…」
「おぉ、そうだな。どこがいいかな?」
「貴方と一緒ならどこでも…」
「まいったな。はははっ」