「ここがイリスが壊したところか…」
「ヒッキー、何言ってるの?」
「なんでもない」
「ねぇねぇ、ブラバンが演奏してるよ」
「高校生かしら」
「休日出勤とは、社畜だな」
「もう!ヒッキーは!」
「あのサックスのソロはいいわね」
「さすが雪ノ下。わかるのか」
「ええ。それとシンパシーを感じるわ」
「ねぇねぇ、フルートは?」
「居るんじゃねぇの?」
「う~ん、何かが足りない気がする…」
「たぶん二期からだ」
「比企谷君、メタ発言はやめなさい」
「雪ノ下だって、言ってたじやねぇか」
「言ったかしら?」
「小首を傾げるな」
「ねぇねぇ、何か食べようよ」
「そうだな、京都と言えば…」
「おばんざい」
「抹茶パフェ」
「天下一品」
「見事にバラバラね」
「ヒッキー、ラーメンは千葉でも食べれるじゃん」
「由比ヶ浜、京都に来たら本店に行かないのは失礼だろう」
「そこは前に行ったでしょ」
「あ、バカ…」
「えっ?ヒッキーどういうこと?」
「あ~、修学旅行の夜にだな、平塚先生に俺と雪ノ下で連れていかれた…」
「むぅ…。じゃあ天下一品行く」
「俺はいいんだが、雪ノ下は大丈夫か?」
「大丈夫よ」
「相変わらず、狂暴な旨味ね…」
「無理しないでよかったのに…」
「男性向けだよね」
「それ、平塚先生の前で言うなよ」
「次は北野天満宮でも行くか。主に由比ヶ浜の為に」
「どういう意味だし!」
「そうね。由比ヶ浜さんの為にね」
「ゆきのんも肯定した!」
「私は推薦だと思うから…」
「俺は受験だけどA判定だからな」
「ヤダ、この二人…」
「ねぇヒッキー。なんで、この和菓子屋さん、こんなに混んでるの?」
「塩見周子の実家だよ」
「そうなの!」
「それで、こんなに混んでいるのね」
「なんか中二っぽい人が多いね…」
「おい、雪ノ下」
「なにかしら?」
「確認するが、スイートルームとかじゃないだろうな?」
「そこは、私も止めたから大丈夫よ」
「やっぱりスイートルームにしようとしてたのかよ」
「でも高そうなホテルだよ」
「とりあえず、中に入りましょう。ここに居ては迷惑よ」
「凄い料理だったね」
「いいのかよ、本当に…」
「これくらいは普通よ」
「さすがブルジョワ…」
「じゃあ、部屋に戻りましょう」
「部屋が一緒じゃなくて良かったよ。雪ノ下さんなら、やりかねんからな」
「そ、そうね…」
「う、うん…」
「じゃあ、明日の朝9時にロビーな。おやすみ」
「ヒッキー、おやすみ」
「おやすみなさい」
「さてと…」
「どこに行くのかしら、比企谷君」
「げっ!雪ノ下」
「どこに行くのかしら?」
「餃子の王将の本店に…」
「そう。私も行くわ」
「なんでだよ。由比ヶ浜はいいのか?」
「寝てしまったわ」
「早ぇな」
「疲れているのよ」
「まぁ、わからんでもないがな」
「さぁ、行くわよ」
「なんで、そんなに気合い入ってるんだよ」
「そ、そんなことないわ」
「ふぅ、旨かった」
「そうね」
「やっぱり、俺は庶民だな」
「私だって、いつもコース料理を食べてるわけではないわ」
「自炊してるのは知ってるよ」
「そう。ならいいわ」
「じゃあな、おやす…」
「ひ、比企谷君!」
「ん?どうした?」
「あ、あの…、その…」
「?」
「な、なんでもないわ。おやすみなさい」
「おう…。おやすみ」