クリスマスパーティー当日。
男性陣は、しばらく待機とのことで、近くのサイゼで待機中。
「ねぇねぇ、八幡。女の子達はなにしてるのかな?」
「さあな。ケーキでも作ってるのかね?」
「優美子からメールだ。みんな行こうか」
「へいへい」
「マジ楽しみだわ」
「うん」
「それな」
(大和と大岡が居る意味あるか?いや、無いな)
「ゴラムゴラム。我も楽しみである」
(誰?材木座呼んだの…)
「お兄さん、楽しみッスね」
「お兄さんと呼ぶな」
「あの嬢ちゃん達は何をしてくれるかな?」
「マスターまで締め出すとは…」
店に入ってビックリ。何故なら…。
「なんで全員ミニスカサンタなの?」
「ふっふっふっ。私が説明しよう」
「え、海老名さん?」
「プロデュースドバイ私!メイクドバイサキサキ!」
「どこかで聞いたことある気が…」
「海老名さん、マジパネェ」
「目のやり場に困る…」
「隼人、どう?似合ってる?」
「優美子、凄く似合ってるよ」
(なんで葉山はすらっと、そんなこと言えるんですかね)
「ヒッキー!どう?」
「い、いや、どうって…」
「似合う…かな?」
「お、おう。似合ってるんじゃねぇの?」
「エヘヘ…」
「八幡…」
「お、ルミルミ」
「ルミルミじゃない!」
「瑠美、似合ってるぞ」
「うん、ありがとう…」
「はーちゃん」
「けーちゃん、可愛いな」
「ありがとー」
「けーちゃん、可愛いよ可愛いよ」
「川崎、落ち着け。写真が手ぶれするぞ」
「けーちゃんのサンタ姿だよ!こんなに可愛いんだよ!落ち着いてられないよ!」
「ダメだ、このシスコン…」
「雪乃ちゃん、もっと写真撮らせてよ」
「イヤよ」
「お父さんとお母さんにも見せるんだから」
「あっちのシスコンもダメだ…」
「お兄ちゃん♪」
「小町…」
「どうしたの?お兄ちゃん」
「小町可愛い過ぎ…。一番可愛いぞ」
「比企谷さん、最高ッス」
「大志、お前は見るな!」
「お兄さん!目を隠さないでください!見えないッス!」
「お兄ちゃんと大志君て、仲良いよね」
「良くない!」
「良くないッス!」
「せんぱ~い、私達も見てくださいよ~♪」
「お前らも可愛いぞ。あと一色、あざとい」
「扱いが雑ですよ!あと、あざとくないです!」
「藤沢、本牧には見てもらったか?」
「はい。可愛いって言ってくれました」
「そうか、よかったな」
「比企谷!」
「相模に折本、お前ら仲良いよな」
「まあね」
「比企谷よりはね。ウケるwww」
「草生すな」
「なんで、私まで…」
「似合ってますよ、静さん」
「マスター。お恥ずかしい…」
「いえいえ」
「なぁ、由比ヶ浜」
「何?」
「海老名さんと材木座って、あんなに仲良かったか?」
「姫菜がコミケノウリコ?を頼んだら、了承してくれて、そっから仲良しらしいよ」
「ほ~ん」
「比企谷、ちょっといい?」
「川崎…」
「この前は、ごめんね」
「い、いや…」
「比企谷に言いたいことがあるんだ」
「なんだ?」
「気持ちの整理がつくまで、比企谷のこと好きでいさせてもらう。て、いうか好きでいる」
「お、おう…」
「これは、私の気持ちのだから、誰にも邪魔はさせない。でも、比企谷の邪魔もしない」
「…」
「折本さんだっけ?私と同じ気持ちみたい…」
「そうか…」
「比企谷、頑張りなよ。アンタが頑張らないと、私達がうかばれないからね」
「プレッシャーかけてくれるじゃねぇか」
「まあね」
「ここだけの話だが、いつ告白するかは決めている」
「そっか。逃げないでね」
「おう」
「比企谷君」
「なんだ、雪ノ下」
「川崎さんと話をしていたようだけど…」
「ああ…」
「その…、大丈夫なのかしら…」
「気持ちの整理が出来るまで、好きでいるって宣言されたよ」
「そう…」
「川崎もそうだが、折本も藤沢も、俺なんかよりもずっと強いな…」
「そう…、なのかしら…」
「無理してるだけかもしれないがな…」
「わ、私だって…弱いのよ…」
「かもな。だから、依存する。補いあう。ある意味、それでいいのかもな」
「そうね…。でも…」
「『過ぎたるは及ばざるが如し』だろ?」
「先に言わないでくれるかしら?」
「睨むなよ、怖ぇよ。勘弁してくれよ」
「そうね。今日はクリスマスパーティーだものね。勘弁してあげるわ」
「助かる」
「戻りましょうか?」
「あ、雪ノ下…」
「なにかしら?」
「その…、似合ってるぞ…」
「!!!」
「ほら、戻るぞ」
(ず、するいわ…)
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クリスマスネタって、クリスマス以外に書くとネタが出て来ませんね