珈琲   作:おたふみ

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七十一話

2月下旬

入試も終わり、合格発表を待つばかり。

 

三年生は、ほぼ登校しない中で一人姿を表す三年生。→現す

 

「比企谷!どうした?」

「師匠!」

「答えよ、比企谷!流派・東方不敗は!」

「王者の風よ!」

「全新!!」

「系裂!!」

「天破侠乱!!」

「見よ!東方は紅く燃えている!!!!」

 

「お二人は、なにやってるんですか?」

「一色に見られた!」

「え?平塚先生と久しぶりに会ったから、挨拶を…」

「はぁ。お久しぶりです、先輩」

「お、おお、久しぶり」

「それで、先輩は平塚先生と拳の語り合いに来たんですか?」

「いや、一色に用事があったんだ」

「へ?私ですか?…いきなり会いに来てドキドキさせてフラグ立てるなんて出来すぎなので無理ですごめんなさい」

「デートの誘いに来たんだが、無理なら帰る」

「デデデ、デート!」

「私もデートしたい…。帰りにマスターのところへ行こう…」

「平塚先生、合格発表の後に、また来ます」

「うむ」

「平塚先生、大丈夫かなぁ?」

「平塚先生なら、大丈夫だ。それより、どうするんだ?」

「え!い、行きます!」

「じゃあ、土曜日に千葉駅前に11時な」

「は、はい」

 

「さてと、次は…」

prrrrr

「あ、由比ヶ浜か?」

『ヒッキー!やっはろー!』

「由比ヶ浜、日曜って暇か?」

『うん、あいてるよ』

「ハニトー行くか?」

『え?ヒッキー、どうしたの?』

「嫌なら、いいんだが…」

『行く行く!』

「女の子がそんな言い方しちゃいけません」

『何が?』

「なんでもない。じゃあ、日曜な」

『うん』

 

そして、数日後。合格発表の日。

 

(よし、合格だ。さてと…)

 

 

コーヒーショップ

「坊主、入試はどうだった?」

「合格しましたよ」

「そりゃ、おめでとうだな」

「はい、ありがとうございます」

「こんなところに居ていいのか?親とかに報告しなくていいのか?」

「親にはメールしました。ひとつ自分の中で賭けをしてまして」

「賭け?」

「賭け…と、いうより、自分を追い込んでいるんです。賭けには勝つ自信はありますから」

「よくわからん」

「たぶん、すぐにわかりますよ」

 

店の扉が開くと…。

「こんにちは」

「いらっしゃい」

「ここに、場所だけ書いて時間指定の無い手紙を書くおバカさんが来てないかしら?」

「賭けには勝ちましたよ」

「よし、俺もお前を追い込んでやるか」

「え?」

「嬢ちゃん、来てくれて早々悪いが、コイツと店番してくれないか?今夜、静さんと飲む酒を切らしてるのを忘れててな」

「あ、あのマスター…」

「一時間ぐらいかかると思うから、よろしく頼む」

「あ、あの…。行ってしまったわ…」

「よう」

「『よう』じゃないわよ」

「コーヒー煎れるから、座れよ」

「貴方が煎れるコーヒーも久しぶりね」

「そうだな」

 

「ほい、お待たせ」

「うん、美味しいわ」

「雪ノ下、話があるんだが…」

 




――――――――――――――


モヤモヤすると思いますが、もうしばらくお付き合いくださいm(__)m

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