大学生になって一人暮らしを始めた。雪ノ下の親父さん…、面倒なのでパパのんと呼ぼう。パパのんの口利きで格安で一人暮らしが出来た。最初は「雪乃と同棲すれはいいじゃないか」とか言ってたけど、なんとか一人暮らしで落ち着いた。
うちのクソ親父曰く、由比ヶ浜の親父さん…。面倒だからガハパパにしよう。ネーミングセンス壊滅してるだろ俺。ガハパパが「そんなに早いうちから同棲は良くない」と言ってたらしい。そのあと小声で「結衣にもまだチャンスが」と言っていたらしい。大丈夫か?親父達よ。
それで、とある夜に雪ノ下が部屋に遊びに来て、何故か正座をさせられている俺が居る…。俺ガイル。
「つまらないこと考えてないで、質問に答えなさい」
「…はい」
「この映画のパンフレットは何かしら?」
「映画館で買ってきました」
「誰と行ったのかしら?」
「一人です」
「貴方はこの原作小説は、勿論読んだわよね」
「はい。大変面白かったです」
「そう」
「私も読んでいたのはしってるかしら?」
「本棚にあったのは知っています」
「それなら、どうして一人で行ったのかしら?」
「映画に人を誘う習慣がないので…」
「私は貴方の…」
「彼女です」
「なら、どうして誘ってくれなかったの?」
「いや、忙しいかなぁなんて思いまして…」
「…私だって、映画デートしてみたいのよ」
「え?」
「一緒に映画を観て、そのあとにお茶を飲みながら感想をお話しして…」
「ごめんなさい」
「…に連れていきなさい」
「え?」
「映画に連れて行きなさいと言ったの!」
「はい…。え?」
「比企谷君と一緒に、この映画観たいのよ…」
「雪ノ下」
「なにかしら」
「すまなかったな、気がつかなくて」
「本当よ。…それと…」
「それと?」
「パンさんの劇場版もやってるから、一緒に観てくれないかしら…」
「勿論いいぞ」
「本当!」
「あぁ、本当だ。可愛い彼女の頼みだからな」
「か、可愛いなんて…。比企谷君、ご飯は食べた?」
「いや、まだだけど」
「じゃあ、すぐに作るわね」
雪ノ下さん、チョロいですね。チョロのんと呼ぼう。いや、無理だな。
後日、二人で映画館に行き、映画を2本観た。雪ノ下がパンさんグッズを根こそぎ買っていたのには驚いた。
「ねぇ、比企谷君」
「なんだ?」
「映画デートって、楽しいわね」
「だな。最初から誘えば良かったな」
「本当よ。次はちゃんと誘いなさい」
「わかってるよ。雪ノ下、今からマスターを冷やかしに行かないか?」
「その表現はいただけないけど、コーヒーを飲みに行きましょう」
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とりあえず、書いてみました。
こんなんでいいんですかね?