日曜日
コーヒーショップ
「ヒッキー!ゆきのん!やっはろー!」
「おう」
「こんにちは、由比ヶ浜さん」
「マスター、コーヒー1つ」
「坊主、手が離せないから、頼む」
「うす」
「ねぇねぇ、二人は大学はどう?」
「はぁ、大変よ。特に比企谷君が…。この前なんて…」
~回想~
(講義が長引いてしまったわ。比企谷君は中庭のベンチで待ってるって言ってたけど…。比企谷君のところに女の子が…)
「へぇ、比企谷君っていうんだね。どこ出身なの?」
「え、あの、千葉です…」
「地元なんだ。ねぇLINEのID交換しようよ」
「LINEやってなくて…」
「じゃあ、メールアドレ…」
「比企谷君、何をやっているのかしら…」
「おぉ、雪ノ下…」
「ひ、比企谷君の彼女?」
「えぇ、まあ」
「そうよ。『私』の比企谷君になにか?」
「なんでもない。じゃあね」
「助かったよ、雪ノ下」
「何を鼻の下を伸ばしていたのかしら、浮気谷君」
「鼻の下も伸ばしてないし、浮気もしてない!本を読んでたら、声をかけられただけだ」
~回想終わり~
「へぇ、そんなことがあったんだね」
「コーヒーお待たせ。何の話してたんだ?」
「ヒッキー、浮気しちゃダメだよ」
「え?何その濡れ衣」
「この前、女の子に声をかけられて、鼻の下を伸ばしてたじゃない」
「いや、急に声かけられて困ってたんだよ…」
「由比ヶ浜さんはどう?」
「サークルの勧誘とか凄いけど、断ってる。なんかヤバそうだし」
「由比ヶ浜の容姿ならモテモテだろうな」
「えへへ」
「あら、また浮気かしら。これは、調き…、教育が必要かしら」
「今、調教って言おうとしたよね?」
「仲良いね」
「いえ、その…、ごめんなさい、由比ヶ浜さん」
「違うの、ゆきのん。私とヒッキーじゃこうはならないから」
「そ、そうかしら…」
「そうだよ。二人はお似合いだよ」
「由比ヶ浜に言われると自信が持てるな」
「坊主!」
「はい、なんですか?」
「ゴールデンウィークはバイト頼めるか?」
「ちょっと待ってください」
「雪ノ下、いいか?」
「貴方が労働に勤しむなんて…」
「うるせぇ。デート代を稼ぐんだよ」
「そ、そう。それなら、仕方ないわね」
「マスター、OKです」
「悪いな、雪ノ下の嬢ちゃん」
「いえ、しっかり働かせてください」
「はいよ」
「マスター、ゴールデンウィークなら奥さんが手伝ってくれるんじゃないですか?」
「バカ!まだ入籍してねぇよ」
「でも、近いうちに…、ですよね」
「そうだな」
「披露宴とかは?」
「まだ考え中だ」
「楽しみですですね」
「お前ら、俺をからかってるだろ?」
「そんなことないですよ。俺の恩師と師匠が結婚するなんて、最高じゃないですか」
「ええい!うるさい!この話は終わりだ」
「うす」
「でも、本当に楽しみだね」
「えぇ、そうね」
「だな」
―――――――――
こんな、駄文でいいんでしょうか…