珈琲   作:おたふみ

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大学編・その5

コーヒーショップ

 

「ねぇねぇ、ゆきのん。どうだった?」

「それが…」

「ヒッキー、またヘタレたの?」

「いえ、急に戸塚君が遊びに来て…」

「彩ちゃん、泊まってったの?」

「いえ…。徹夜でゲームを…」

「へぇ、そんなに面白いゲームだったの?」

「マリオパーティーを…」

「普通じゃん」

「…」

「ゆきのん?」

「私が勝てなくて…」

「さすが、負けず嫌いノ下さん」

「比企谷君みたいな言い方やてめて」

「まぁ、ゆきのんの性格ならそうたよね…」

「で、でも、プリクラは撮ったわ」

「見せて見せて♪」

「これよ」

「うわ、ゆきのん可愛い。ヒッキー、ビックリしてるね」

「今度は三人で撮りましょう」

「私もほっぺにチューしていいの?」

「それはダメよ」

「はははっ♪」

「ふふふっ♪」

「アンタ達、楽しそうだね」

「あ、サキサキ。やっはろー」

「こんにちは、川崎さん」

「ゆきのんとヒッキーのプリクラ見てたんだよ」

「どれ…。雪ノ下、よくこんなこと出来るね」

「わ、私だって恥ずかしかったわよ」

「でも、羨ましいよね~」

「まったくだね。そういえば、比企谷は?」

「買い出しに行ってるわ」

 

「只今、帰りました」

「悪いな、坊主」

「いえいえ」

「こんにちは」

「お、鶴見のお嬢ちゃん、いらっしゃい」

「途中で一緒になったので」

 

「比企谷君、浮気かしら?」

「違ぇよ」

「そうよ、私の方が本気よ」

「おい、ルミルミ」

「面白いこと言うわね」

「貴方が、『今』の八幡の彼女ね。私が16歳になるまで、貸してあげるわ」

「あら、面白いこと言うのね。比企谷君は、ずっと私の彼氏。そして夫になる男よ」

「八幡のこと名前で呼ばないクセに。それに、名前で呼ばれてないし」

「そんなことないわよ。ベッドの上では、情熱的に呼びあってるわよ」

「嘘ではないけど、なにか違う気がする。…じゃなくて、二人ともいい加減に…」

「比企谷君は黙って!」

「八幡は黙って!」

「ヒィ!」

「由比ヶ浜、川崎、二人が怖いよ」

「バカじゃない」

「まぁ、ヒッキーだから」

 

帰り道

「雪ノ下、子供相手にムキになるなよ」

「だって…、比企谷君は年下に甘いから…」

「確かに。だが、ただの庇護欲だよ」

「本当かしら…」

「本当だよ。小町と同じ扱いだよ」

「時々、小町さんが羨ましい時があるのよ…」

「なんでだ?」

「比企谷君に頭を撫でてもらって…」

「雪ノ下も頭撫でて欲しいのか?」

「…」

「わかったよ。今度してやるよ」

「本当?」

「あぁ、本当だ。ほら、スーパー寄るんだろ?」

「比企谷君…」

「なんだ?」

「手を繋いでも…」

「ほら」

「…嬉しい」

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