珈琲   作:おたふみ

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大学編・その15

帰ってきました、我が実家

 

「ただいま~って、誰も居ないんだけどな。まぁ、入れよ」

「お邪魔…します」

ニャ~

「おう、カマクラ。元気だったか?」

ニャ~ン

「お久しぶりね、カマクラさん」

「相変わらず、『さん』づけなんだな」

ニャ?

「先にカマクラのエサの準備するか」

「比企谷君」

「なんだ?」

「私があげても…」

「おう、そうしてくれるか?」

「カマクラさん、ご飯よ」

ニャ~ン♪

「とりあえず、食材は冷蔵庫に入れたぞ」

「ありがとう」

「コーヒー飲むか?」

「いただくわ。ご家族はどこに行ったのかしら?」

「ん?聞いてないな。一泊旅行としか…」

「まったく、貴方ってひとは…」

「い、いや、誘われたんだが、その…、雪ノ下といたいから…」

「そ、そう…なのね…」

ニャ?

「なんでもないわ、カマクラさん」

 

 

「ふ~、いいお湯だったわ」

「じゃあ、俺も風呂行くわ。カマクラをモフッててくれ」

「行ってらっしゃい」

 

「ふ~。あったけぇ…」

「比企谷君、入るわよ」

「えっ!なに?どういうこと?」

「貴方が油断した、この時を待っていたのよ」

「いや、雪ノ下!おかしいだろ!もう風呂入っただろ!」

「貴方と入りたかったのに、頑なに拒否するから、隙をうかがってたのよ」

「…雪ノ下、大胆になったな…」

「だって…。私だって…」

「あぁ、俺の負けだ」

「貴方が私に勝てると思っていたの?」

「はいはい」

 

「さて、寝るか。電気消すぞ」

「えぇ」

「おやすみなさい…。て、本当に寝てしまうの?」

「寝れる訳ないだろ。風呂で我慢してたんだから」

 

 

「おはよ、雪ノ下」

「おはようじゃないわよ。もう10時よ」

「いや、昨日のアレで早起きは無理だわ」

「アレって、なにかしら?」

「言わせるな。言ったら言ったで悶えるクセに」

「し、仕方ないでしょ」

「へいへい」

「ご家族は何時ぐらいに戻るのかしら?」

「3時ぐらいじゃねぇの」

「そう。カマクラさん、いらっしゃい」

ニャ~ン♪

「俺よりなついてるな」

 

「…なんで隣に座るんだよ。広く使えよ」

「嫌よ。それとも、愛しの彼女が隣に居るのが嫌なの?」

「言い方がズルい」

「そんなことないわよね、カマクラさん」

ニャ~♪

「俺は、これ読んでるから、カマクラモフッててくれ」

「そのつもりよ」

 

「雪ノ下?」

「…」

「寝ちまったか。仕方ねぇな。俺も眠いし…」

 

カシャッ カシャッ

「…ん?」

カシャッ

「おい、小町に母親。何をしている」

「あ、お兄ちゃん。おはよう」

「おはよう。んで、おかえり…。何やってるんだ?」

「お兄ちゃんと雪乃さんのツーショット写真を撮ってる」

「オカンまで…。小町を止めてくれよ」

「仕方ないじゃない。雪乃ちゃん、美人なんだから」

「…ん」

「お、起きたか?」

「…八幡。おはようのチューは?」

「おい!起きろ!そんなことしたら大変なことになるぞ」

「…。こ、小町ちゃん!お義母様!お、お帰りなさい!」

「雪乃ちゃん、可愛い寝顔だったわよ」

「お、お義母様…」

「およ?雪乃さん、虫刺されですか?首筋に…」

「あ、バカ!」

「ひ、比企谷君…」

「はい」

「いつの間に…」

「ごめんなさい」

 

「そ、そういえば、親父は?」

「雪ノ下さんと由比ヶ浜さんと3人で飲みに行ったわよ」

「あっそ」

「雪乃ちゃん、夕御飯を作ってもらっていい?」

「え、えぇ。いいですけど…」

「八幡たら、『雪ノ下の料理は最高だ』って、言ってるから、食べてみたくて」

「比企谷君」

「はい」

「さっきのことは不問にします」

「有り難き幸せ」

 

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