珈琲   作:おたふみ

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大学編・その16

ゴールデンウィークも終わり、いつもの大学生活に戻る。

 

講義の合間は、偶然見つけたベストプレイスで小説を読んでいる。たまに、雪ノ下が迎えに来たり、ここで弁当を食ったりしている。

 

でも、そんな場所に来訪者が…。

 

「貴方、いつもここで読書をしていらっしゃるのね」

「あん?」

見目麗しい金髪縦ロールに青い瞳。三浦とは違う本物のブロンド…。

「時々、お見かけしていましたの」

「そうか。占有権を主張するつもりは無いから、邪魔なら退くが?」

「いえ、その姿が凛々しかったので」

「そんなことないな。目は腐ってるし」

「そんなことありませんわ。素敵な瞳です」

「そんなこと言われたことないな」

「また声をお掛けしても、よろしいでしょうか?」

「ま、かまわんが」

「ありがとうございます。わたくし、一年の綾瀬文子(あやせあやこ)と申します」

「一年の比企谷八幡だ」

「比企谷八幡様…。素敵なお名前ですね」

「そうか?」

「ええ、とっても。今日は予定がありますので、これで失礼いたします。ごきげんよう」

「あぁ、ごきげんよう」

 

ま、どうせ来ないだろうと思い、また読書を続ける…。

 

「比企谷君」

「おう、終わったのか?」

「ええ…。何かいい香りがするのだけど…」

「おう、なんか知らない女性に話しかけられた」

「私が居ないと…」

「いや、ここはほとんど人来ないんだけどな。なんでだろう?」

「きっと、比企谷菌のセイね」

「さらっと、菌扱いやめてくれない」

 

数日後

 

一人でベストプレイスで、いつものように読書をしていると…。

「良かった。今日はいらっしゃったのですね、比企谷様」

「比企谷様っ!おいおい、やめてくれ」

「では、なんとお呼びすれば…」

「普通に名字呼び捨てでいい」

「いえ、殿方にそれは失礼かと…」

「だったら、『君』とか『さん』でいいんじゃねぇの、知らんけど」

「では、比企谷さん…」

「おう…、えっと…」

「綾瀬です。綾瀬文子」

「すまん、綾瀬さん。んで、どうしたんだ」

「その…、比企谷様…、比企谷さんと仲良くなりたいと思いまして…」

「ほ~ん、俺と仲良くなっても、面白くねぇぞ」

「そんなことはございません。その…なんというか…」

「?まぁ、話相手ぐらいなら」

「まぁ。ありがとうございます」

 

しばらく綾瀬さんと話をした。ハーフで帰国子女らしい。イイトコのお嬢様だな。

「あら、もうこんな時間」

「やば!俺も講義だ」

「では、比企谷さん、ごきげんよう」

「おう、じゃあな」

 

「比企谷君…、今の女性は…」

「おう、雪ノ下。講義行かないと」

「今の女性の名前は!?」

「ど、どうした?」

「何をしたの、彼女と!」

「いや、世間話だか…。浮気とかじゃないからな」

「彼女、名乗ったの?」

「おう。たしか、綾瀬…文子?だったかな?」

「そう…。帰って来てたのね…」

「知り合いか?」

「比企谷君、『綾瀬興業』は知ってるわよね?」

「おう、雪ノ下建設と肩を並べる…、て、おい、まさか!」

「その、まさかよ。綾瀬興業の令嬢よ」

「マジかよ…。ヤバそうなヤツに捕まっちまったな」

「比企谷君、ベストプレイスは使用禁止よ」

「…わかった」

「…八幡は渡さないわ」

 




――――――――――――

お待ちかね(?)オリジナルでお邪魔なキャラ登場!
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