幼馴染の星井美希に夏祭りに行こうと誘われた俺は、意を決してその日の終わりに告白することに。
果たして結果は...

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実は今朝見た夢です。
非リア拗らせまくってます。

美希と自分(筆者&読者)が幼馴染で同級生という設定です。
(○○のところには自分の名前を入れてお楽しみください。)


夏の夜空に大輪を

現在午後2時。

 

今日は俺にとってとても大事な日だ。

 

今までの人生で一番大事な日と言っても過言ではないかもしれない。

 

というのも、今日はとある人物との約束があるのだ。

 

...と、噂をすれば。

 

美希「○○ー!!」

 

そう、その人物とは俺の幼馴染の星井美希である。

 

実のところ、俺はこのごろ美希のことが気になって仕方がない。

 

ここまで言ってしまえばもうわかると思うが、つまりそういうことである。

 

美希「○○聞いてるー?おーい。」

 

俺「っと、悪い、ボーッとしてた。早かったな。」

 

美希「それを言うなら○○も!ごめんね、待たせたかな?」

 

こういうところなんだよなぁ。

 

普段は適当に見えて実は細かいところにも気を遣えるところが好きなところのひとつだ。

 

俺「いや、俺も今来たところだからきにしないで。」

 

美希「そっか、よかった。アハッ♪」

 

いつもの可愛らしい笑みをこぼすと、俺の心臓がいつになく速く脈を打つ。

 

それを勘ぐられないよう、早々に話を振る。

 

俺「それでどうする?時間的に飯は食ってきただろうし、祭りは18時からだし...。」

 

今回の祭りには美希の方から誘ってくれたのだが、幼馴染だからある程度彼女の好きなものは把握しているし一応こちらも退屈させまいとプランは練ってある。

 

が、美希が行きたいところを優先したいので念のため訪ねてみる。

 

美希「もー、たしかに誘ったのはミキだけど、そこは男の子としてリードしてくれてもいいんじゃない?」プクーッ

 

ビンゴ。

 

やはりプランを練っておいて正解だったようだ。

 

これを読んでいる男の子諸君、相手が誘ってくれたからといって油断はしないように。

 

俺「まあそう言うだろうと思って一応考えるだけはしてあるよ。念のため今美希が行きたい所を優先したかったから聞いただけ。」

 

そう言うと美希の顔がぱぁっと明るくなり、

 

美希「さっすが、わかってるね♪」

 

と、頭をよしよしされた。

 

俺「やめろよ恥ずかしい...。で、どこか行きたいとこあるの?」

 

美希「あるよ!うーんとね、まずはゲーセンに行きたいかなー。プリ撮って、クレーンゲームして、ダンスゲームもしたいしー...。」

 

ここまでは予想通りだ。

 

美希「あ、ダンスして疲れるだろうからクレープとか買って食べながらぶらぶらして、適当にウィンドウショッピングとかしてー...。」

 

...驚いた。

 

まさかここまで予想通りだとは。

 

確かに美希の好きなことは大体把握しているとは言ったが、まるで俺が考えていたプランを知っていたかのようにすらすらと言葉を連ねる美希に驚きを隠せなかった。

 

美希「...って、どうしたの?あ、まさかこれだとキミが退屈かな...?」

 

俺「あーいや違うんだ。実はな...。」

 

俺は思っていたことをそのまま伝えた。

 

すると美希は

 

美希「えーっ!すごいすごい!これって相思相愛ってやつかな?あはっ♪」

 

などと言われ、思わず照れてしまう。

 

美希「あーっ、○○顔赤いよ?」

 

俺「う、うるさいな!ほらいくよ!」

 

と、照れ隠しでそそくさと移動しようとする。

 

美希「あーごめんごめん!待ってってばぁ!」

 

そのままの足で俺と美希はゲーセンに向かった。

 

 

.........

 

 

楽しい時間はあっという間に流れ、気づけば祭りの開始時間が1時間後に近づいていた。

 

美希「ねね、ミキ一回お家に帰って着替えてきてもいいかな?」

 

確かに、クレーンゲームで取った景品が結構あるし、何より暑い中歩き回ったせいでお互いそこそこ汗をかいている。

 

それを意識してしまうと少しドキッとした。

 

俺「あー、うん。わかった。じゃあ準備できたら家まで来てもらっていいかな。」

 

美希「オッケーなの♪」

 

というわけで、二人で一旦家に帰ることになった。

 

 

.........

 

 

しばらく待っていると、

 

『ピンポーン』

 

インターホンが鳴った。

 

美希が来たようだ。

 

俺「はーい、ちょっと待ってー。」

 

いそいそと玄関まで小走りで行き扉を開けると、

 

俺「おまた...せ......」

 

言葉を失った。

 

俺の眼前には浴衣姿の美希が少し照れくさそうに立っていた。

 

美希「えへへ...、どうかな...?」

 

俺「......」

 

美希「...○○?...もしかして似合ってない...?」

 

ハッとした。

 

俺「あっ...ごめん、正直...見惚れてた...。すごく似合ってる...。」

 

そう言うと美希は顔を赤くし、

 

美希「そっか、よかった...。えへへ...」

 

俯いて笑っていた。

 

俺「......」

 

美希「......」

 

少しの沈黙が続いたあと、

 

俺「そ、そうだ!花火まで時間あるし少しお茶でもどう?」

 

苦しくも照れくさい、少し心地いい沈黙を破るかのように美希に問いかけると

 

美希「あっ、うん、そうさせてもらおうかな!」

 

美希も慌てて返事をし、家に上がる。

 

(こんな調子で大丈夫か俺...。いや、今日こそやるんだ!!)

 

 

.........

 

 

そして少し時間が経ち家を出て、花火の時間が迫ってきた。

 

祭りの会場はすぐ横に大きな駐車場があり、それに沿うように河川敷が広がっていた。

 

そこに二人で腰掛ける。

 

美希「案外空いててよかったね。ここなら花火がよく見えそうなの!」

 

俺「だなー。」

 

確かに花火はよく見えそうだし楽しみではあるが、正直俺はそんなところじゃない。

 

(花火が終わったら美希に...)

 

そう思う度に鼓動が速くなる一方だった。

 

なんて考えていると

 

『会場にお越しの皆様、大変長らくお待たせいたしました。只今より花火の打ち上げが始まります。ご覧の際には、周りのお客様の迷惑にならないようーーー』

 

会場に花火が始まるアナウンスが鳴り響く。

 

『ーーーそれでは時間の許す限り、お楽しみください。』

 

アナウンスが終わり数秒後

 

ヒュゥゥゥゥゥゥゥ......

 

ドォォォォォォォォォォン!!!!!

 

一発目から特大花火が打ち上がる。

 

さっきまでの不安が花火の音と共に吹き飛ぶようだった。

 

俺「すげぇな...」

 

美希「うん、綺麗...!」

 

ふと横を見ると、そこには花火を見上げ、花火の明かりに照らされた美希の顔があった。

 

思わず見惚れてしまった。

 

自分の好きな娘が浴衣を着てうっとりした顔が花火の明かりに照らされている。

 

見惚れない方がおかしい。

 

しばらく見ていると美希が視線に気づいたようで、

 

美希「ん?どうかした?」

 

と、こちらを振り向き問いかけてきた。

 

俺は急に恥ずかしくなり

 

俺「いっいや、なんでもない...。」

 

そっぽを向いてしまった。

 

美希「......」

 

変に思われただろうか。

 

でも今は、できるだけ花火に集中することにした。

 

 

.........

 

 

『ーーー以上で花火を終わります。ご来場の皆様、誠にありがとうございました。』

 

花火も終わり、人も疎らになってきたころ、

 

美希「すごかったの...。」

 

俺「そうだな...。」

 

俺たちはまだ河川敷に腰掛けていた。

 

そのままどちらからも口を開くことなく、暫し沈黙が続いた。

 

(このままじゃらちがあかない!行け俺!!)

 

意を決し、俺は美希をまっすぐに見据え、口を開いた。

 

俺「なあ、美希。」

 

美希もこちらを振り返り、笑顔で首を傾げる。

 

俺「...少し、話があるんだけどーーー」

 

美希「待って!」

 

えっ...?

 

何が何だかわからなかった。

 

なぜか美希に言葉を遮られた。

 

俺「美希...?」

 

そう言うと美希は

 

美希「...ごめんね、○○が何が言いたいか、わかっちゃった...。」

 

......あー、そりゃそうか。

 

美希「見てたらわかるよ...。待ち合わせの時とか、迎えに行った時とか、花火のときとか...。あんな反応されちゃ、嫌でもわかっちゃう...。」

 

俺「そうだよな...。あーかっこ悪いなぁ俺。」

 

そう言って頭を掻くと、

 

美希「そんなことないの!」

 

突然声を荒げる。

 

美希「確かに反応がかわいかったり、見てて面白いってことはあっても、かっこ悪いなんて思ったこと一度もないの!」

 

あぁ、なんていい娘なんだろう。

 

この娘を好きになれて、本当によかった。

 

そんなこと言われたら、なおさら今まで以上の関係になりたいと思ってしまう。

 

俺はもう一度美希に向き直り、

 

俺「じゃあ...、美希の答え、聞かせてもらってもいいかな...?」

 

鼓動が収まらない。

 

今にも心臓が破裂しそうだ。

 

と、美希の返答を待っていると、

 

美希「でも...」

 

俺「え?」

 

美希「でもやっぱり、ちゃんと言葉で聞きたい...。」

 

考えを改めたかのように、美希は言った。

 

俺もちゃんと言葉で美希に気持ちを伝えたい。

 

俺は腹をくくった。

 

俺「...美希。」

 

美希「ん...。」

 

俺「好きだ。俺と付き合ってほしい。」

 

美希「......」

 

(もうひと押し...!!)

 

俺はギュッと目を瞑り、ありったけの気持ちを込めて叫んだ。

 

俺「俺の...彼女になってほしい!」

 

美希「.........」

 

沈黙が苦しい。

 

今にも喉の奥から心臓が飛び出そうだ。

 

恐る恐る目を開く。

 

美希は俯いたままだ。

 

俺「美希...?」

 

またしばらく沈黙が続いたと思うとゆっくりと美希の口が開いた。

 

 

『ーーーごめんなさい。』

 

 

あ......

 

 

身体中の力が抜けた。

 

今にも崩れ落ちそうだった。

 

それを必死に堪え、涙目になるのを堪え、顔を見られないように俯いた。

 

すると、美希の指がそっと俺の唇に押し当てられ、

 

美希「()()()()...。」

 

俺「えっ...?」

 

俺は顔を上げた。

 

どういうことだ?

 

何が何だかわからない。

 

頭が真っ白になった。

 

今はまだ?じゃあどうなればいいんだ?などと思考を巡らせていると、

 

美希「ミキね、まだ本当に自分の気持ちが...恋なのかって、よくわからないんだ。だから、返事は...その、待ってもらえると嬉しい...かな...。」

 

俺「...そっか...。」

 

そう答えるしかなかった。

 

そうしてまた俯いていると、

 

美希「だから、今はこれで...。」

 

そう言うと美希は、ふわっと、優しく、俺のことを包み込むように抱きしめた。

 

優しく、本当に優しく、壊れ物を扱うかのように。

 

体温が伝わるか伝わらないかくらいに、優しく。

 

俺も抱きしめようと手を上げたが、やめた。

 

俺が美希を抱きしめていいのは、本当に恋人になれてからだと思ったからだ。

 

それも美希に伝わったようで、

 

美希「ありがとうなの、抱きしめないでいてくれて...。」

 

そう言うと美希は、そっと身体を離した。

 

美希「...じゃあ、帰ろっか。」

 

俺「そうだな。」

 

そう答え、俺たちは帰路を共にした。

 

手を繋ぐこともなく。

 

少し寂しいし、残念な気持ちがないと言えば嘘になるが、不思議と落ち込んではいなかった。

 

そんな奇妙な心地よさを感じながら、また明日からも普通に学校で顔を合わせ、普通に他愛もない話をし、普通に下校するのだろうなと思いを巡らせるのであった。




その後どうなったかはみなさんのご想像にお任せします。

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