ここは北海道。
Roseliaは札幌ドームでライブを行うために北海道に来た。札幌に着いたRoselia一行はライブのリハーサルまで少し時間があったため…札幌を散策することにした。友希那とリサ。アコと燐子のペアはイチャイチャしながらどこかに行ってしまう。1人だけ取り残された紗夜は1人でトボトボと札幌の街を歩く。 気がつくと大通公園にたどり着いた。移動時間が長かったせいか疲れていた。近くのベンチに座り空を見上げると…サッカーボールが正面から飛んできた!!
ガツン!!!
渋い音で見事に紗夜の顔にボールが当たる。
「誰ですか!! こんなところでボール遊びをしてる人は!!」
「すまんな〜。ウチが蹴ったボールが当たってしもうた! 」
「おいおい〜!! ちゃんとインサイドキックでパスしろって兄貴が言ってたろ!! それに…人に当てるんじゃねーよ! 」
「アツヤ。姫はわざと当てたわけじゃないし…初心者だから仕方ないよ。それにすみませんでした。僕達がここでサッカーしてたのが悪かったです。次から気をつけます。」
「全く…。次からは気をつけてください。」
アツヤは紗夜の顔を見ると何かに気づいた様子だった。
「ああ!! この人!! Roseliaの氷川紗夜じゃん!! 」
「アツヤ? Roseliaって何? 」
「兄貴! Roseliaを知らないのかよ!! 友達にRoseliaの曲を聴いたらハマっちゃってよ!! ファンなんだぜ!! サインをくれよ!」
「ウチもサインほしいなぁ〜。」
「2人とも…氷川さんに失礼でしょ。」
「そうですか。Roseliaのファンの方で嬉しいです。なら…そのサッカーボールにサインをしましょうか? 」
紗夜はマジックペンを取り出してサッカーボールにサインをした。
「よっしゃー!! 氷川紗夜からサインをもらっちゃったよ!! よし!! なえ!! 練習再開するぞ!! 」
「アツヤ。氷川さんのサイン入りのボールを蹴っちゃったら…サインが消えちゃうよ。」
「はぁ…。そうだ…。」
「氷川さん。サインありがとうございます。」
「いえいえ。ファン交流は大事ですから。あなた達は兄弟なんですか? それに…女の子もサッカーするんですね。」
「はい。僕は吹雪士郎といいます。隣にいるのが弟のアツヤ。」
「ウチは白兎屋なえ。みんなから姫って呼ばれてるんや。サッカーは面白いんやで。」
「そうですか。私はスポーツは弓道しかやってないので…球技はそんなに得意ではありません。」
「なら! ウチと一緒にサッカーやろうなぁ〜! 面白いよ〜! 」
なえはアツヤから紗夜にサインしてもらったボールを横取りボールを蹴ってしまった!
「ああああ!!! おいいいい!!! 」
「アツヤ……。 ドンマイ……。」
「………。」
時間が止まったように場が凍りつく。しかし、紗夜はそのボールをなえにパスをした。
「サインならいくらでも書きます。だから…そんなに落ち込まないでください。」
「せっかく書いてもらった…サインボールが…。」
「ははは…。サインしてくれると言ってるから…大丈夫だよ。それに…姫。氷川さんにさっき言われたでしょ。ここでボール遊びをしちゃいけないって。」
「そうやったな!! なら! ウチの学校に来る〜? 」
「すみませんが…もう少ししたら札幌ドームに移動しないといけないのです。私達…これからライブをするので。」
「えっ! 札幌ドームでRoseliaのライブをするのかよ!! オレ! 行きたい!! 特別に観に行っていいか!?」
「でも…。チケットがなきゃ観に行けませんよ。」
「そこをなんとか頼むよ!! 」
「アツヤ!! 氷川さんが困ってるでしょ! 」
紗夜はアツヤがしょんぼりした表情を見て話した。
「わかりました…。ライブを運営してる人達に聞いてみます。それで許可が取れましたら…特別にライブを連れて行きます。それに…アツヤさんにサインをする約束をしましたので…。」
「本当に良いのかよ!! やったー!! 」
「まだ行けると決まってないけどね…。」
「ウチも行きたいなぁ〜。 ライブ〜。」
紗夜はライブの運営者に電話をする。
10分後。
「特別にライブを観に行ける約束をとれました。それに…士郎さん。あなたに聞きたいことがあります…。」
「なんですか? 」
「少年サッカー日本代表の選手なんですね。」
「はい。僕は日本代表に選ばれました。それに何か関係があるんですか? 」
「運営者の中心者がサッカー好きで士郎さんのことを話しましたら…驚いていました。聞いてみましたら…少年サッカー日本代表の選手であり…北海道のサッカー強豪校の白恋中学校のエースストライカーと。弟のアツヤさんと白兎屋なえさんの3トップで全国大会に出場し少年サッカーファンを沸かせたと言ってました。」
「兄貴は凄いんだぜ! 俺たち白恋中の誇りだ! あの時は…雷門に試合終了間際に点を決められ負けて悔しかったが…良い試合だったよな! 」
「ああ。また来年も頑張ろうな。アツヤ。姫。」
「ああ!! 当然さ!!」
「ウチも負けられへんわ! 」
「特別にVIP席に案内すると言ってました。だから…タダで良い席で私達の演奏を観れるのです。だから…楽しみにしてください。では…私はそろそろ行かないといけないのでまた後で会いましょう。」
紗夜はそう言って札幌駅の方に歩いていった。
「アツヤ。良かったね。」
「兄貴が日本代表に選ばれたから…ライブを特別に観に行けるんだぜ!! サンキューな! 兄貴! 」
「なんか…嬉しいような嬉しくないような…。」
「ウチもいくで! 」
3人は仲良く大通公園を後にした。
次回話に続く。