氷雪のプリンスとプリンセス。   作:ユーチャロー

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ライブ後の食事!

 

 

Roseliaのライブに招待された吹雪兄弟と白兎屋なえは最前席でライブを観る。弟のアツヤとなえは終始盛り上がっていたが兄の士郎は静かにライブを見つめていた。 2時間ぐらいのライブだったが札幌ドームには5万人もいて熱狂が凄かった。それぐらいRoseliaのファンが多いことを士郎は痛感した。弟のアツヤがハマる理由もわかる。

 

ライブ後にファン交流会が設けており、士郎はなえはアツヤに引っ張られ連れていかれる。アツヤはRoseliaのボーカルの湊友希那とベースの今井りさが推しであるためサインを求めた。大通公園のあの一件もあったせいなのか…ライブ寸前にフットサルボールを購入し、新品のボールにサインをしてもらった。

 

「アツヤさん。私のサインを書きます。」

 

紗夜は約束を覚えていてくれてたみたいでボールにサインをした。アツヤはRoselia全員のサインを書いてもらおうと…アコと燐子のサインも書いてもらった。

 

「士郎さん。あとで…一緒にご飯でも行きませんか?」

 

「えっ…。良いですよ。Roseliaのライブを初めて観ましたけど…かっこよかったです。サッカーの全国大会みたいな熱狂を感じました。また…ライブを観に行きたいです。」

 

「そうですか。士郎さんが楽しんでくれたみたいで良かったです。ファン交流会が終わりましたら私達の仕事は終了なので…あと1時間ぐらい時間がかかりますが…待ってもらって良いですか?」

 

「わかりました。」

 

3人は札幌ドームを出て紗夜に教えてもらった裏口で待機することにした。

 

「兄貴! Roselia全員のサインをもらったぜ!! ユキナとリサに初めて会ったけど…カッコよかったな!! 孤高の歌姫と歌姫を支えるベーシストのあの2人が好きなんだよな〜!! またライブに行きてーよ!! 」

 

「それは良かったね。アツヤ。アツヤがRoseliaにハマる理由がわかったよ。初めてライブに行ったけど…僕達もRoseliaも同じなんだなと感じた。」

 

「それはどーゆう意味だよ? 兄貴? 」

 

「僕達はスタジアムでサッカーをして応援してくれる人がいるから勝ちたいと思う。Roseliaもファンがいるからより良い音楽を奏で喜んでほしいと思う。つまり…僕が言いたいのは…応援の力が僕達の力になるということかな。」

 

「ほうー。兄貴はやっぱり兄貴だな! そこまで考えていなかったぜ!それが兄貴のライブの感想か! 」

 

「ウチは〜あの光るライトみたいの振ってみたかったな〜。皆んな振ってたからキレイやったな〜。」

 

「姫。あれはペンライトっていうんだよ。」

 

「ペンライトっていうのか〜。次はあれを振ってみたい〜。」

 

「お前の感想はそれだけかよ…。」

 

 

3人でRoseliaについて語っていたら紗夜が裏口から出てきた。

 

 

「皆さん。お待たせしました。」

 

 

「お! 待ってたぜ!! 紗夜!! ユキナとリサは来ないのか?」

 

「全員来ますよ。反省会も兼ねて食事に行きます。」

 

「おお〜!! マジか!! さすが…紗夜!! 」

 

 

すると…なえの携帯が鳴る。電話に出ると父親からだった。

 

 

「すまんな〜。ウチ。これから父ちゃんとご飯を食べに行くから〜行くわ。氷川さん! またな〜。」

 

「白兎屋さん。また…会いましょう。」

 

 

なえは持ち前の足の速さで走って帰っていった。すると…Roseliaのメンバー達が来た。

 

 

「あら。紗夜が言ってた人ってこの人かしら?」

 

「紗夜が男の子を誘うなんて…珍しいね〜。私はRoseliaのベースの今井リサです〜。私達のファンで嬉しいな〜。」

 

 

「やべっ!! オレの目の前にユキナとリサがいる!!! 」

 

 

「ふふ〜ん。北の大地に宿りし…魔物の大群よ…氷雪の………。りんりん〜!! 」

 

「氷雪のブリザードだよ。アコちゃん。」

 

 

「初めまして。僕は吹雪士郎で隣にいるのは弟のアツヤです。Roseliaのライブに初めて観に行きましたが…凄く良かったです。それに…勇気が湧きました。僕は少年サッカー日本代表の選手で世界と戦います。必ず優勝してきます。応援をお願いします。」

 

 

「凄いわね。サッカー日本代表なのね。あなたも私も同じね。頂点を目指しているというところは。応援するわ。」

 

「凄いじゃん〜!! これは応援するしかないよ〜! 試合の日が決まったら私達に教えてよ〜! 観に行くよ〜!」

 

「えー。凄いじゃん!! 同じ中学生でもこんなに違うの〜。」

 

「頑張ってくださいね…。応援します…。」

 

「私達Roseliaは…吹雪士郎さんを全力で応援します。」

 

 

「Roseliaの皆さん。ありがとうございます。」

 

 

「そろそろ行きますか。遅くなっちゃうので。」

 

「ファミレスに行こうかしら。」

 

「ユキナ〜。せっかく北海道に来たんだから…名産の物を食べようよ〜。」

 

 

「それなら…オススメの店を紹介してやるよ!! 」

 

「アツヤ。あそこに行くの? 」

 

「あそこ美味いじゃん!! いこーぜ! 」

 

 

「オススメの店があるならそこに行きましょうか。」

 

「アコは賛成〜!! 」

 

「私も行きたいかな…。」

 

 

「なら! 決まりだな!! 」

 

 

吹雪兄弟が札幌に行くと必ず寄る店にRoseliaのメンバーを連れた。

 

 

「ここだぜ!! 」

 

 

Roseliaのメンバーは店の看板を見たら驚いた。 〔アコは除く〕

 

 

熊肉専門点 熊殺し

 

 

「熊肉ですか…。初めてです…。」

 

「熊肉…。」

 

「熊って食べられるんだね〜。」

 

「アコは食べてみたーい! 今度おねーちゃんと一緒に食べに行きたい!」

 

「………。」

 

 

「ここの熊肉は美味しいんですよ。北海道に来たならRoseliaの皆さんにも食べてもらいたいです。」

 

「美味しいんだぜ! 兄貴も絶賛してるんだからな! いこーぜ!」

 

 

その後。熊肉のステーキと熊鍋を食べた7人。

Roseliaのメンバーは意外に熊肉がウケて美味しそうに食べたのである。

 

 

次回話に続く…。

 

 


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