氷雪のプリンスとプリンセス。   作:ユーチャロー

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白恋中!

 

 

翌日。

Roselia達は2日間北海道を滞在することにした。リサとアコと燐子の提案によりせっかく北海道に来たから観光しないともったいないということで友希那に説得し了承を得た。

 

昨晩の吹雪兄弟と食事に行った際に、士郎が紗夜に「白蓮中に来て欲しい」と言われ、紗夜は白恋中に向かう。

 

他のメンバー達の友希那とリサのペアは函館に。

アコと燐子は小樽へ観光に行ってしまった。

 

紗夜は吹雪兄弟の約束を守るために北海道のど田舎な場所へ電車で行く。 白恋中の最寄り駅に到着するとそこには吹雪兄弟が待っていた。

 

「ようこそ。紗夜さん。」

「まさか…本当に白恋中に来てくれるなんて思っていなかったぜ…。こんなど田舎に。」

 

「私はあなた達と昨日約束しましたから…。しかし…この付近は店もコンビニもないのですね…。周りは田んぼしかありません。」

 

「この辺はジャガイモとトウモロコシや米が有名なので田んぼや畑しかないんですよ。」

 

「ええ。東京と違ってのどかな風景で私は好きですね。」

 

「気に入ってもらえて良かったです。では…白恋中に行きましょう。」

 

紗夜は吹雪兄弟に白恋中に案内してもらう。最初はバスで20分ぐらい乗り、そこから10分ぐらい歩くと白恋中に着いた。

 

白恋中は田んぼの中にあるために学校の周りは何もない。田舎の学校特有の校庭や学校も広かった。聞いた話に寄ると冬の時期は積雪が5m積もり気温も−20℃になる。過酷な環境であれサッカー部は活動している。

 

「凄い広い校内ですね。」

 

「ええ。ここ白恋中は校舎裏にスキーやスケボーが出来るスペースがあるんですよ。冬の期間はそこで遊んでいます。」

 

「そうですか…。自然の遊び場なんですね。」

 

「ああ! 兄貴はサッカー以外にスキーやスケボー、スケートも出来るんだぜ!! オレも兄貴に負けないぐらいに上手いけどな! 」

 

「アツヤはいつも勢い任せで転んでばかりだけどね。」

「兄貴! それは言うなよ! 」

 

「本当に2人は仲が良いですよね…。」

 

 

紗夜はこの2人を見ていると日菜の事を思い出す。紗夜に双子の妹がおり、何もかもやり遂げちゃう天才肌な妹で、最近パステルパレットというアイドルバンドグループのオーディションに受かりギター担当になった。 紗夜は妹にコンプレックスを抱いており、いくら努力しても妹に追い越されてしまう。紗夜は日菜より先にギターを始めたが、日菜が紗夜がギターをやってることを知り、ギターを始めた結果…。芸能界デビューするぐらいにすぐに上達してしまった。紗夜はそのことに関して凄く日菜に嫉妬してる。それから紗夜はギターの猛練習をして日菜より良いギタリストになると努力するのであった。

 

「紗夜さん…? どうしましたか? なんかぼーとしてたので。」

 

「すみません…。あなた達を見てると羨ましいなと思って…。」

 

「紗夜さんに兄妹がいるんですか?」

 

「私は…双子の妹がいます。私が姉です。」

 

「そうですか…。紗夜さんは妹さんと仲良くないんですか?」

 

「ええ…。妹にコンプレックスを抱いています。妹は何でも出来る天才肌なところがあって、いくら私が努力しても…すぐに追い抜かれてしまう…。だから…日菜には負けたくないと…。日菜だけには…。」

 

 

紗夜は日菜の話をすると拳を強く握りしめながら、険しい表情になる。その様子を察した士郎は紗夜にフォローする。

 

 

 

「僕だったら…アツヤがどうなに凄くてもそんなに負い目に感じないと思います。お互いの良いところと悪いところを尊重して、2人で力を合わせればより強くなれると思うんです。紗夜さんと日菜さんも…2人の演奏をしていけばより良くなると思う。1人より2人でやったほうが楽しいですよ。」

 

 

紗夜は士郎の言葉に胸が刺さる。

 

 

「士郎さんの言う通りかもしれません…。私は私で…。日菜は日菜。2人で協力すれば…より良い演奏が出来るということですか…。」

 

 

「オレはな! 兄貴のことが好きだし尊敬してるだぜ!! その…日菜っていうヤツも紗夜がギターを始めたから…自分もギターやりたいと思ったんじゃねーの? オレも…兄貴がサッカーを始めたからオレもやりたいと思えたんだ! 日菜もきっと紗夜のことが好きなんじゃねーの? だったら……ギターやらないって!! 」

 

 

紗夜は日菜の事を思い出してた。

 

 

「おねーちゃん!! 楽器屋行こうよー! 」

「ポテト一緒に食べようよ〜! 」

「おねーちゃん? 」

 

 

そっか…。日菜は…私のことを…。

 

 

「紗夜さんなら日菜さんと仲良くなれると思います。世界にたった2人しかいない兄弟だから。仲良くした方が楽しいですよ。」

 

「兄貴の言う通りだぜ! 」

 

 

「2人とも…ありがとうございます。あなた達に出会えて良かったわ。」

 

 

そこにピング髮の強面な男が来た。

 

 

「お前ら! どこにいってたんだ! 」

 

「染岡君。ごめんね。招待したい人がいるから迎えに行ってたんだ。」

 

「招待したい人って…そこにいる女の人か?」

 

 

「はじめまして。私は氷川紗夜といいます。」

 

 

「あんた。高校生か? 」

 

 

「はい。高校2年です。東京の学校にいってます。」

 

 

「げっ…。オレより2つ歳上ですか! オレも東京の中学校に去年までいて今年から白恋中に来たんです。オレの名前は染岡竜吾。中学3年です。よろしくお願いします。」

 

 

「そうですか…。よろしくお願いしますね…。染岡さん。」

 

 

「ああ!! お前らも行くぞ!! 」

 

 

染岡に連れていかれる3人であった。

 

 

次回話に続く…。

 

 

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