あれから1週間後。
日菜と紗夜は近くの商店街で行われた七夕祭りに行く。
そこで、紗夜の短冊に「日菜とまっすぐ話せますように」と短冊に願い事を書いた。その願いは士郎のあの言葉を想って書いた。
「紗夜さんと日菜さんは必ず仲良くなれます。」
という一言に。
今まで妹の日菜のことを妬んでいた自分が恥ずかしく思うようになる。吹雪兄弟のように2人で切磋琢磨してサッカーに打ち込んでいる姿に心を打たれた。 自分もあの2人のように日菜と一緒に並んで歩いていけるようにギターを頑張ろうと思えた。
日菜と七夕祭りの帰り道でまた来年も行こうと約束した。
その時の日菜のあの生き生きした表情に紗夜も日菜に対する気持ちが改まる。 アツヤに言われた一言を思い出した。
「日菜っていうやつ…本当は紗夜のことが好きなんじゃね?好きじゃなかったら…ギターを始めないって! 」
確かにそうかもしれない。弟のアツヤも兄がサッカーを始めたから自分もやりたいと思い、サッカーを始めた。
日菜も私がやってるギターがやりたくて始めた。それはきっと私のことが好きだから始めたのかもしれない。 そして、ギターを弾き続けるという約束もした。
日菜にとって私はかけがえのない姉。
その気持ちを今まで理解出来なかった自分が情けない。
自問自答しているうちに氷川家に着いた。
「おねーちゃん? さっきからずっと考え事してたでしょ?」
「日菜! Roseliaについて考えていたのよ…。」
「へ〜。私にはそーゆう風に見えないけどな〜。」
この子にはかまわないな…。
「ねぇ。日菜。1ついいかしら?」
「何?」
「あなたは私の何処が好きなの?」
「!!!?」
日菜は唐突な質問で顔が赤くなる。 10秒ぐらい時間が経つと日菜は質問に答えた。
「おねーちゃんは私の誇りなんだ!」
「誇り?」
「おねーちゃんはギター上手いし…勉強も出来るし…弓道も上手でしょ…。それに〜風紀委員長だし〜。 あと! 犬が好きで!あと!優しいところかな! 私にとって自慢のおねーちゃん!! そうゆうところかな〜!」
なるほど。日菜にとって私は……。
「日菜。ありがとう。私も日菜は…自慢の妹よ。だから…パスパレの活動頑張ってくださいね。」
おねーちゃんが…始めて私のことを褒めてくれた…。照れ臭いけど…ルルルンときたー!!
「おねーちゃん! これからポテトを食べに行かない? 私…さっき走り回ってお腹空いちゃったんだよね〜! 」
家に着いたというのに…ポテトを食べに行きたいなんて…全くこの子は…。
「仕方ありませんね…。私もポテト欲が湧いてしまいましたから…食べに行きましょう。」
「やったーー!! ポテトー! ポテトー! 」
士郎さん…。アツヤさん…。 あなた達のおかげで少しは日菜と向き合えるようになれたかもしれません。だから…感謝します。
日菜と紗夜はポテトを食べに行くのであった。
次回話に続く…。