シャアの(非)日常   作:原作愛が足らぬわ!

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「なぜ駄作を書いてきたのです」
「読者を失笑させにきた。 …そう言えば、君の気が済むのだろう?」
「好きでこの作品を読んだのではない、それは貴男にだって分かる筈だ」
「しかし、同情が欲しいわけでもないのだろう?ならば作者の駄作にも耐える読者であってほしい。それが私に言える最大の言葉だ」


シャアの談論

「そんな決定権が、お前にあるのか?」

 

こいつ、起きてた?でも確かに寝息は聞こえてたし、もし起きてたら束さんが入ってきた時点で起き上がっていてもおかしくない…。

寝たフリをしていたにしても…ダメだ、マスクとヘルメットで顔が隠れているから起きてるか判別できないや。

 

「ふ、ふーん束さんが気づかないなんて狸寝入りの才能だけは認めてあげるよ。まぁそれとこれとは別でお前には消えてもらうけどさ。」

 

「………何が目的なんだ?」

 

「それを教えてどうするの?この状況を覆せると思ってるの?」

 

「私もよくよく運のない男だ。」

 

「そうだね、余計なお節介をして束さんからちーちゃんを取るような真似さえしなければ目をつけられることは無かったのにね。」

 

そうだよ…束さんの事を、夢を分かってくれる人を取っちゃう奴なんてどんな奴でも関係ない、消えちゃえばいいんだ。

束さん特製スタンガンで眠らせて裸に剥いてから富士山の樹海にでも置いてきてやろう、身元不明の男が行方不明になった所で誰も困らないしね。

 

「いつになく興奮しているようだが、女性の為に功を焦るのはよくない。落ち着くんだ」

 

 

「……はぁ?知ったような口を聞いて…お前に束さんの何を知ってるんだよ」

 

 

焦ってる?この束さんが?惑わされるな、どうせこいつは口八丁でこの場を逃れる事しか考えてないだけだ…さっさと終わらせよう。

ニンジン型のスタンガンをそっと首筋に当てて…。

 

「人が宇宙に出たのは、地球が人間の重みで沈むのを避ける為だった。」

 

「っ!?」

 

何で今のタイミングで…まさかこいつ、束さんの夢を知ってる?ちーちゃんから聞いた?いや、ちーちゃんがほいほい話すとは思えない…じゃぁどうやって?盗聴?いや不可能だ、束さんの対策は完全だしこいつに束さんを騙すだけの能力があるとは思えない。

 

「…遺言なら最後まできいてあげるよ。」

 

「宇宙に出た人類は、その技術を争いの力にしたことによって、人類そのものの力を身に付けたと誤解をして、大国による一方的な支配とそれに反旗を翻す者達との争いの戦火を拡大させてしまった歴史を持つ、それは不幸だ。もうその歴史を繰り返してはならない。」

 

「……そうだね、スペースシャトルよりも核ミサイルをポンポン作りたがる連中なら束さんのISも実現したらあっという…間に…っ!!」

 

 

今束さんは何を言おうとした?いや、まさか…こいつは本当にISを知っている?ちーちゃんですら宇宙服という点以外は何も話してない筈なのに…!流されるな!こいつは適当な事を言ってその場しのぎをしているだけだっ!

 

「っ…まるで何か見てきたかのように言うね?記憶喪失の癖にさ。あ、そうだ!その頭の中見せてよっ!何か分かるかもしれないよ?例えば、お前がどんな断末魔を上げるかとかs」

 

「地球を人の手で汚すなと言っている。」

 

「束さんの話は無視するんだ~…ふーん」

 

「人は長い間、この地球と言う揺り籠の中で戯れてきた。しかし時はすでに人類を地球から巣立たせる時が来たのだ。その後に至って何故人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ。地球を自然の揺り籠の中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、地球は水の惑星では無くなるのだ。」

 

挑発には乗るつもりはないか……地球から人類をねえ…まぁ束さんのISが実用化してISの技術が研究されたりすれば不可能では無いかもしれないけど。

 

「それで、束さんに何を言いたいわけ?」

 

「同志になれ、貴様を野放しにはできん。」

 

は?束さんが凡人共の為に働けと、ISを明け渡せとでも? 寝言は寝て言うから寝言だっての。

 

「……別に束さんはちーちゃん達と箒ちゃんさえ無事なら凡人共がどうなろうが知った事じゃないし。」

 

「今という時では人は殺し合いの道具にしか使えんのだ。」

 

「………ISの事を話してるのなら、もうお前をこのまま放っておく訳にはいかなくなるんだけどなぁ。」

 

何処まで知ってるのか気になるけどそれは後でこいつの頭の中を調べればいっか、さっさとこのスタンガンで…。

 

 

「今、君のような存在は危険すぎる。私は君を殺す!」

 

「っ!?」

 

 

驚いたなぁ、いやこいつがベルトに玩具みたいな見た目の銃を釣っていたのは知ってたし今も布団の中に隠していたのにも気づいてたけど。

束さんが避ける方向を予測して突きつけるなんて、ちーちゃん以来かな?束さんにこんな事できた奴。

 

「終わりにするか?それとも続けるか?」

 

「……そうやって銃を突きつけて、お前もやってる事は変わらないんじゃないの?」

 

「今さら説教はないぞ。私は空にでた人類の革新を信じている。しかし、人類全体をニュータイプにするためには…誰かが人類の業を背負わなければならない。」

 

ニュータイプ?まぁ、確かに人類が地球から宇宙に出て繁栄すればある種『新人類』とも言えなくもないけど…スケールが大きいなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「記憶喪失で身元不明でロリコンのフリーターのくせに。」

 

 

「……………」

 

 

「おい、何か言えよ。」

 

図星なのかロリコン扱いされて心に来たのかゆっくり銃を下ろしちゃったよこいつ。

 

 




この先どうしましょうか…

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