シャアの(非)日常 作:原作愛が足らぬわ!
「他に自己満足する方法を知らんからさ。だから未だに評価も貰えん。」
さて、あんな事はあったが数日過ぎてしまえばどうということは無い。また束が枕元に現れるんじゃないかと不安で中々眠れない日が続いたが杞憂に終わった、恐らく諦めたのだろう。
今日は休日だから千冬女史と一夏くんは家族の時間を過ごす為に2人でお互いに手作りのお弁当を持って近くの自然公園にピクニックに出掛けて行った、残った私は1人気ままに街を散歩している訳だが、決してハブられた訳では無い。2人には家族水入らず楽しんで欲しいから私の方から引いた迄だ。……私は誰に言い訳しているというのだ。
「これでは道化だよ…。」
「見た目からして道化じゃないの?」
「ふっ…この格好の良さは着てみなければわからんよ。」
少なくとも一夏くんを始めとした近所の小学生には結構人気だしな。
きっと時代が追いついて居ないのだろう。
私の予想では宇宙へ人類が移民して79年くらい経てばこの格好もポピュラーなファッションとなるだろう。
「だが宇宙へ移民なんて何年かかることやら…。」
「宇宙?移民?」
「何でも無いさ。」
「移民かー…宇宙はまだ凡人共には譲れないかなぁ、少なくともこっちの夢が叶うまでは。」
「夢?何をする気だ束…束だと?」
そう言えば誰と会話してたんだ私は…。
横を振り向けばそこには金属のうさ耳を付けた女子中学生が私の横を歩いていた。
「やっほー、なんか暇つぶしのタネが無いかなぁって歩いてたらたまたま目の前にいたから。」
「そうか、ではここからは別行動だ。」
彼女と一緒にいるとろくな事が起きなさそうな気がする、ここは相手にしない方が懸命だな。
「えー、いーじゃんちょっとくらい、こんな可愛い女の子と一緒に過ごせるなんて凡人なら金払ってもできない貴重な体験だよ?」
「生憎美人なら千冬女史で間に合っているのでな、暇なら古本屋で立ち読みでもしているといい、中々悪く無いものだぞ。」
「そんなの漫画好きなフリをした金無しの凡人がやる事だよ。」
「なら自分でどうにかするがいい。」
そういって自然な流れでコンビニへ入る、流石にコンビニの中なら他の客や店員がいるから騒ぐこともできまいよ。
「そうだな…まだ暑い時期では無いがアイスは時期を選ばず食べたくなるものだ。」
ふむ…スイカバーに、モナカに、スイカバー、スイカバー…何故こんなにスイカバーばかり…赤い、赤いがスイカバーは1部緑色……くっ…何故か分からないが、赤色だけは妥協したくない…私の拘りに答えるアイスは…っ!こ、これは…。
「あ、カープとコラボしてるやつだ。このコンビニでも売ってるんだ…地域は違うはずなのに。」
「間違いない!この赤さ!これこそ私専用のアイス!『カトキカトキくんコーラ味!』」
ふふふ、こんな真っ赤なパッケージをしているのだ、アイスも真っ赤な筈だ。
「ではこれを頂くとしよう。」
「はい、2点で150円となります。」
「ん、2点だと?」
「はい、そちらの彼女さんの分も含めて…」
「ありがとう西さん、ゴチになるね〜。」
「断る、自分で払え。」
「えー?いいじゃんたったの70円そこらなんだからさぁ。」
「その70円そこらでも私には貴重なお小遣いなのだ。大体小学生じゃあるまいし文無しという訳ではないだろう。」
「…えー!西くんだけアイス買うなんてずーるーいー!」
チラッと周りを見たと思ったらいきなり何だ子供みたいに騒いで、千冬女史と同い年とは到底思えんな。あといきなり君付けして何を…
(何騒いでるのかしら、2人して変なカッコして…恋人かしら?)ヒソヒソ
(彼女にアイスも奢ってやれないなんてドケチな彼氏ね…)ヒソヒソ
(アイスも奢れん人間はゴミと教えたはずだがな…)ヒソヒソ
「ええぃ!買えばいいのだろう!買えば!」
「やったーっ!」
上手いことやられてしまった…しかしこれ以上変な噂話が拡がるのを防ぐにはこれしか無かったのだ…。しばらくこのコンビニは使えんな。
「全く、それを食べたらとっとと私の目の前から消えてもらおうか。」
「むしろ高いハーゲンザックを選ばなかっただけ感謝して欲しいな。」
「感謝するのはお前の方だろうに…なっ!?赤くない…むしろ……コーラの色だと…!」
「そりゃコーラ味何だから当然でしょ?」
なんということだ…赤いどころか量産色溢れる色をしている…。
ふっ…認めたくは無いものだな、自分自身の早とちり故の過ちというものを…。
「あ、外れた。」
何!?外れ…まさか…当たりがあるのか!思い出した、一夏くんがアイスが当たったらもう1本とか話していたな…そうか!ならば当たりを引いて今度は赤いアイスを買い直す!これしかない!
「見える!…見えるぞ!私には当たりが見える!」
「そんな簡単に当たりなんて出ないって……」
早くあのコンビニ戻らなければ有るかもしれない赤いアイスが誰かに買われる可能性がある!ならば3倍の早さで食べてしまわなければ!!
「あ………」
「おお…私の精神が形となった様だ…。」
私の手にあるのは正しく当たり棒…ふふ、これも日頃の行いというやつだな。ではさっそくコンビニへ戻るとしよう…。
「もーらいっ!」
「何だと!?」
こいつ!私の当たり棒を…っ!
「束さん、まだ食べたりないからこれは貰うね〜」
「待てっ!それは私のだぞ!!」
私が!私が1番、アイスを美味く食べられるんだ!!
「このっ!」 「あらよっと」 「そこぉっ!」 「遅い遅いっ」
なんて身のこなし…3人で追いかけっこで遊んだ時に一夏くんと遊べるのが嬉しすぎて大人気なく本気出した千冬女史並だぞ…えぇい、千冬女史の友人は化け物かっ!
「このまま逃げ切って束さんが当たり棒を有効活用してあげるよっ!」
「確かに身体能力は君の方が上だ……だが!身体能力の差が勝敗の決定的な差では無い!」
お前が脱兎のごとく逃げるのならその3倍の速さで捕まえて見せる!
よく見ればフェンスを乗り越えようと動きが止まっている、チャンスは今しかない!
「あれ?ここって確か…」
「そこだっ!」
そのまま私は両手を広げて抱きつくように束に飛びかかった、このまま捕まえてしまえば逃げられまい!
「あっ、ちょ!待ってっ!?ここは不味いから!目の前にちーty」
「ちふゆねえ!みてみて!にしさんにおしえてもらってつくったたまごやきっ!」
「ほう、よくできてるな…一夏は将来美味しい料理を作るコックさんになれるかもな。」
「えへへ…まだおひるごはんじゃないけど…いっこあげるっ!」
西さんには少し悪い事をしたが…幸せだな、前は一夏の為に学校がある日も休みの日も時間を見つけてはバイトの毎日で全く一夏の事を構ってやれなかった…だがあの人のお陰で一夏と…家族と過ごす時間ができた…本当に西さんには感謝しなくてはならないな…そうだ、今度は一夏と2人でお弁当を作って西さんと3人でピクニックというのも悪くないな…なんなら束や箒も呼んで西さんと一夏と交流を深めて貰うのも良いかもしれないな…
「それじゃぁ…あー…」
「うぉおおおおおっ!?」「あ、危ないちーちゃぁあああん!?」
「ぐふぉっ!?」
「あぁ!?ちふゆねえがさくがほうかいしたみたいにくのじになってふきとんだ!?」
誰だ!一夏との至福の一時を邪魔するのは、見つけ出して八つ裂きにしてや……このくんずほぐれつして倒れてるうさ耳と赤い人は…。
「いたた…女の子に飛びかかるなんて…西さん、ちょっとセコいよ?」
「事の発端は貴様が当たり棒を奪ったからだろうに。」
……こいつら何やってるんだ2人して…あれ?そう言えば私が口にしようとした卵焼きは何処に行ったんだ?情けない2人はほっといて一夏の手作り卵焼きだけは確保しなければ…束の事だ、一夏が作ったと知れば『束さんにちょーだい?』とか言って返事も聞かずに食べるに決まって……
「ん?西さん、ヘルメットのツノになんか刺さってるよ?」
あぁ!?そんな所に!?おいコラ!それは私のだ!さっさと返s
「何か?……これは…卵焼きか?あむ…うむ、美味い!」
「あー、いいなぁ」
…………ろす……
「にしさん!それと……えーっと…しのののおねいさんの…」
「一夏くん?……あぁ、自然公園まで来てしまったのか。」
「やっほー!束さんだよー!」
「おい。」
「「「はい?」」
それはまぎれもなくやつ奴だったという
え?なんでちーちゃんがいっくんに見せられないような形相してるの?なんかもうオーガって感じになってるんだけど、ちーちゃん1人だけ「邪ッッッッッ!!」みたいになってるんだけど!?
体当たりしたぐらいで人ってここまで怒るもんなの!?
あれ?…………お弁当を持ってるいっくん、ちーちゃんに体当たりしちゃった束さん達…卵焼きを食べた西さん……あぁ、理解できちゃったよ畜生…。
「束さん急用思い出しちゃっ」(ガシィッ)
「ま、まぁゆっくりしていきたまえ。千冬女史は私達2人に用があるのだからな…。」
「ひぇっ…」
1人で死ぬかよ、奴も奴も呼ぶ…って感じだったと後に語る。
「我々は荒らしの集団ではない。一刻も早い駄作投稿を願っている事を忘れんでな」
「う…。何が投稿だ。これが、作者が、読者に読ませる事か」
評価か感想を頂けますと次作投稿とヅダが三倍の速さになります。(ただし両者共に木星エンジンを標準装備とします。)