シャアの(非)日常 作:原作愛が足らぬわ!
「待て、作者。貴公のお気に入り作品はエタった」
「TS精神BLが…!」
「我がお気に入り作品、ヤンデレ女装子百合もエタられた。我々は有給休暇より撤退する。我らは生きて駄作の志を継がねばならんのだ」
「生き恥を晒せと!? 私は逝きます!」
「ならん!」
「今は耐えるのだ。投稿してこそ得ることの出来る栄光をこの手に掴むまで、その作品、儂が預かる!いいな!」
「なるほど…気がついたらここにいて名前も何もかも思い出せなくなったと…。」
墜落のショックで記憶喪失かよ…こりゃ面倒な事になってきちまったなぁ。
「(どうする?組織に戻るのに足でまといになりそうだし捨てちまうか?)」
「(何言ってるのよオータム、元々この子を回収する為に日本に来たのに手ぶらで帰ったらそれこそ帰る場所がなくなるわよ?)」
まじかよ…こりゃ大変な事になってきたな…。
「貴女、何か覚えていることはないの?」
「うぅむ……誰かを憎んでいたような気がする。」
憎んでた?まぁ確かに世の中皆敵だみたいな面してやがるなこいつ、仏頂面とも言うけどよ、そんなことなんの手がかりになるんだよ…。
「そうね…何かあった時の為に仮の名前を考えておいた方がいいかしら?」
「そうだな、私としてはその方が助かる。」
名前か…日本人っぽいしハナコとかモモコとかでいいんじゃねえの?…とはいかねえか、よし!ここはこのオータム様がイイ名前を付けてやるとするか!
「なら……そうだな……『エム』ってのはどうだ?日本人はアルファベット1文字のニックネーム好きだろ?」
なんかちょっと前に見たジャパニメーションに出てきた不健康そうな天才の…探偵だっけ?の名前に似てるし。
「仮にも女の子なんだからそんな適当につけたらダメよ?」
結構真面目に考えたんだけどなぁ…。
「そうね……覚えやすくてインパクトのある名前……『げろしゃぶ』なんてどうかしら?」
「嫌がらせか?」
げろしゃぶ…なんでそんな単語が思い浮かんだんだよスコール…。
「ネーミングセンスというものは無いのかお前ら、いや付けてもらう立場の私が言うのはアレだが。」
「なら『エム』か『げろしゃぶ』好きな方選べよ?」
「そのどちらかしか選択肢ないのか!?」
「別にお前に可愛い名前付けるほど愛着もねえし。」
「私達の目的に貴女が必要なだけだから。」
「えぇ……ちなみになんでエムなんだ?」
「最近日本のアニメ見てたのだけどそのヒロインが可愛かったから…。」
一文字違いということには気づくことはなかったという。
スコールってジャパニメーションとか見るんだな…知らなかった。
というかこいつの名前決めたところで私達が土左衛門になりかけて今砂浜で体育座りの現状が何一つ解決してねえし…。
「おい、それよりどうすんだよ今から、組織と合流するなら最低でも中国あたりに行かねぇと…。でもそれにはパスポートがいるし、偽造パスポートは…海に流されちまっただろうなぁ…。」
「幸いお金なら日本円が少しあるわよ?」
「金があってもパスポートは手に入らねえよ…。」
「待ちなさい、まずこのお金を元手に何か金策を手に入れてそこからパスポートを偽造できる所に…。」
「なぁ…そんな事しなくても飛行機事故にあったんだから領事館とかに助けを求めたらいいんじゃないか?」
「エム…私達が公僕に頼れる立場だと思うのか?」
「………頼れないのか。」
「なんの面白味もないまま砂浜から出てみたが…とりあえずは金がいるな。」
「そうね…かなり嫌だけど私達2人は見た目も悪くないし女を武器に稼げるところを見つければ…。」
まぁこうして繁華街歩いてりゃ誰かしら金になりそうな話持ってくるだろうな、まぁどうせキャバ嬢の勧誘くらいだろうけどよ。
「なんだ?アンタら金が欲しいのか?」
「俺たちと付き合ってくれたら貸してやるよ?へへ…」
なんだこいつら…昭和の漫画読み漁れば10人くらい居そうなヤンキーが気やがった。
片方はダサい髪型してるし、もう片方はなんか禿げてるし…。
「俺たちはここら辺でブイブイ言わせてる暴走族のティt」
「腹キック」「あめりぁ!?」
「か、カクリコン!?大丈夫か!?」
お前はお前で何ハゲに金的かましてやがるんだよ!?名前はエムの癖して行動はSってか!全然面白くねぇよ!!
「ふん、戦いは一手二手先を読むものだ。」
「馬鹿野郎!こんな往来で金的かましたら…」
「そこのお前ら!何をしてる!!」
「ほら真面目な(国家の)犬のおまわりさんが来ちまうじゃねえか!逃げるぞ!!」
「おい!しっかりしろ!まだ片方が無事なら…あ、おいコラ!(国家の犬の)おまわりさん!そいつら通り魔です!!」
「通り魔じゃねえよ!?この変なリーゼントみたいな髪型のやつ!!」
「待ちなさい連続金的魔!!」「へんな通り名付けんな!!」
「はぁ…はぁ…しつけぇ…さすが日本の(国家の犬の)お巡りさんだ…。」
「ふぅ…法治国家ニッポンというのも伊達では無いわけね…っ」
「まったく、これぐらいで息を切らせてだらしないぞお前達。」
「ぶっ飛ばすぞげろしゃぶ!!」
「待ちなさい!今応援を呼んだぞ!!覚悟しろ!」
ちぃ!土地勘が無いから下手に裏路地に入ったらこっちが追い詰められる!通行人を盾にしようにも(国家の犬の)お巡りの野郎が叫ぶせいで避けられちまう…!こんな所で捕まっちまったら組織と合流どころか口封じコース真っ逆さまじゃねえか!全部エムが金玉蹴りあげたせいだ畜生!今更だけど金玉蹴り上げは腹キックじゃねぇよ!
「こっちだ!着いてこい!」
「誰だオッサン!」
「私はまだ35だ!」
「お兄さんって歳ではないわね?」
「オッサンじゃないか…。」
なんか知らねえが他に手が無い!スコールもこっちを見て頷いてる…っ
私とスコールはエムの手を掴んでオッサンの後に続いて裏路地へと飛び込んだ…。
「この駄作は、泣いているのでしょうか… 我々に何かを訴えたくて」
「迎えてくれているのだ。私には、それが聞こえる」