シャアの(非)日常   作:原作愛が足らぬわ!

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「俺はまだ、ハーメルンのすべてを知ったわけではないのが残念ではあるが・・・これだけは言っておく絶対にエタるな。俺も未完作を出させることのないようにいっそう創作する。投稿中いくら名作な内容をとってもエタってしまってはなんにもならない。駄作として、名作一つでも欠けることなく完結し感想欄での喜びを共に勝ち取ることを切望してやまない。以上だ」


シャアと純情

「が、牙流馬さん!こんにちは!きき奇遇ですね!」

 

 

「やぁ箒さん。ランドセルを背負って座日寺に何か御用かな?」

 

 

「え、えっと…か!身体を鍛えようと登校ついでにジョギングをしていました!」

 

 

「この寺は小学校とほぼ真反対の方向だけど…箒さんは勤勉だなぁ、僕も見習いたいよ。」

 

 

「そんなことは…あ…あの!よ、よかったら途中まで一緒に…。」

 

 

「あぁ構わないよ。どうせなら僕も一緒に走ろうかな。」

 

 

「い、いやいや!むしろゆっくり歩きましょう!転んだら危ないですから!」

 

 

「そうかい?なら行こうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「むむむ~…あの貧弱お坊ちゃんめぇ…。」

 

「わざわざ人を平日の早朝から呼び出してストーキングとは良い趣味とはとても呼べんな。」

 

 

「西さんは可愛い可愛い箒ちゃんがあんなお坊ちゃんの食い物にされて良いと思ってるの!?見損なったよ!ロリコンだと信じてたのに!」

 

 

「だから私はロリコンでは…というか別に気にするような事では無いだろう?小さい子供は身近なかっこいいお兄さんや優しいお姉さんに憧れて恋を知るものだ。」

 

 

「記憶喪失が何子供を語ってるの?舐めてんの?」

 

 

「舐めてはいないが…そもそも見たところ牙流馬も箒くんを子供としか見てないし何も危険は無いと思うが。」

 

 

全く、神妙な顔で手を貸して欲しいと言うからわざわざバイトを休んでまで着いてきてやったというのに、これでは本当に道化だよ。

だいたい牙流馬は確か17歳、箒くんは一夏くんと同じ6歳…だったか?

30代と20代の歳の差婚じゃあるまいし恋愛に発展なんて考えられんだろう、前回の封筒の件は全く許すつもりは無いが牙流馬にあられもない疑いをかけるほど私は落ちぶれてはおらんよ。

 

 

「帰るぞ、どちらかと言えば今の我々の方がまるっきり不審者となっている。」

 

 

「うわ!ちょっ束さんのうさ耳引っ張らないでよっちょっと!箒ちゃんの貞操が!箒ちゃんが『憧れのお兄ちゃんと一緒〜クラスの皆にはナイショだよ♡~』なんて事にぃ!!」

 

 

「冗談ではない!?勝手に人の友人をロリコン認定するとは!落とすぞ拳骨を!」

 

 

「あぁ!箒ちゃんが!箒ちゃんの白椿が大人の痛みを得て赤椿にぃ!」

 

 

「彼等で戯言は止めろ!?」

 

 

実の妹で何を妄想しているんだこの女はアレか?頭のウサ耳は年中発情しているという意思表示か。

 

 

「あ、赤椿ってフレーズなんかかっこいい…いつか束さんのISが完成したら赤椿って名前付けよっと。」

 

 

こいつは本当にブレない奴だな…主に変人という意味で…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ…やはり背中のスラスターだけでは姿勢制御が難しいな。私としては四肢の向きに応じてスラスターの推力の向きを変化させられるようにしたいのだがどうかね。」

 

 

「うーん…ならいっそ脚に姿勢制御用のサブスラスターを追加しちゃおうかな?」

 

 

「肩辺りにも取り付けて旋回能力も確保して欲しいところだ。」

 

 

「わかったよ、むぅ…それなら背負い物の羽を大きく…そうすると腕と肩の可動が干渉するし…いっそ浮かせちゃおうかな?」

 

 

「浮かせる?」

 

 

「文字通りフワフワ機体の背後に浮かせて置けば邪魔にならないかなぁって、狭い場所とかは収納できるようにしてさ。」

 

 

「まぁゲームならそれくらいできるだろう。」

 

 

「はぁ?束さんの手にかかればそれくrそそそそうだね!ゲームだからね!うんうん!ゲームだもんね!」

 

 

しかし束の制作中のゲームは本当にリアルだな、まるで実際に篠ノ之神社の上空を透明人間になって飛び回っているような感覚だったな。

やつの言うには

 

『これ自体は機体そのものの稼働実証試験機なんだよね。コアを搭載してないから本来の3倍近く大きさで稼働時間は15分以下しか持たないし飛行すればさらにその時間すら短くなって……「理論通り動くか試す為の機体」なんだよね…まぁ稼働データを元にOSを完成させるのが目的だからその程度でいいんだけどさ。……え?コアって何の話って?……あ!?げ、ゲームの設定の話だよ?あははっ。』

 

とまるで実在する物を話すかのように言っていたし本当にロボットが好きなのだなあいつは、のめり込み方からして本気の二文字を感じ取れる…。

 

こうして悩んでる姿なんか求道者って感じが…。

 

 

「やっぱりあのお坊ちゃんをなんとかするには女性スキャンダルってやつが1番なのかな…それならちょっと変装して一緒の電車に乗って痴漢冤罪かけてやれば朝の朝刊と共に箒ちゃんはあいつを……。」

 

 

「何不穏な事を話しているんだ貴様は。牙流馬を陥れようものなら私はもう手伝ってやらんぞ。」

 

千冬女史はよくこいつと親友になれたものだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……西さん。」

 

 

「あぁ、ほら。」

 

 

「いや醤油が欲しかったのではなくて…前々から思ってたんですけど、なぜ束や牙流馬さんは呼び捨てで私だけ千冬『女史』と呼ぶのですか?」

 

 

千冬女史の作った和風パスタに舌鼓を打っているとそんなことを聞いてきた…そう言われてみると恐らく同い年であろう牙流馬や呼び捨以外で呼びたくない束と違って千冬女史だけそう呼んでいたな。

 

 

「ん~…千冬姉は女子じゃないの?」

 

 

「一夏、女史というのはだな…こういう字で目上の人を『○○さん』と呼ぶ意味で使う言葉なんだ。」

 

 

一夏くんが疑問を唱えると千冬女史はポケットから可愛らしいマスコットキャラモチーフのメモ帳とボールペンを取り出して一夏くんに教えを解く、千冬女史はちょくちょく一夏くん勉強を見ては分からないところを教えている場面が見られるな…将来は教師とか向いているかもしれんきっと女子にも男子にも人気が出そうだな。

 

「へぇ〜千冬姉って物知りなんだね!」

 

 

「ありがとう…で、理由が気になるんですが…。」

 

 

「理由、理由か……。」

 

 

最初会った時の眼力というか威圧感からついそう呼んだとか言ったら拗ねてしまいそうだな…この前千冬女史のアイスクリームを間違って食べてしまった時はこれ見よがしに部屋の隅っこで体育座りして虚空を眺めていたし、真似した一夏くんが白目向いてた時は本当にビビったものだ…。

 

 

「それは…小さな少女がたった1人の家族の為に頑張る姿に敬意を評したくてそう呼んだのだ、それだけの話さ。」

 

 

「そ、そうですか…ですが私も年下ですし西さんは今や私と一夏の大黒柱なのですから呼び捨てでも構いませんよ?」

 

 

照れくさそうにしている千冬女史はあれだな…『萌え』というものを感じるな。

 

 

「そうだな、ではお言葉に甘えるとしようか。」

 

 

「お願いします…ところで西さん。」

 

 

「何かな、千冬女史。」

 

「……………。」

 

甘えると言ったが今すぐ実行するとは言っておらんよ。

 

 

「コホン、束の奴が牙流馬さんについて教えてくれと言っていたのですが何かあったのですか?」

 

 

「ん……まぁ奴も家族想いな少女だった、と言った話だ。」

 

 

「成程、箒は牙流馬さんにこれですからね。」

 

楽しそうな顔で小指を立てる千冬女史、その横で何故か手のひらを立てて小指だけ曲げるハンドサインをする一夏くん…あれ?このハンドサイン難しいな…。

 

 

「とりあえず、牙流馬さんが篠ノ之道場を辞めた理由だけ話してそれで終わりですがね。」

 

「ん?あいつ篠ノ之道場に通っていたのか…よければ私にも教えて貰えんか?」

 

「はい…実は…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちーちゃん曰く『柳韻さんが牙流馬さんを気に入って付きっきりで稽古したら連日筋肉痛が耐えなくて「寺の手伝いができなくなる」って理由で辞めたそうだ。』だってさ!ぷぷっだっさいよn」

 

「知ってますよ?」

 

「え?」

 

 

「牙流馬さんが辞めた後に座日寺の出禁和尚と父さんが2人で囲碁を指してる時を狙って牙流馬さんを篠ノ之道場で剣道を続けさせて欲しいと直訴したら本来の理由を教えて貰ったんですよ。何ヶ月も前の話ですよ?それを鬼の首を取ったように自慢げに話して…。」

 

 

「で、でも…たった1週間で根を上げたんだよ?」

 

 

「父さんが本気で剣の道を教えようとしたらそうもなりますよ。だいたい牙流馬さんは座日寺を…父親が守ってきた由緒あるお寺を継ぐために学生でありながら僧としての道を修行しているんですよ?どっちを優先するか少し考えればわかるのに貴女という人は…。」

 

 

「あ、あれれー?」

 

「だいたい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が恋をして文句があるのかってんだよ!

 

 

私は女だよ!女が男に恋しちゃ行けないっていうのかよ!!そんなエゴを持った奴!

 

 

修正してやる!!

 

 

(バシィッ!!)

 

 

「えるめすっ?!」

 

 

「ここ(箒ちゃん自室)からいなくなれぇっ!!!」

 

 

「う、動け束さんの脚…何故動かんっ!?」

 

 

『うぉおおおっ!』(腹パンの音)

 

『ううう……おおうっ?おあーッ!』

 

 

 

「束の奴、最近活き活きしてるな。」

 

「あの真っ赤な人と一緒にいるのを見かけたけど…やっぱり女の子は恋をするとかわるのかしらね…。」

 

 

活気が溢れる篠ノ之家の夜だったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりこれが無くてはな…。」

 

「白騎士にパテで角を盛るのはいいんだけど…スジ彫りして傷だらけにするのは止めて欲しいかなぁ……。」

 





「はあ…はあ…えいっ…くうっ…言うこと聞けっ…駄作が…シャアの日常が…?!何が…原作愛が足らぬ、だ…何が、感想のためなら戦える、だあっ!…オレは…怖いんだあ!オレはああっ!書ききりたいいいっっ!」

「ハッ、お目覚めか!」

「オレは、書ききる!完結して…R18で女体化一夏ちゃんと添い遂げる!」

「貴様が?!(ドン引き)」


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