シャアの(非)日常 作:原作愛が足らぬわ!
シャアの(非)日常と呼ばれた、二次創作の「完結までエタりません。」が偽りのものであることは、誰の目にも明らかである!何故ならば、作者は『オリ主モノ短編』の名を騙る別作品を描き始めたからだ。我々は些かも戦いの目的を見失ってはいない。それは、間もなく実証されるであろう。
我々は日々思い続けた。ショタおりむー×TS箒ちゃん♂女装レズ妊娠出産絶頂モノの自治権確立を信じ、戦いの業火に焼かれていった者達の事を。そして今また、敢えてその火中に飛び入らんとする若者の事を。
ハーメルンROM勢の心からなる希求であるエタらず完結要求に対し、作者がその強大な飽きっぽさを行使して、ささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を、証明するに足る事実を私は存じておる。
省みよう。何故各二次創作小説サイトが立ち上げられたのかを!何故我等がジオン・ズム・ダイクンと共にあるのかを!
我々は三年間待った。もはや、我が軍団に躊躇いの吐息を漏らす者はおらん。今、若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は改めてシャアの(非)日常に対し、『完結まで投稿』を要求するものである。繰り返し心に聞こえてくる祖国の名誉に為に、ジーク・ジオン!
「牙流馬さん、今日は車を貸してくれてありがとうございます!」
「気にする事はないさ一夏くん、僕も友達と遊びたい一心でここに来たのだからね。」
「そうだぞ一夏くん、タダ乗りできるのなら遠慮なく乗せてもらう。チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ。」
「無論ガソリン代は君と割り勘だからな?西。」
「なんだと!?」
「いや当然でしょう西さん、そんなヘルメットの形が変わるほど『クワッ!』みたいな顔しなくても…。」
えぇい、牙流馬め…だが割り勘という辺り手心を加えているといった所か。
しかしこのオープンカー、免許どうのこうのはともかくどう見ても4人乗りではないか。千冬女史、一夏くん、牙流馬、箒くんに……どう数えてもここにいるメンバーは4人以上いるな。
「牙流馬、座席が足りないようだが?」
「冗談じゃない!現状で座席は100%足りる。」
「まぁ膝の上に乗せれば行けるかもしれんが、それだと道交法違反なのだが…。」
「あんなの飾りだ!偉い人間はそれがわからないのさ!」
「どうこうほうってそのえらい人が作ったんじゃ……。」
まさか出発する前から躓いてしまうとは…情けない。
…ん?ちょっと待て…。
「あぁなんだ、千冬女史と一夏くんと箒くんが後ろに座ればいいだけの話か。」
「そうか、前の座席は僕と西で座れば大丈夫だろう。」
「なら窓側の席がいい!」
「なら私は真ん中でいいので千冬さんも窓側に座ってください。」
「いやそれは……あぁ、私が端に寄らなければ2人が狭くなってしまうのか。」
「よし、話が決まった所で…。」
「ちょぉおっと待ったぁ!!?何ナチュラルに束さんがハブられてるの!?泣くよ?現役JCが汚く泣くよ!?」
あ、忘れてた。
「もう!束さんだって箒ちゃんの隣がいいのに!!」
「だったらお前が決めてみろ。」
千冬女史はなんとなく束に対して言い方にトゲがないか?私や一夏くんの前だと常に口元緩んで微笑んでるのに初めてあった時みたいな仏頂面のままだし…親友とか言ってたと思ったのだが…。
「よし来た!まず西さんが運転席!!」
「ほう。」
試しに座ってみるが中々悪くないなこの座席。
「そして助手席にちーちゃん!」
「それで?」
「そして後部座席には束さんが真ん中でいっくんと箒ちゃんが両側ね!」
一夏くんと箒くんを抱っこしてはそのまま後部座席に座る束…あれ?子供二人って軽々持ち上がるほど軽いものなのか?
「おい、僕はどうなる。」
「ん…お坊ちゃんはトランクに入ってれば?」
「ふざけるな!これは僕の……座日寺の所有車だぞ!用意した僕が何故荷物扱いされなくてはならないんだ!」
「ふん、束さんは最悪箒ちゃんいっくんちーちゃんさえ快適なら後は別にいいし…いっその事西さんとお坊ちゃんでじゃんけn」
「いい加減にしろ!!」(バキィッ)
「がぶすれぃ?!」
好き勝手に言い放つ束の右頬に箒くんの右ストレートが炸裂した。
オマケにその拍子に束が後部座席から押し出されたな、箒くんの右ストレートは戦艦の主砲並みの威力なのかもしれない。
「言い出しっぺのくせして!(バキィッ)みんなを振り回して!(ベキッ)天才なのか知らないけどさ!(コキャッ)そうやって!そうやって!自分のエゴを押し付けて!他人の気持ちも考えない人間が!積み重ねていくんだよ!争いをっ!(バキィッ!)」
「おいやめろ箒!?束はサンドバッグじゃない!?」
「そんなに行きたいなら!お前がトランクに入ってろよ!!」
「というか箒お前口調が変わってるぞ!?」
「待って箒ちゃん!?こんな狭いトランクに押し込められたら苦しいって!」
「一方的に振り回される怖さと痛さを思い知らせてやろうか!」
「今思い知らされてるよ!?束さん箱詰めされかけてるよ!?」
凄いな、ポコポコ殴りながら束のやつをトランクに押し込み始めた…あとは箒くんがトランクを閉めるのが先か束が出るのが先か…手に汗握る攻防だな…。
「箒ちゃん!?今計算してみたけどトランクに押し込められたら束さんの意識は酸欠に引かれて落ちる!箒ちゃんの頑張り過ぎだよ!!」
「ふざけるなよ…っ!たかが我儘姉一人、私が押し込んでやる!!」
「馬鹿な真似はやめて!?」
「やってみなけりゃわからん!!」
「正気!?」
「姉さん程海に急ぎ過ぎてもなければ、置いていく程絶望もしちゃいない!!」
「束さんの腰はもう痛み始めてるんだよ!?」
「篠ノ之束の妹は!伊達じゃない!!」
束を無理矢理トランクに押し込んで座席を確保しようとする箒くん、しかし流石に大人と子供……力負けして押され始めている…。
だがそこに2人の男女が彼女の両隣からトランクを押し始めた。
「千冬さん!牙流馬さんまで!?やめてくれ!こんなことに付き合う必要は無い!!」
「本当だよ!?みんなして束さんをトランクに詰めないでよ!?」
「箒さんにだけいい思いはさせないさ。」
「しかし…ご近所の目が…っ!」
「一夏と海の思い出を作れるか作れないかなんだ、やってみる価値はある筈だ!」
「千冬さん…しかし爆笑してる人だっている…っ」
よく見たら騒ぎを聞いた人がチラチラこっちを見ている…確かに座日寺の坊ちゃんと篠ノ之道場の有名人がこんなことしているなんて噂になったらダメージは計り知れん…!
「無理だよ…2人とも下がれっ!!」
「「絶対に断る!!」」
ひょっとして束に振り回された鬱憤晴らしてない?
「うぉぉおっ…3人はキツい!3人相手はちとキツいぃい!」
三人相手に勝てるわけなかったという。
さてと、結局私は運転席に座って何もしてなかった訳だが、無事に束をトランクに収めた3人は改めて座席に着いた。
「それじゃぁ西、海水浴場までの道は僕が教えてやるから頼むぞ。」
「あぁ、頼む。」
「ほら一夏、シートベルトをちゃんと付けろ……では西さん、安全運転でお願いしますね。」
「では早速……」
「っ!(ピキィィンッ)」
ん?今バックミラーに写る箒くんが白目を向いたような…厳密には「新米の兵士がよくかかる病気」な状態というか、まるで仇討ちに来た相手が目の前で攻撃空母の上から身を投げたのを見てショックを受けた表情というか……そんな目をした気が…あと何だ今のフレクサトーンを鳴らした音…。
「西さん?今3人組の男の人が横断歩道を渡ろうとしてましたよね?」
「私はチャンスは逃さん主義だ」
「西さん?今「止まれ」ってひょうしきあったよ?」
「一夏くん、赤は3倍の速さの色なのだよ。」
「西、今信号が赤なのにアクセル踏んだよな?」
「好きな色だからな…だから3倍のはやs」
「いい加減にしろぉ!!大人なら交通ルール破ってもいいのかよ!!」(バキィッ!)
「ぶへぇ!?これが若さか…っ」
「お、おい西!?アクセル踏みながら失神するな!?ハンドルから手を離せ!?」
「一方的に危険運転される怖さと痛さを教えてやろうか!?」
「箒さんは運転席のシートを蹴飛ばすんじゃない!?おい西!起きろ!?この車サイドブレーキが踏むタイプなんだぞ!?」
「牙流馬さん!!いいからハンドル握ってください!?」
「千冬姉!?前!トラックが!?」
「えぇい!!ままよ!!」
「何で束さんはトランクにいたはずなのに海の家のゴミ捨て場に放り込まれてるの…?」
「うぅ…運転中の記憶が……それはそれとして牙流馬のスポーツカーそっくりなこの廃車は一体…。」
「どうしよう…父上に消し飛ばされる…。」
「あの2人のせいにしましょう…。」
「すまん一夏!!私が怒りに任せて西さんを殴っていなければ…っ!」
「い、いいって!気にするなよっ!ほ、ほらどげざはやめて…っ」
死者怪我人がでていないので『無事に』海へ辿り着いたともいう。
「このままオリ主短編の作者になるのも悪かぁない。そう思ったさ。だが……違うんだな。こうやって人気が出た作品の投稿だけをしてても何かこう、ここが自分の居場所だって気がしねえ。俺の胸の奥で何かが……やっぱり俺はシャアの(非)日常の作者なんだ。」