シャアの(非)日常   作:原作愛が足らぬわ!

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「アッハハハハ、まあ任せろ。駄作と我々オリ主とは訳が違うて。早速ヒロイン予定タグとアンチ救済タグとやらを見せてもらおうか」




マドカが就業

「おいスコール!まだ洗剤の泡着いてんだろうが!!間違って使ったら客が大変な事になっちまうぞ!」

 

 

「ご、ごめんなさい!」

 

 

「オータム!追加の小麦粉持ってこい!駆け足だ!」

 

 

「了解っ!!」

 

 

「エム、このケーキにイチゴを6個等間隔で置くんだぞ。」

 

 

「こうか…。」

 

 

私達はあのヤクザを自称するホームレスに売り渡された先でケーキ屋の従業員として働いている…ちなみに私は親戚のお手伝いという事になっている。しかし時々来る爬虫類っぽい青髪のおじさんに食べさせて貰っているがこの店のケーキは本当に美味しいな…とても厳ついおっさんの手作りとは思えん、というか思いたくない。

しかし有能そうなスコールが結構叱られていてがさつそうなオータムの方は叱られることなくせっせか働かされているな…まぁ見ていてケーキ屋は肉体労働に近いからな、きっとスコールは頭脳派ってやつなのだろう。

 

 

「これでパーティ用のケーキは納品分全部作り終わったな…おいお前ら!片付けが終わったら今日は終わりだからな!!」

 

 

「「「はい!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったく、なんで私らがケーキ屋やんなきゃなんねぇんだよ…。」

 

 

「仕方ないでしょ、今のところこれ以外安全に稼げる所が無さそうなんだから。」

 

 

「私は客からちょくちょくケーキを食べさせて貰えるから一向に構わんがな。」

 

 

「お前ら!文句言ってねーで、風呂沸かしたから入ってこい。」

 

 

エプロン姿のガイアのおっさん……全然似合ってない、なに強面のおっさんが21世紀タヌキのエプロンなんか着けてるんだ。見ろ、スコールが微妙に引いているぞ。

 

私達はおっさん3人組…略しておっ三連星の住んでるマンション『愚雷凪駄』の一室に住まわせて貰っている、3人のおっさんがひとつ屋根の下ルームシェアとか、面子が濃すぎるだろう…使わせてもらってるベッドも誰得なキングサイズのトリプルベッド…凄い仲良しなのかオータムとスコール的なアレなのか分からなくてオータムに聞いてみたら『髭熊と一緒にするんじゃねぇ!!』と怒鳴られた…理不尽だ。

ちなみに私達がベッドを使わせてもらってる間はあの三人はリビングの絨毯の上に毛布を掛け布団にして川の字で寝ている。

なんか最初はどうなるかと思ったが意外となんとかなるものだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ!」

 

 

「ガイア!いつものお得意さんからウェディングケーキの注文だ!」

 

 

「スコール!レジ打ち代われ!」

 

 

「マッシュ!モンブランはまだかよ!?」

 

 

「今オータムに教えてるんだ!少しくらい待て!!」

 

 

「おいマドカ!こっちのケーキセット客に渡してこい!」

 

 

 

忙しいな…この店、客が来ない時と来る時で落差が激しすぎるぞ…。作り置きのケーキがほとんど無いから客の注文が来てから作ってるし…パン屋じゃ無いんだから出来たてのケーキを渡す必要は無いはずだろうに。

そう言ったら『業者相手ならともかく誕生日やお祝いのケーキに作り置きなんて客への真心がないだろうが!』とか怒鳴られた、だとしても…まぁいい、言っても無駄だろうし。

 

 

 

「もうダメだ…腕が動かねえ…。」

 

「何してやがるオータム!?休憩時間はまだ先だぞ!!」

 

 

「無茶言うんじゃねえ!!客が来ねえから楽だなと思ってたらホテルだのバイキングだの二十個も五十個もケーキ作らされて…泡立て器掻き回し過ぎて腕がパンパンなんだよ!!つーか明日納品するもんを前日に作ろうとすんな!冷蔵庫あるんだから計画的に作れ!!」

 

 

「馬鹿野郎!!ケーキは生モノだから作り置きしたら傷むだろうが!!」

 

 

「だとしてもこれ個人商店で作る量じゃねぇだろうが!!特にこれだよ!『学校給食用ケーキ』!!なんで全校生徒分のケーキをたった3人の手作業で作るんだよ!!学校一つに何人ガキんちょがいると思ってんだよ!!無理言うんじゃねぇ!!」

 

 

「無理なわけあるか!!客がうちの店のケーキを楽しみに待ってると思えばこんなもん1晩で作れるに決まってんだろ!!」

 

 

「そんな事…やれるもんなr」

 

 

「何騒いでやがるマッシュ!こっちにまで聞こえてんだよ!」

 

「どうしたのオータム?急に騒いで。」

 

 

「スコール!このおっさん共がダムダムしかじかで…。」

 

 

「ザクザクうまうまと……そんな量のケーキを今日中に作るのは…確かに無理があるわね…。」

 

 

 

「スコールまで…ったく、ガイア!オルテガ!ジェットストリームアタックをやるぞ!!コイツらに俺達のケーキ屋魂ってもんを見せてやる!」

 

 

「おう!」

 

 

「よく見てろよお前ら!!」

 

 

なんか盛り上がってきたな……。

おっさんズはテキパキと厨房を片付け材料や道具を並べ直す、作業しやすいようにするのは分かるがそれでどうにかなるのか?

 

 

 

「いくぜ…まず俺がスポンジを作り!!」

 

 

「俺がクリームの用意をして!!」

 

 

「俺がフルーツを切る!!」

 

 

「そしたら俺が……!!」

 

 

「んでもって俺が……!!」

 

 

「こうして俺が………!!」

 

 

 

 

 

な…なんだこれは……おっさんが厨房のど真ん中の調理台を囲み、グルグル回るように移動しながら調理を進めていく、例えるならコンベアの代わりに作業員が移動して機械を組み立てているように…時には1番近くのものが道具を手渡し、時にはその道具を戻すと同時に完成したものをオーブンや冷蔵庫に放り込んで…3人が一瞬足りとも手を停めずにケーキを作っていくだと!?ケーキの作り方とかよく分からないから説明できんが…マシーンのように正確な動きだが素早く、1秒の無駄も存在しない流れ作業だが繊細に丁寧に…!中年男性が歯車が噛み合ったような…こんな完璧な連携を実現させているというのか!?

 

 

 

 

「な、なんだよこれ……。」

 

 

「まるで訓練を受けた軍人…いや、それ以上に息があっているわ…。」

 

 

 

オータムとスコールが驚くのは無理もないだろう…おっさんがグルグル回りながらケーキを早回し映像のようなスピードで大量に作り上げているのだから…似たり寄ったりな筋骨隆々のおっさんが…質量を持った残像のように…………凄いけどなんか気持ち悪い…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでラストォ!!」

 

 

「……今、何時だ?」

 

 

「………丁度夜と0時…本当に一晩で作り上げたわね。」

 

 

「おっさんズは息切れ一つしてないぞ……。」

 

 

「お前ら3人もコレができるようにミッチリ教えこんでやるからな!」

 

 

「「「えっ!?」」」

 

 

 

あんなこと言うんじゃなかった…とオータムが呟いたのが聞こえた気がした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…これ終わったらあのグルグル走り回ってケーキ作る奴の練習か…。」

 

 

「なぁスコールぅ…今からでも別の仕事探そうぜ?もうキャバ嬢でも構わねえからよぉ…。」

 

 

「嫌よ…オータム、貴女を汚らしいおっさんに触らせるような真似……それに逃げたらあのヤクザが何言ってくるかわからないわ…。」

 

 

 

…あの後、本当にジェットストリームアタックの練習を早朝までさせられて、そのまま店の中で雑魚寝…昼前に叩き起されておっさんズの運転する冷蔵庫付きのトラック…冷蔵車だっけ?に乗せられて学校へ辿り着く。見たところお嬢様学校みたいだな…。

 

 

「あぁ、三連星さん。いつも美味しいケーキをありがとうございます。うちの生徒はみんなこのケーキを楽しみにしてるんですよ。」

 

 

「いえいえ!符楽菜岩女学園の理事長がうちの店をご贔屓にしてくださってますから!おかげで食いっぱぐれ無しですよぉ!がっはっはっはっ!!」

 

 

「ほら!お前らは給食室にこれ運ぶの手伝え!1人6ケースずつな!!」

 

 

「く…めちゃくちゃ冷たい…持ちにくい…。」

 

 

「台車とかねーのかよ…っ」

 

 

これを毎日やらされると思うと嫌になってくるなぁ……というか私は未成年だろうにこんな事やらせて大丈夫なのか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでラストォ!!髭のおっさん最後までハゲたおっさんと話し込みやがって、なんで私がその分余計にやらなきゃなんねぇんだよ…。」

 

 

「仕方ねえだろ、この学校の理事長とガイアがたまたま居酒屋で仲良くなってうちのケーキを注文するようになったんだからよ。」

 

 

「駐車場から学校の外周を回り込まないと給食室に入れないなんてどうかしてるだろ……。」

 

 

「文句言うな、この時間は給食センターの車が来てんだから入ったら邪魔になるんだよ…言っとくけどこの学校は月1で注文来るから1回でブーたれたらこの先もたねぇぞ。」

 

 

「ま、毎月…。」

 

「マジかよ…。」

 

 

よし、オータムと2人でスコールを説得してバックれよう!なんなら児童相談所に乗り込んで私だけでも逃げきっt

 

 

「あ、あのー……」

 

 

「ん?どうしたちびっ子。」

 

 

「ちびっ子!?あなたも私とおなじくらいだよね?」

 

 

「私は漢字で喋れるから大人判定だ、平仮名とは訳が違う。」

 

 

「なんのはなし?」

 

 

ケーキを運び終えて帰る前の休憩してたらちびっ子に話しかけられた…何だこの無駄に長い袖は…。

 

 

「ん…どうしたエム…ってお嬢ちゃん、おじさん達に何かようか?」

 

 

「あ、あの!いつもケーキはこんでるおじさんですよね?わ、私!いつもおじさんたちのケーキ…すごくおいしくて!たべると…いやなことがあってもうれしい気もちになれて!!いつもありがとうございます!!」

 

 

 

「………はっはっはっはっ!!いいってことよ!お嬢ちゃん、大きくなったらうちのケーキ屋をご贔屓にしてくれよ?」

 

 

「そうだな!こんな可愛いお客さんならいつでも大歓迎だな!!」

 

 

「…はい!!大きくなったらぜったいおじさんたちのお店のケーキ、毎日たべにいきます!!」

 

 

 

そう言った少女は遠くから眼鏡をかけた水色髪の別のちびっ子に呼ばれてこちらに笑顔で手を振りながら校舎へと戻って行った。

 

 

「どうだ?俺達が作って運んだケーキがみんなを笑顔に変える…ケーキ屋も悪くないだろ?」

 

 

 

「………ま、まぁ行く宛は無いしな。」

 

 

「ふふ、満更じゃないって顔してるわよ?オータム。」

 

 

「う、うっせーな!悪いかよ!」

 

 

「人々を笑顔に……か。」

 

 

 

どうせ私は記憶喪失、オータムの言う通り行く宛がないのなら誰かの為に生きていくのも悪くないかもな。

それはそれとしてちびっ子よ、毎日は太るし虫歯になるからやめた方がいいぞ…。

 

 

 

 





「踏み台オリ主の魂よ、宇宙に飛んで永遠によろこびの中に漂いたまえ」


いつも感想、評価、誤字報告ありがとうございます!

感想か評価を頂けますと次話投稿に必要なエネルギーゲインが5倍以上になります。あと白騎士と紅椿が殴り合い宇宙します。
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