シャアの(非)日常   作:原作愛が足らぬわ!

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書き溜めて無いので初投稿です。


シャアの(非)日常
シャアの起動


 

 

 

 

「あ、ちふゆねえ!ながれぼしだ!」

 

「ん?本当だ、何か願い事をしたら叶うかもな」

 

その夜、数多の流星に混じり一際赤く輝く流れ星が目撃されたという

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処からか小鳥の囀りが聞こえる…暖かい朝日に照らされ、私は目を覚ました…。

 

「ん…」

 

目を覚ました…じゃない、ここは何処だ?私は…?思い出せない…目が覚めると私は自身の記憶が無いことに気づく、布団の中を覗いてみると白いタンクトップシャツにボクサーパンツを履いた私の身体が見える。

 

「ここは…アパートの部屋の中か…」

 

周りを見回すとここは古いアパートの一室だという事がわかった…だが何故私はここに居るのだ…ん?今壁に何かあったような…?

 

「真っ赤なコスプレ衣装…怪しいヘルメット…目元だけ隠れるマスク…」

 

私の私物…いや、あんな真っ赤で変な格好が普段着なわけがない…ま、まさか私は変態に拉致されたのか!?冗談ではない!記憶喪失だの現状把握だのは後回しだ!逃げなくては…っ!

私は布団から飛び起き玄関へ駆け出す…ど、ドアが開かないだと?ふざけるな!たかがドア1つ、私が押し破ってや…あっ

 

バンッ!!

 

「ぐはぁ!?」

 

玄関前のマットに華麗に足を滑らせ、顔面からドアへキスをする羽目になるとは…くっ…脚に力が入らん…何かに掴まらなくては…

 

「(ガチャッ)……み…認めたくないものだな、若さ故の過ちというものは。」

 

………内開きだったのか。

 

「は…ヘァクショイッ!」

 

ドアから漏れ出る隙間風が寒い…下着だけでは不味い、何か着るものは……着るものは…………着るもの…アレ以外は……ダメだ、あの真っ赤な服が嫌でも目に付いてしまう、部屋中探して見たがアレ以外服らしき物も無いようだ…着るしかないのか、来た途端に脱げなくなったりしないよな…?

 

「…ハッキリ言う、気に入らんな…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思っていた時期が私にもあった。

着てみると予想外にしっくり来るな、まるで無くしたプラモデルのパーツを年末の大掃除で見つけてやっと完成させたかのような、あるべき場所にあるような…。

この服、装飾の感じから何か階級を示す服のようにも見える、背中のV字の切れ込みの入ったマントは動く度に良い感じにたなびいて男心が擽られる、派手な赤い服もマスクと手袋によって言い表せない統一感が見られる、だが…下半身の方はタイツのようにピッチリしたズボンだけというのが頼りなく感じるのは私の気の所為だろうか?

 

「む…ポケットの中に何か…?」

 

つ[西]

 

これは、麻雀牌…の西(シャア)

 

「………」

 

 

 

○きの竜は未読であったという

 

 

 

「さて、他に手がかりは…」

 

部屋中探して見たが…冷蔵庫にツナ缶1つとリンゴが見つかった、け決して腹が空いていたとかでは無い。ま、まぁせっかくあるのだから頂くとしよう。

 

「いただきま……(チラ」

 

「(じぃ~)」

 

「………(チラッ」

 

「(じぃ~~~)」

 

閉め忘れたドアから小さな子供…恐らく小学生くらいの少年がこちらを覗いている、何故こちらを見ているのだろうか…?

 

 

 

好奇心旺盛な子供が開いているドアから真っ赤な服にマスクをつけた男が見えたら気になるのは当たり前だと気づくのは後の話であった

 

 

 

「………君も、リンゴを半分食べるかね?」

 

「っ!……いいの?」

 

私が声をかけると少年はわかりやすく驚いた反応を見せる、気づかれていないと思ったのだろうか…というかつい誘ってしまったが絵面的にまずくないか…?

 

「ふぅ…」

「おいしかった!」

 

とりあえず空腹は凌げたが肝心の私の記憶に関する手がかりは全く見つからない。

今まで見つけたものをおさらいしてみるとしよう、麻雀牌の「西(シャア)」、ツナ、リンゴ…ろくなものがない…「西(シャア)」、ツナ、リンゴ………シャア、ツナ、リンゴ…!…

 

 

「シャア・ツナアップル…」

「?」

 

不思議と知っているような言葉だ…しかし、何か違和感があるような…なんだ?この違和感は……

 

「そうか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「歯にリンゴの皮が挟まっていたのか…」

 

 

 

しこりが残っていたと後に語る

 

 

 

「さて…何の話をしていたんだっけ…そうだ、私の記おk(ピンポーン)」

 

「すいませーん、追松戸急便ですけどもお届けものでーす!」

 

な…インターホンが、鳴っただと…待て…自分の名前も知らない上にそもそもこの部屋が私の家なのかも分からない状況で…どうする、居留守を使うか…?

 

 

「一夏、何処に居るんだ?」

 

「あ!ちふゆねーだ!」

 

「あ!忘れてた!?ちょっ!待っ!」

 

少年、待て!玄関が開けられるだと!?冗談ではない!

 

(ガチャ!)

 

「うぉっと…こんにちは僕、おうちの人いるかな?」

「へやのなか!…ちふゆねえ!」

「一夏、そっちに居たのか。駄目じゃないか勝手にお隣さんの部屋に入って…」

 

 

えぇい!ままよ!

 

「あ、あの~…」

「どうもっ!これ、お届けものです!」

「!?(隣の部屋は空き部屋だったような気がしたが、なんか凄い怪しい格好の男が出てきたぞ…)」

 

さっきの少年の姉であろう女性が凄くこっち見てる、逆にこの配達の男はなぜこんな格好した男に疑問を持たないんだ?いや持たれたら困るが…

 

「わ、私にかね?」

「宛名の字が読めなくて困ってたんですよ、その~お名前は?ハンコを頂いても?」

 

そんなもの見つかっていたら苦労しない…名前どころか記憶がないんだぞこっちは…

 

「その……それが思い出せなくて、困っているんだ…」

 

「………」

「………」

 

そんな目で私を見ないでくれ!せめてこの場を誤魔化せるものは…何かないのか…!

 

「えぇっと…(ゴソゴソ、ポロッ)」

 

「な、何か落ちましたけど?(あれは…)」

 

「ん?なーんだ、ハンコあるじゃないっすか!」

 

え?ハンコ…そんなもの持ってないぞ?ってそれは!?

 

 

 

(キュ…ペタッ)

 

 

 

「ハンコお返ししますね、ご利用ありがとうございました!……『西』さん!」

 

「あ、ちょっと…」

「(あれって麻雀牌じゃないのか?)」

 

(ギィ…バタン)

 

何とか場を凌いだが…西さん…西…そうか、私の名前は「西」というのか…しっくりこないなぁ…

 

 

「一夏、あの部屋にいた男は…?」

「しゃあ・つなあっぷる!」

「シャア・アズナブル?なんだそれは?」




多分次に投稿するのはいくつか書き溜めてからになると思います。

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