俺には逃げたい人(達)がいる   作:ぽぽろ

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今回はこころ誕生日記念としまして、ちょうど1週間前なので、前編。当日8月8日に後編を投稿します。
本編はよとかは言わないで…最近多忙故、朝5時起き、そこから1日ボランティアとか用事あって、夜遅く帰って寝るのが3時とかいう生活してるから…
そして、無事に熱中症になった模様。皆さんも気をつけましょうね!長々とすいませんでした。


番外編
こころ誕生日記念 前編


今日は8月8日晴れ

何も無い、いい日だった。

 

と日記帳に書いておこう。

今昼だけど。

 

今日は8月ほとんどの学生は夏休みに入り、宿題という魔物と戦っている事だろう。

社会人は……今日も一日ファイトだよ!

 

「どうすっかな…暇だ。こころとデートでもするかな…」

 

夏休みの宿題がもう終わったから暇なのでは無い。現実から目を背けたいから暇なのです!

そして、彼女である弦巻こころと何処かに出掛けようかと思考を巡らせる

 

そう…彼女。Herでは無い。Girl friendの方である。

俺にも彼女が出来、リア充ライフを満喫出来る日が来たのである。

 

リア充で~す。(*^^)v

非リアのここが好き。

謎の団結力を発揮する所やアニメが好きな人がいて、そいつがそのアニメに対してめっちゃ詳しかったり、リア充とかの服だとか、どこどこのブランドが好きだったりとか話しているよりも推しの話をしている方が楽しい。

 

と自称陽キャの真似をしてみたが、どうだろうか。知っているだろうか。

 

とまぁ、俺は我世の春が来たぁ!っていう状態なのである。夏だけどね。今

 

と1人で悶々していると、電話が来たみたいだ。

そしてかけてきたのはこころみたいだ。

 

『あ!スバル?私よ、こころよ!』

 

『あ、うん。』

 

『ところでスバル?今日は何の日か分かるかしら?』

 

『今日?なんかあったっけな…』

 

『ムッ〜!何か!忘れてないかしら!』

 

『忘れている事……あっ!」

 

「思い出した?だから、私の家で2人だけのパ…『まだNFOログボ貰ってない!』そうじゃなくて!』

 

『それ以外でか…う~ん。……何かあったっけ?』

 

『もうスバルなんて知らないわ!スバルなんて嫌いよ!』

 

そして、電話は切られてしまった。

何か忘れてる事あったのか…?

こころも怒ってたし。

嫌いって言われたし…

すっごくショック。もしかして、これで別れたりするのかな…

そんなのは嫌だ!だから、こころと仲直りをしたいんだ俺は!

 

そして、またプルルと違う人に電話をかける。

 

『もしもし?』

 

『お、美咲。あのさ、今日って何かあったっけ?』

 

『今日?今日は確かこころの誕生日だった気がするけど?』

 

『……え?』

 

『え?って昴、まさか忘れてたとか言わないよね…?』

 

『……』

 

『忘れてたんだ…女の子ってのは、そういうのを大事にするんだよ?まぁ、昴に言っても女心なんて、分からないから無駄だろうけどさ。』

 

『…どうすればいいと思う?助けて美咲ぃ!』

 

『う~ん。今からプレゼント買って、謝るしかないんじゃないんかな…』

 

『美咲手伝って!集合場所は近くの大きいショッピングモールの飲食店街のトイレ!』

 

『何でそこにした!?そこは無難に入口付近にしようよ?!』

 

『なら、それでいい!また後でな!』

 

『待って!まだあたし、行くって言ってな……切れたし』

 

 

 

* * *

 

 

 

さっき、勢いよく電話を切った恋人は自分の部屋でずっと悶々としていた。自分の誕生日なのだ。

折角なら、恋人と2人きりで過ごしたい。

そんな想いを彼女は持っていた。

だから、いつもはバンドのメンバーと開いているパーティーや彼女のお父さんが、開こうとしているお偉いさんばかりの堅苦しいパーティーも全部中止にしたのだ。

 

(嫌いは…言い過ぎたわね…)

 

いつもの彼女とは違った。

ついカッとなって出てしまった言葉

いつもはこんな気持ちにはならなかった。

なった事が無かった。彼と出会って、告白して付き合って初めて彼女に芽生えた気持ちだった。

 

自分の誕生日を恋人に忘れられただけなのに。

 

それだけの事なのに、こころは酷く怒りを覚えたのだ。

 

(どうすればいいのかしら…

つい、嫌いと言ってしまったわ…

これのせいで別れたりはしないわよね…?

私、スバルに嫌われたりしないわよね…)

 

彼女の中には不安が渦巻いていた。

もしかしたら、別れてしまうかもしれない。そんな心配が心の大半を占めていた。

 

お互い、自分のした行動、言動を深く後悔をしている。

だから、仲直りは出来るかもしれない。

ゲームみたいに相手の心の内が見えてたら、どれだけ現実を楽に過ごせるのだろうか。

相手の心が分かるのだから、告白を失敗する事も無い。

自分の好きな相手が自分に好意を向けているのかわかるのだから。

 

しかし、現実はそう甘くない。

相手の気持ちなんてものは、分かるはずがない。

だからこそ、人間は面白いのだ。

だから、彼女は人というものが好きなのだ。

 

でも今日ほど、心を読む力を渇望した日は無いだろう。

 

(ここで、ずっと考えていても暗い考えしか出てこないわ。こんな時は何処かに出かけて、気分を紛らわしましょう…)

 

パンパンと軽く手を叩くと、サッと黒服の人が数人現れる。

 

「車を出して頂戴。行先は近くのショッピングモールよ。」

 




☆9 biohazaーdさん 紅桜風月さん 山ノ翁さん 三日月大和さん
その他お気に入り登録、感想、誤字報告等ありがとうございます!

後編は、8月8日0:00更新予定です。皆でこころの誕生日を祝いましょう!
あと最近、沙綾と美咲が自分の中で上がってきてるんですがどうすれば良き?

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