以前書いていた話の書き溜めが消失…してしまったため、書き直そうとしていたところ全く違った話になってしまったため、一層の事新しく書こうと思い、今作に至りました。
前回の作品を読んでくださっていた方がいましたら、本当に申し訳ありません!ただ、前回以上に頑張って書いていくつもりですのでまた読んでくださると嬉しいです。
と、長くなってしまい申し訳ありません。それではどうぞ!
俺の名前は五河士道、今日から来禅高校2年生だ。
「よぉ士道!また同じクラスだな」
「小学校からずっと一緒とか…何処かの組織の陰謀でもあるんじゃないか?」
「ははは、全くだ」
今話しているのは俺の親友の 逆神垓斗(さかがみかいと)。バカっぽく見えるが成績は抜群、おまけに運動も出来るというなんとも妬ましい奴だ。
「おい士道?誰に話してるんだ?」
「あ、いやなんでもない」
「そっか」
垓斗はそのまま俺の一つ前の自分の席に荷物を置く。
「そういや今日って午前で学校終わりだよな?一緒に昼飯食わないか?」
「あぁ、悪い。先約があるんだ」
垓斗は一瞬驚いたようだったがすぐに納得した様で
「あぁ琴理ちゃんか、それなら仕方ないな」
「まぁな。別に一緒に来てもいいけど」
「いやいや、兄妹水入らずの時間を邪魔するわけにはいかないよ」
「そっか、悪いな」
*
「んー…はぁ終わったぁー」
「垓斗、途中まで一緒に帰ろうぜ」
「そうだな、ちょっと待ってくれ今準備する」
垓斗はググッと一回伸びをしてから荷物をカバンに詰めた。
「よし、お待たせ。んじゃ…」
ウウウウゥゥゥゥゥゥーーーー
突然のサイレンに垓斗の声は遮られた。そう、空間震警報だ。
「空間震か…士道、避難するぞ」
「あぁわかってる」
突然の警報にも関わらず、慌てる生徒は誰一人いない。……先生は一人慌てていたが。
この地域の住民は普段から空間震に備えて避難訓練をしており、空間震に対しての避難設備も整っている。つまり、空間震対策のモデル都市になっている。
「おい士道!何やってるんだよ」
通路で立ち止まっている士道に呼びかけるが聞こえていないのか返事がない。
「士道!ってちょっと待て!」
士道は突然、避難と逆方向に駆け出した。
「あの馬鹿ッ…!」
士道はずっと携帯で琴理に電話をかけていたが繋がらないと言っていた。恐らく琴理が避難していないと思って探しに行ったのだろう。
「全く…」
垓斗は士道を追うことはなく、ポケットから携帯を取り出し、何処かへと電話をかけた。
「士道が飛び出して行ったぞ。きっとお前を探しに行ったんじゃないのか?」
『はぁ…バカだとは思っていたけれどここまでバカだったとはね…』
「そのぐらいお前を大切に思ってるんだろ?よかったな妹思いの兄貴で」
『ばっ…バッカじゃないの!?そういうのはいいからさっさと移動しなさい』
「はいはい」
電話を切ると、垓斗は人のいないところに移動し、姿を消した。
*
「はぁ…はぁ…琴理…」
何度電話をかけても繋がらず、携帯のGPS機能を使って琴理のいる場所を調べた。
すると、琴理の所在を示す赤いマークは昼食をとると約束したとファミレスの前で点滅していた。
「くっそ…どうして…どうして避難してないんだよ!!」
と、脳裏に今朝の琴理の言葉が浮かぶ。
ーーー地震が起きても火事が起きても空間震が起きてもファミレスがテロリストに占拠されても絶対だぞ!ーーー
時は少し遡って今朝のこと。
「そういや今日は中学も始業式だよな?」
「そうだよー」
ソファーに腰掛ける赤いツインテールの少女が返事をする。
「それじゃ昼には帰ってくるよな。何か食いたいものでもあるか?」
士道の言葉を聞いた途端、琴理のツインテールが上にピンと伸びた(気がした)。
「デラックスキッズプレート!!」
デラックスキッズプレートとは近所のファミレスのお子様ランチ事である。中学生にもなってお子様プレートはどうかと思うが、それを言うとまた琴理が拗ねてしまうので言わないでおいた。
「当店ではご用意できかねます」
「ええー」
琴理は不満そうな声を上げる。
「はぁ…全く…」
今日は始業式ということもあり、特別にファミレスで昼食をとることにした。
「じゃあ学校終わったら現地集合な」
「絶対だぞ!絶対約束だぞ!地震が起きても火事が起きても空間震が起きてもファミレスがテロリストに占拠されても絶対だぞ!」
「はいはいわかってるよ(占拠されたらどうやって食べるんだろう?)」
「なんでだよ…くそっ!!」
次の角を曲がると約束のファミレスにつく。後少しというところで突然地面が揺れ始めた。
ゴゴゴゴゴゴゴ……
「!? なんだ?」
次の瞬間目の前で爆発が起きた。爆風に煽られバランスを崩し、尻餅をつく。思わず顔を腕で覆う。
すぐに爆発は収まり、士道は目を開けた。
「なんだよ…これ…」
目の前の光景に唖然とした。
ついさっきまであった街並みがそっくりそのまま無くなっていた。あるのは瓦礫の山、横転した車、大きく抉られた地面。
「空間震だよ」
「えっ…」
声のした方を向くと、垓斗が立っていた。
「これが空間震だ。実際見るのは初めてだろうけど」
「垓斗…?なんでこんなところに…」
「それは士道も同じだろ。良かったな今回は小規模で。あとちょっとデカかったら士道も巻き込まれてたぞ?」
「…………」
「まぁ目の前でこんな事が起きちゃ無理もないか…立てるか?」
差し出された垓斗の手を掴み、士道は立ち上がる。
「なぁ垓斗…お前どうしてそんなに空間震に詳しいんだ?」
「まぁその話は後だ。あれを見てみろよ」
垓斗が指差す方向を見ると、そこには人影があった。はっきりとは見えないが服装からして女性だろう。
「なんで…あんなところに人が…?」
「それは本人から聞くしかないだろ?ほら、ついてこい」
そう言って垓斗は歩き出す。すぐに士道も後を追いかけて行った。
プロローグなしの第1話です!
展開が早足で申し訳ないです。
誤字、指摘などありましたら一言よろしくお願いします!
感想もお待ちしてます!