旅のとき、そこでしか食べれないものが食べたくなって   作:鳥頭堂正太郎

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これは1990年頃の話です。
そっか、それでも平成になるのか。
昭和なんてはるか遠い昔なわけだ。


私がプロレスファンだった頃の昔話

いろいろと旅と食べ物について書きたくなったから、気ままに思うように書いてみる。

子供の頃に行った家族旅行や学校の修学旅行は別にして、自分で稼いだ金で、自分で旅した事となると、先九百九十年頃にプロレスを見に行ったのがはじまりだったかもしれない。

当時、私は全日本プロレスが大好きで、地元の名古屋はもちろん、東京や大阪まで遠征していた。

と言っても、この頃の旅は、その日行われるプロレスの会場となる体育館だかへ直行するような旅で、ついでに何かしら面白いものを見ようとか、そこでしか食べられぬ何かを食べようという旅では無かった。

この頃で覚えているものといえば、大阪では、ビックマッチが行われる府立体育会館が難波にあったものだから、近くにある551蓬莱の豚まんを食べていた。

実の豚肉もうまかったが、それよりももっちりとした肉厚の皮がうまくて、大阪に行くと必ずこれを食べていたように思う。

今でも大阪に行くと、懐かしくなって食べたいなと思うのだが、なんといっても、今はすごい行列になっており、とても並んでまで買いたいと思えないので、食べられずにいる。

昔はすんなりと買えたものだったが、どうしてこうなったのか?

東京では、日本武道館へ毎シリーズ行っていて、まず次回シリーズの最終戦の日本武道館のチケットを購入する為の列に並ぶ事から始まる。

それから飯を買いにいくのだけれど、だいたい坂を下って九段下まで行く。

無論、九段下にも飲食店はいくつもあったろうが、チケット購入列で順番待ちをしているのだから、買って戻る事が多く、結果、地元で見かけた事のないサブウェイに行っていた気がする。

サブウェイとは、サブマリンサンドイッチという長楕円形のサンドイッチを売り物にしている。

長細いパンに切り目を入れて、そこに肉や野菜等を挟みこんでいくというもので、ドレッシングや野菜のトッピングなどは種類や量を自由に自分の好みに決められるというサンドイッチ店なのである。

この店が私の地元には無いものだから、ほとんどサブウェイでサンドイッチをテイクアウトして食べていた気がする。

今となってはほとんど武道館に行かなくなってしまったものだから、サブウェイにはとんと行かなくなってしまったが、コミケ会場近くのTFT内にある事を知って、久しぶりにまた食べてみようかと思っている。

ちなみに私はサブウェイがこの九段下と晴海のTFT以外のどこに店舗があるのか未だに知らない。

たぶん、もっと行きやすい場所にも出店しているはずだ。

なにせ、サブウェイはマクドナルドよりも店舗数が多い、世界で一番の規模を誇るファストフード店らしいから。

あと覚えがあるといえば、当時、有名な女性ファンでM央女とかM央ギャルとか呼ばれている女性がいた。

とにかく彼女はどこの会場にでも姿をみせ、良くとおる声でM央の事を応援しており、それで有名であったのである。

さて、ある時、詳しい場所は忘れてしまったが、会場がえらく山奥で、駅から、ろくに電灯もないような山道を歩いて行った。

その会場に彼女もいて、その頃には私達は顔見知りになっていたのだが、試合が終わると、当然、帰り道もその電灯も無い山道を戻らねばならなかった。

そこはやはり女の子で、一人ではとても戻れないというので、二人して駅に戻った。

それから、町に着き、一緒に飯でも喰おうという事になり、屋台のような店で飯を食うことにしたのだが、どこから来たのかという話しになり、彼女が 東京から。と言うと、こういうのは東京ではなかなか食べれないでしょう。と、器にたっぷりと盛った海鮮だったかを出され、彼女がわあい。と、喜んでいたので、僕にも何か珍しいものを。と言うと、店主はちょっと困った顔をして、(私が愛知県の海沿いの生まれ育ちであると伝えてある)はい、これ。

と出されたのが、山菜の煮たものであった。

まぁ、そりゃあ、海沿いじゃあ確かに山菜は食えないけどな…そういう事じゃあないんだよなぁ。

ちなみにそれを見た彼女は爆笑していた。

だが、しばらくして、彼女は矢口壹琅という選手のファンになり、その選手が在籍する団体の試合を観に行くようになったらしいが、その頃には私もプロレスから離れてしまったから、詳しい事は知らない。

今、彼女がどうしているかも知らない。

幸せにくらしていてくれたら良いのだが。

という感じで、旅と食と人について書いていこうと思う。

なお、気まぐれなので、次話以降は不定期更新であるが、ご了承いただきたい。




次は新宿、新宿でございます
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