オーバーロード セバスのほのぼの日常   作:きりんじ

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セバスのお買い物

セバスはツアレとのお買い物(デート)という予定が無くなったので、

自分ひとりで、ツアレの新しい洋服を買いに行くことに。

 

「___どうしましょうかね?ナザリックではメイド服以外は手に入らないので、街に出てきましたが・・・」

「人間の女性というものは、どういう洋服を好むのでしょうか?」

 

最近やっと人間が好む食べ物については、ツアレのおかげで詳しくなったセバスだが、戦闘用ではない人間の私服というものについては分からなかった。

セバスは顎に手を当て、街中を眺めた。

 

「ふむ、しかたありませんね。服屋の主人に相談してみましょう」

とりあえずセバスは、最初に目に入った街中央の服屋へ向かった。

 

最初に入った洋品店は、しましま模様の獣の洋服が何故か、多かった。

「確か前に、アインズ様がトーラーというしましまの獣を見たことがあると、仰っていたような・・・。さてツアレにぴったりの服はありますかね」

 

店の奥に入っていくと、とても我の強そうな女主人がいた。

「あらー!素敵なお・じ・さ・ま、何をお探しか・し・ら?」

と、体をくねくねさせながらハイテンションで現れた。

 

セバスは、そんな女主人に動じず答えた。

「こんにちは、私はある女性のための服を探しております。」

と、当たり前の返答を聞いた店員は、更にハイテンションに話す。

 

「まあ~~~!!!素敵~~~!!羨ましいわ~~♡」

「きゃ~~!旦那様が奥様にあげるのね~~!!」

とセバスの話を勝手に解釈した店員は、セバスの肩を叩きながらに洋服を見せる。

 

「もお~じゃあ~こんなのどうかしらん??」

「ふむ・・どのような服でしょうか?・・・・ん!」

 

________ハイテンションな店員に見せられた服は、

やはりしましま模様の獣の柄だった(スパンコール付き)

 

(やはりこれでは、ツアレが獣を身に着けているだけだ・・・)

とセバスは、このしましま模様の洋品店を後にすることを即決した。

 

店を後にしようとすると、あのハイテンションの女主人が鼻息荒く近づいてきた。

「あら~~~もう~~~帰っちゃうの~?私寂しい~~~~!!また絶対来てよねん~~♡」

さっき会ったばかりだというのに、親しげにベタベタとセバスに触ってきた。

 

「良い品ばかりで悩みましたが、購入はまたの機会とさせて頂きます」とセバスは優しく、尚且つハッキリとした口調で伝えた。

 

そして、ハイテンションな女主人から逃れた後、セバスはまた洋品店を探す。

「先ほどのお店にはツアレは連れていけませんね・・・あの方は女性なのに、ひげが生えている気がしましたが・・・人間とは不思議な種族ですね・・・」

 

セバスが次に見つけた店は、何やら人だかりが・・・

 


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