オーバーロード セバスのほのぼの日常   作:きりんじ

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倉庫内の怪しい2人

「は、ハムスケさん、早いです~!!!」

 

「え?何でござるか?もっと早くでござるか?? ツアレ殿もナーベラル殿と同じように手厳しいでござるね~行くでござるよ~!!びゅーーーーーん!!」

 

ツアレの願いも空しくハムスケは更にスピードを上げる。

 

大急ぎでハムスケが走り抜けたので、下っ端の使用人や使い魔が仕事で手に持っていた書類が、あちこちでばら撒かれてしまう事態が発生したが、早すぎて誰も犯人がハムスケだとは分からなかった。

 

 

 

 

「・・・・さて、着いたでござるよ、ツアレ殿」

 

「あ、ありがとうございます。ハムスケさん。おかげで助かりました」

 

ツアレはハムスケから飛び降りると、目の前には見覚えのある大きな扉があった。

「これこれ、キッチンに向かう途中で気になった部屋だったんだよね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____場所は変わって、備蓄倉庫内

 

「あらあ~もうシャルティアはアインズ様の素敵なところはもう思いつかないのかしら?うふふ・・・はあはあ・・・」

話過ぎて息切れしながらも、蔑むように笑うアルベド。

 

「いんや~もうアインズ様は素敵なところばかりで、語り切れないだけでありんす。アルベドこそ、私にばかり話を振ってないで言ってみたらどうでありんす?はああああ~」

 

息切れしながらシャルティアが答えた。

 

 

「そろそろ休憩を入れようじゃない・・・守護者統括の権限でこの備蓄倉庫での飲食は認めるわ。私はのどが渇いたから、アインズ様水でも頂こうかしら?」

 

ガサガサと、ある段ボールからペットボトル型の水を出してきた。

 

「これは何でありんすえ?あんまり見かけない容器でありんすね。そして、極めつけはアインズ様のパッケージが素敵でありんす」

にやにやするシャルティア。

 

「これはナザリックでの防災対策として備蓄している飲料水よ。ただでさえ災害時は落ち込みがちだから、アインズ様のパッケージにしたのよ〜、ウフフ♡

そして、長い期間保存出来る、飲んで良し、鑑賞して良しの飲料水なのよ~」

ペットボトルに顔をすりすりさせ、えへへとにやにやするアルベド。

 

「でも私たちアンデッドや魔物は、そんな防災用の飲料水なんて必要なくて、その時に人間から奪えば良いと思うでありんすえ?」

 

「まあまあ、シャルティア。まず飲んでみてから文句を言って頂戴!私だけがアインズ様水を飲んでも良いのだけど?」

 

 

「アルベドがそこまで言うのなら、飲んでみるでありんす。ごくごく・・・・・ぷはー!!なんでありんすか!これ!!アインズ様の柄っていうだけで、ただの水がおいしく感じるでありんす~!!!」

 

水のあまりの美味しさに驚愕するシャルティア。

 

 

 

「ふふ〜ん、これはね・・・アインズ様の部屋にこっそり置いた水精製機から、ちょっとずつ作ってるのよ〜!!!」

 

「え、そんなことしてたでありんすか?引くでありんす・・・」

 

「何よ!死体愛好癖(ネクロフィリア)よりは、マシじゃない!私はただの水なのよ」

 

 

アルベドとシャルティアは、閉じ込められていても元気なようだった。

 

 

 

 

そして、ぎいっと扉が開く音が聞こえる。

 

 

「ツアレ殿〜。扉は簡単に開いたでござるよ〜」

 

「ハムスケさん、ありがとうございます。私は必要なものを取りに行くだけなので、もう大丈夫です。ありがとうございました!」

 

「そうでござるか〜。では、某はこちらで失礼するでござる」

 

 

と、ハムスケが備蓄倉庫の扉を閉めようとすると・・・

 

 

 

「ちょっと待った〜!!」

「ちょっと待つでありんす〜!!!」

 

 

アルベドとシャルティアが、必死の形相でハムスケとツアレの元に迫ってきた。

 

 

「そのまま閉めないで!!開かなくなるのよ〜!!」

 

「ふぇっ!!アルベド様?何でここに??」

 

「たまには人間も役に立つでありんすね〜!!閉めないでくれでありんす〜」

 

 

やっとの思いで、アルベドとシャルティアは備蓄倉庫から出る事が出来た。

そして、アルベドとシャルティアはツアレに話しかけていた。

 

「下等生物に助けられるなんて、かなり悔しいけれどありがとう。下等生物でも役に立つ事があるのね」

「おぬし、死んだら吸血鬼の花嫁か眷属にしてあげるでありんす。夜も一緒に過ごしてみないかえ?」

 

 

「い、いえ、たまたまペストーニャ様から頼まれた物を取りに来ただけですから・・・でも、お二人のお役に立てたのなら良かったです」

 

満面の笑みでツアレはお礼を言った。

 

 

 

 

 

 

その頃、ペストーニャはというと・・・

 

「ツアレ、遅いわね・・・。迷ったのかワン?」

 

 

 

 

 

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