続きが書きたいけど今はちょっと無理な作品置き場。 作:PL.2G
長きに亘り続いて来た一つの歴史が、今、幕を降ろそうとしていた。
DMMO-RPG『
西暦二一二六年にサービスを開始し、今日まで一二年もの間、止まらず走り続けて来た。
DMMO-RPGの代名詞とも呼ばれ、ユーザーに愛されて来たこのゲームも遂に終わりを迎える。
「はぁ…」
溜息を吐くそれは、人の形を模して居たが、人では無いと一目瞭然だった。
ソコには人型に小さな宇宙が出来ていた。まるで人型に次元を切り取ったように、どの角度から見ても同じ宇宙が覗いていた。
その人型の宇宙は、眼前に浮かぶコンソールに目をやり(目は無いが)、キーボードパネルで文字列を打ち込み、コンソール内の文字の流れに目を配る。それをただ延々と繰り返していた。
ふとその手を止め隣に居る小さな存在に問いかける。
「最後だし、あと二時間でユグドラシルも終わり。約束通り遊んで良いですよね?」
「ああ、約束だからな。ほんと、お前が居なかったらここまでやって来れなかったと思うよ。本当にありがとう。ただ、最後だとしても、異常が発生したらメッセージを飛ばすからそのつもりで」
ウィーンっと機械然とした音を発したそれ――一メートル四方のキャタピラーの上に、各辺三〇センチ程の立方体、その内の二面から鈍色の頼りない位に細い蛇腹のロボットアームが出ており、その先に取り付けられた足枷の様な鉄輪がカシャンカシャンと軽快に開閉している。立方体の上にはサイズを間違えたのでは無いかと思われる程に不釣り合いな大きさのブラウン管モニタが乗っており、画面には『―』が三本、目と口を思わせる様な位置取りで、偶に映像にノイズを走らせながら映っていた。――は、ブラウン管の頭をグルグル回しながら語る。
「わかってますわかってますとも。遊ぶと言ってもあくまでも仕事の一環。職務は全うしますよ。終わった後の事もありますしね。ではでは、待ちに待った
手を掲げそう唱えた瞬間、人型の宇宙の周りに有り得ない数のコンソールが開き始めそれに併せキーボードも現れる。そしてそれらに表示されているのは別々の言語、多種多様な文字列。人型の宇宙は徐に動き始めると、コンソールは各々の速度で文字列を展開しながら下へ下へスクロールを開始した。
発生したコンソールの中心に立つ人型の宇宙は大量に存在し浮かぶキーボードを使い、凄まじい速度で入力していく。右手のみを、左手のみを、たまには両手で、と。顔が付いていないため、実際にはどうなのか良くわからないが、首と目も凄まじい速度でコンソールを追って居るのだろうと予測ができた。
そしてほぼ同時のタイミングで【UNLOCK】と言う文字のみが表示されたウィンドウが各コンソールの前に出現し、コンソールが一つ、また一つと消失していった。
最後のコンソールが消失し、”SOURCE”と書かれたコンソールと一つのキーボードが現れる。
「へっへっへっ」
とてもイヤらしい嗤いをしながら、手を蠅のように数度すり合わせた後、両手を最後に現れたキーボードの上に翳す。
「ほんと…お前は凄いよ」
小さな存在はやれやれと細いアームを器用に動かす。
たった今彼が行ったのはこの世界、ユグドラシルのデバッグや修正を行う為に必要なマスターソースコンソールを護るために張られたセキュリティの解除作業。このセキュリティを解除をするには98ヵ国語でそれぞれ出題される数多の問題に答え、最終的に導き出されるパスワードを入力すると言うものなのだが、このパスワードが非常に厄介で、これら98個のパスワードを5秒以内に全て入力しなければならない。
実際、人型の宇宙が居ない場合には、98人の人材を用意し、解除するという物量作戦を行うほど大規模で面倒くさい作業である。
「(それをコイツは今、事も無げに一人でやり遂げた。まぁ、いつもの事だからそこまで驚きはしないが…、まぁ、何度見ても呆れはする。仮想現実世界だから実際にこれをやって居る訳では無いけど、脳がそれだけの情報を瞬時に処理できるって所がコイツの凄さだよなぁ)」
そんな事を考えている小さな存在を尻目に人型の宇宙は嬉々としてキーボードを叩き始める。
「それではまずぅ…レベルの上限を解除っ!それとそれとぉ、特殊種族と特殊職業の追加ぁ!んでんでぇ、課金アイテム使用無限化ぁぁっ!!あとは~…あとは~…?あぁー…とはぁ…???」
急に動きが止まる人型の宇宙に対し、小さな存在は助け船を出す。
「ワールドアイテムの追加だろ?」
小さな存在に言われ「それだっ!!」と言ってキーボードを叩き続ける。
「ふっ、運営がチート使うとか誰が想像すんだよって話だな」
――17分後
「あーいい汗かいた!!」
左腕で額を拭う仕草をするも、人型の宇宙ではとても分かりにくい上にここは仮想現実であるため汗は出ていない。
「お前にしては珍しくえらい時間が掛かってたな」
「ワールドアイテムの設定がね。やっぱあれってデータ量が尋常じゃないからさぁ」
「なるほどな」
「じゃあ、俺はギルドの人に呼ばれてるから挨拶してくる。んで、俺のユグドラシルはそこで終わりを迎える予定だから」
「アインズ・ウール・ゴウンか…彼らにはほんと、世話になったな」
ブラウン管モニタは空を仰ぐ。
「うん。俺もメンバーとして鼻が高いよ。彼らと共に歩めた事を誇りに思う。じゃ、
そう言って手を挙げた後、音もなく人型の宇宙は虚空に消えた。
「誇り…か…。俺としてはお前が俺達の誇りだよ…本当に凄い男だよ、お前は」
恥ずかしくて絶対本人には言えない小さな存在の呟きもまた、虚空に消えた。
8X―・・・・・・・・
――ギルド:アインズ・ウール・ゴウン拠点、ナザリック地下大墳墓、第九階層 —円卓の間—
「モッモくーーーーん。たっだいまー!!!!」
円卓の間に現れたそれは声を上げる。
「うわっ!?」
普段見慣れない物体が円卓の間の席に鎮座していた。
「うわぉっ!?へろへろへろっちだ。おひさー」
手を上げ挨拶をする。分かり難いが。
「ラヴさん、相変わらずそう呼ぶんですね…まぁ、おひさーです」
へろへろへろっちと呼ばれた物体から笑顔のアイコンがPOPする。
それに応えるようにラヴと呼ばれた人型の宇宙は上げた右手でサムズアップする…が、分かり難い。
「ラヴさんはどこに行ってたんですか?」
ギルド長であるモモくんこと、正式名称:モモンガに問われる。
「ちょっとそこまで。いろいろなアイテムを物色しにね。んっふっふっふっふっふっ」
「あぁ~、そう言えばラヴさんってコレクター志向強かったですものね」
へろへろへろっちと呼ばれたコールタールの様な黒い粘体はそう語る。
「もう最後だからってワールドアイテム売り出してるギルドがあってさー、買って来ちゃった」
「最後、もう終わってしまうんですね…本当に」
モモンガは項垂れる。
「ささ、へろへろへろっちも来てくれたし、最後にパーッとモモくんのやりたいことをしようぜ!!」
「あのー…非常に申し上げ難いのですが…僕、明日も早いのでもう落ちますね…今までありがとうございました。またどこかでお会いしましょう」
そう言ってへろへろへろっちは消えた。
「「…」」
沈黙が続く。
「さ、沈んでてもしょうがないよ。ほらほら、モモくん。ギルド武器持って」
「…はい」
ラヴはモモンガの肩を抱き、円卓の間に飾られたギルド武器と呼ばれた黄金のスタッフの元へ誘導する。
「玉座の間で最後のロールプレイ、するんでしょ?」
「そう…ですね」
「それともなにかい?モモくんは俺だけだと不満なのかい?あーぁ、俺拗ねちゃうぞー」
「そんな事ないです!!本当に、俺はラヴさんには感謝しているんです。ずっと、今まで一緒にユグドラシルを、アインズ・ウール・ゴウンで共に過ごして来てくれた事に…」
ラヴは無言でモモンガの言葉を聞く。
「何度も、何度も、何度も仲間を見送って来ました。今もそうです。でも、それも三十九回で済みました。俺一人にならずに済みました。ラヴさんが居たから、ラヴさんが居てくれたから、俺はここまでアインズ・ウール・ゴウンのギルド長としてやって来れたと思ってます。本当にありがとうございました」
立派な外套を羽織った骸骨は深く頭を垂れる。
「顔を上げてよモモンガさん。感謝するのは俺の方さ」
「っ!?」
普段からおどけておちゃらけてふざけ通す男、それがモモンガの知るラヴと言う男だ。
その男から、こんな真面目なトーンで、しかも【モモンガさん】と呼ばれたことにモモンガは驚きを隠せなかった。
「俺は、俺達はさ…モモンガさんの様なプレイヤーが居たから、アインズ・ウール・ゴウンの様なギルドが、そこに集う素晴らしい仲間たちが居たからユグドラシルを続けてこれたんだ。そう思ってる」
(俺たち…?)
モモンガはラヴの発した複数形に疑問を覚える。
「運営を糞運営と馬鹿にする。脚本をくだらないと一蹴する。モンスターが強すぎるふざけるなと罵倒する。他にも色々と罵声を浴びせ続けてきたにもかかわらず、君たちアインズ・ウール・ゴウンのみんなは――
ラヴは一息溜め
――『まったくユグドラシルは最高だな』って、笑ってくれたんだ」
そう、言葉を続けた。
「ラヴさん…」
「今まで黙っててゴメン。俺はさ、ユグドラシルの製作及び運営の一人だったんだよ」
「はっ?」
突然ラヴから言われた言葉に理解が追い付かないモモンガ。
「君たちアインズ・ウール・ゴウンのみんなが嫌う糞運営の内の一人さ。ぶいっ」
そう言って見難いブイサインをするラヴ。
「ええええぇぇぇぇぇ!?」
「だから、最後まで、最期の最後まで、モモンガさんの思うがままに楽しんで貰いたい。確かに此処には残りの三十九人の仲間は居ない。けど、今までにここに供に居た思い出は詰まってる、記憶はある。本人たちは居ないけど、間違いなく、ちゃんと、みんなはここに居るよ」
そう言ってモモンガの肩を叩く。
「そう…ですね。うん、そうですよね!!」
「うんうん。いいねいいね。それでこそ我らがアインズ・ウール・ゴウンのギルド長様たるモモくんだ。――さぁ、盟友モモンガ、玉座の間へ…」
ラヴは声色を変え、ドアに手をかけ開け放つ。
ロールプレイだ。
「良かろう、悪友たるラヴ・ワードラフト・リップスよ。供に参ろうか」
スタッフを床に当て、カツンと金属の軽い音が鳴り響く。
「どうせですから、歩いて行きますか」
「おいおい、モモくーん。せっかくロールプレイしてんだから腰折らないでよ。でもいいよ。おっけー」
「ははは、すみません。じゃ、行きますか」
8X―・・・・・
「しかし、ラヴよ…良くNPC達の命令コードを覚えていたな」
「ふ、知れた事。職業上忘れる事は無いだろう?」
「それもそうだな」
そう語り合う二人の後ろに付き従う白髪白髭の執事と六人のメイド。
家令のセバス・チャン。
ナザリックの戦闘メイドの
第10階層にある玉座の間に向かう途中に居た彼らを連れて行く事としたのだ。
造り込みの凄い豪奢な扉をくぐり、懐かしさすら覚える広すぎる程の玉座の間、ワールドアイテムである『諸王の玉座』に向け歩き続ける。
玉座に近づくと「お前たちはそこで【待機】だ」とラヴが言う。
追従してきていた七名のNPCは脇に寄り整列をした。
「さぁ、盟友モモンガ。玉座へ…ってあれ?」
急に素に戻るラヴに若干つんのめるモモンガ。
「急にどうしましたラヴさん?アルベドがどうか…
「タブっち…ここに誰も来ないからって…渡したか?」
「どうします?回収しますか?」
「いや、どうせ最後だし良いんじゃない?」
「そうですね。ここにワールドアイテムが四つもあるなんてなんか凄いですね」
「いや、五つだよ。さっき買ったって言ったじゃん」
「そう言えばそうでしたね」
二人は笑いあう。
「アルベドってどんな設定でしたっけ?」
ステータスウィンドウからマスターソースを開き、アルベドの設定を立ち上げる。
「…ながっ!?」
スクロールをしながらモモンガは叫ぶなか、隣では…
「彼女はナザリック地下大墳墓守護者統括という最高位たる地位につく悪魔であり、艶やかで長い漆黒の髪と黄金の瞳を持つ傾国の美女である。己の地位に誇りをもっているために、侵入者に対しては自信と威厳によって、はるかな上位者として対峙する。例え、どれほど賢く勇敢な敵で、強者と認めていようと決して同格としては相手にしない。それだけの地位を与えられているということを知っているためだ。彼女の持つ能力も守護者統括の地位に相応しいだけのものであり、智謀、戦闘能力において格段に優れている。ただしながら、各方面に置いていては若干他の存在に劣る点もないわけではない。例えばデミウルゴスの智謀やシャルティアの戦闘能力などであるが、ナザリック内の管理、ひいては内政に関しては誰にも負けたりはしない。 (※超中略) 余談ではあるが、普段笑顔ではあると言っているが、べつにそれだけの表情しか浮かべていないわけではない。あくまでもそれが彼女にとってのポーカーフェイスだと言っているのだ。怒ったり、しかめっ面をしたり、嘘泣きをしたりと表情の変化はそれなりにある。ちなみに彼女は敵対行為を働いた愚者を拷問している時でも、その洗練された淑女然とした態度を崩したりはしない。まさに外見だけであれば完璧な美女だ――ちなみにビッチである…ねぇ」
物凄いスピードで読み上げるラヴ。
「はっ…はは、凄いですね、ラヴさん」
「いやいや、凄いのはここまで膨大な設定を文章化したタブっちでしょ。凄いわぁ、脱帽ですわぁ、若干引くわぁ」
「ビッチ…ってあのビッチですよね?」
「あのビッチでしょうねぇ」
「なんかかわいそうじゃないですか?」
「タブっちギャップ萌えだから」
「これってギャップ萌えって言うんですかね?」
「さぁ?玄人の思考はわからん。俺はツンデレなのと従順なのがタイプだから。ツンデレが追々すげぇ従順になるとか超至高だわ」
「あぁ、はい。なんかすみません。で、これ…この文章消したら駄目ですかね?」
「ん?良いんじゃない?最後だし。別にモモくんが変える分には誰も文句言わないと思うし、そもそも俺が文句言わせない。ここナザリックはモモくんの持ち物と言っても過言では無い、と高らかに公言しても良いねっ!!」
大袈裟に手を広げ高らかに声を上げる。
「さすがにそれは…」
「おいおい、最後位もっと我儘に大らかに行こうぜ。こうさ、支配者然とした態度って言うのかなぁ?なんか一国の主とかそういう感じのをさ、出して行こうぜ?【平伏せ】。こういう感じにさ」
ラヴは右手を大袈裟に振り翳し言うと、アルベドをはじめとしたその場にいたNPC達が全員その場に跪く。
「ふふ、本当にラヴさんて良い人ですよね」
「その括りで言うならば、俺はモモくんには絶対勝てない。良い人の権化じゃん?モモくんって」
「何言ってるんですか。まあいいや。じゃあ、消しちゃいますね」
そう言ってギルド武器をコンソールに翳す。すると設定文章内にカーソルが現れ、モモンガの前にはキーボードが現れる。
「ここを、消してっと…」
「で、書き加えてっと…そっと閉じるっと」
「ちょいちょいちょいちょい!!!!まってまってラヴさんっ!?」
「?」
首を傾けるラヴに捲し立てるモモンガ。
「いまっ!!なんて書きました!?ちらっとしか見えなかったから確信は無いですけどなんか【モモンガ】とか【愛】とか見えた気がしたんですがぁ!?」
「やるやんけモモくん。かなり高速打ちしたのに読めるとは…モモンガ…なんて恐ろしい子っ!!」
右手の小指を立て、口元に持っていく仕草をする。非常にわかりにくいが。
「ちがう、ちがうって!!あぁ!?もう時間無い。見直してる時間がない!!」
「【モモンガを愛している。】こう打っておいたよ。どうよ、アルベドは美人だぞ!!喜べモモくん、ギルドの仲間がお父さんになっちゃうかもだけどな」
はっはっはっと高らかに笑うラヴに呆れるモモンガだったが、それも良いか、と心の中で息を吐く。
「あと三分ですか…今日も楽しかったな…」
「ほんっと、楽しかった。プレイするのも、制作するのも。本当に楽しかった」
過去を懐かしむ様に目を閉じる。
「楽しかったんだ…本当に、楽しかったんだ…ラヴさん…ありがとう、ユグドラシルを作ってくれて…ありがとう、アインズ・ウール・ゴウンに入ってくれて…ありがとう――
――00:00:00
(――最後まで一緒に居てくれて…)
最後の言葉を紡ぎ出す前にサービス終了の時間がくる。
明日から【大事な時間が無い】日常が来るんだなと、起き上がろうとした瞬間だった。
「――おいおい、どう言う事だこれはぁ」
一瞬の静寂を破るのはやけに飽和し反響する聞き取りにくいが聞いた事のあるような声だった。
「モモくん、モモくん!!」
「はっ!?」
肩を掴まれ激しく揺すられ目を開けるモモンガ。目の前には目を見張るような見た事も無い様な宇宙が広がっていた。だが、正体は薄っすら解っていたため、その名前を口にする。
「ラヴ…さん?」
「そう、ラヴだ。おかしい。異常事態だ。ユグドラシルが終わると同時に俺たちは
「は?」
「とにかく異常事態なんだよ。落ち着いて聞いてくれよ?今、俺達は、この姿で、ここに、存在している」
「へ?」
「モモンガ様?どうなさいました?」
聞いた事のない第三者の声が二人の耳に届く。
「アル…ベド…?」
声のした方を向けば、そこには慣れ親しんだNPCが跪く形で、顔をこちらに向け、不安そうな顔でモモンガの顔色を窺っているところであった。
「はい、モモンガ様。アルベドでございます。一体、どうなされたのですか?」
その問いに逸早く答えた存在が居た。
「アルベド、異常事態が発生した。詳しくわからん。ただ、質問に答えてくれ。今、俺達はナザリックの上位者と言う認識で間違いはないか?」
「はっ!!上位者などとそんな下卑た言い方はおやめください。モモンガ様並びに、ラヴ・ワードラフト・リップス様はナザリックの支配者であり我々守護者並びに下辺達の生みの親であらせられます。故に我々の神にも等しい存在、至高の四十一人の御方々です」
「そうか。では、セバスっ!!プレアデスの二名を連れ直ちにナザリックの外へ調査に行け!!範囲はナザリックから半径二キロ圏内。知的生命体らしき存在を確認したら、戦闘は避け、直ちに撤退。もし対象に発見され、且つ撤退が困難の場合でも確実に一人はナザリックに戻らせるように行動しろ!それまでは単独行動は絶対に認めない。以上…命令の確認は必要か?」
ラヴは大声でセバスに命令を下す。
「必要ございません!!では、ソリュシャンとナーベラルを連れ、外に調査へ行って参ります」
「二キロ圏内を一時間以内に調査が終えればそれで良し。終わらないようであっても制限は一時間だ」
「畏まりました」
命令を受けたセバスは即座に立ち上がり、宣言通りソリュシャンとナーベラルの二人を連れ玉座の間から退出していく。
「残りのプレアデスは第九階層の警護にあたれ!」
「「「「はっ!」」」」
残りの四人もすぐさま行動に移る。
「ラヴ…さん…これは一体?」
「さぁ?俺にもわかんね。ただ、ここはユグドラシルじゃないって事だけは断言できる」
「断言ですか…」
「アルベド、ちょっとこっち来い」
「はっ!!」
素早い動きでモモンガとラヴの前に移動してくる。
「さ、モモくん。アルベドのおっぱいを揉みなさい」
「はぁっ!?」
「よっ…よろしいのですか!?私の胸なんかで…」
「よろしいよろしい。アルベド、命令だ。モモンガの手を掴みお前の胸に押し当てろ。聞こえたな?命令だぞ?」
「はっ…はい!!!!!!おっ…お許しください、モモンガ様ぁ。くふっくふふふふふ」
アルベドは物凄いスピードで、唖然としているモモンガの右手を掴み、自分の左乳房に押し当てた。あろうことかその掴んだ手を上下に動かしていたりしたが、ラヴはまぁ良いかと話を続ける。
「ここがもしユグドラシルであったなら、十八禁に引っかかる行為、今正にモモくんがしている様な行為は出来ないはずだ。そうだな?モモくん」
「は…はいぃ…」
心此処に非ずといった様子で返事をするモモンガに対し、ハァハァと艶のある吐息を吐きつつ、モモンガの手を胸に押し付け上下に擦り続けるアルベド。
(モモくんの精神安定が遅い…寧ろ安定しないのか?)
「モモくん、気持ちいい?」
「はっ!?」
「ラヴ・ワードラフト・リップス様ぁ、気持ちいいですぅ、最高ですぅ!!!!あぁ!!モモンガ様ぁ、アルベドの胸の加減はいかがでございますかぁ?!もっと強く押し付けますか!?それとも直接お触れになられますかぁ!?その方がよろしいですよね!?ではそう致しますね!?すこしお待ち――「アルベド、もう良い」――はっ!?」
「アルベド、私の手を離せ」
「はっはい!!大変失礼致しましたっ!!至高の御方の命令でありながらこのような不敬を働き――「良い」」
「私はお前のすべてを許そう」
「(くっくっく。良いね良いね。モモくん様になってんじゃん)」
「(!?)」
「(今
「(伝言…魔法…?精神…安定…?)」
モモンガの頭の中は情報が交錯し過ぎて破裂寸前だった。
「(そ。ここは仮想現実ではない。ユグドラシルが、なんかしらの影響なのか、それとも巻き込まれたのかは解らないが、俺たちの居た世界から隔離され、仮想現実の姿、設定がそのまま現実化した。俺は『
「(現実化…精神の安定化…なんかえらい事になりましたね)」
「そう言う事」
「急に声をだして話し始めないでくださいよ」
「モモンガ様…私は何をすればよろしいでしょうか?」
「あー…」
どもるモモンガ。
「アルベド、今から一時間後に第六階層の闘技場に第四、第八階層守護者を除いた守護者を集めてくれ」
アルベドはモモンガの方を見やり、直ぐにラヴの方に向き直る。
「はっ!!」
「俺とモモくんはこれから指輪で移動する」
「畏まりました」
「(モモくん、一先ず受け入れた方が楽だよ。それに俺一人で悩むのもソロソロね?)」
「(うぅ、難しいですよぉ)」
(だよなぁ)
ラヴは空を仰ぐ。
――続く?(しらない)
*設定資料*
キャラ名:ラヴ・ワードラフト・リップス / 至高の四十一人の内の一人
本名:斑 真守(マダラ シンジ)
基本レベル:100+55
カルマ値:0(中立)
種族レベル:「
職業レベル:「
身長:110~220㎝
口癖「ではでは混沌らしく、渾沌に目口を空けてみようか!!」
ステータス
Lv:100+55
種族:45+30
職業:55+25
HP:15
MP:110
攻撃:20
防御:100+25
素早:110+10
魔攻:15
魔防:100+25
総耐:100+25
特殊:130+15
合計:700+100
装備
なお、装備可能箇所は各指とアクセサリー各種(腕輪、首輪、お守り等)最大6個までの計16装備
武器は装備不可。
指輪10個まで装備可能
星に願いを
リングオブアインズ・ウール・ゴウン
なんか凄い指輪←正式名称(ここまでが正式名称)
能力:自分の攻撃(物理or魔法は問わない)全てが相手に対しての効果が
特殊スキル1
The chaos is definitely on the back of you.
~混沌は間違いなく確実にお前の背後に迫っている~
能力:ないしょ♪
特殊スキル2
Complete, perfect and absolute power.
~完全で完璧で絶対的な力~
能力:すげー強い
超位魔法1
クトゥグア
能力:すげーやばい
以上
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後悔はしていません。