あとがきと、設定・考察などです。異常に長いため、第4話扱いで投稿しました。
考察は、「ふたつのホテル」を書くにあたって筆者が考えた事です。ですが、「ふたつのホテル」と直接関係ないこともあります。これは、筆者が、書くうえで土台・背景を固めないと不安だったことと、考察が楽しくて、やりすぎてしまったためです。
読んでいただきありがとうございます。
第11話で、船型の巨大セルリアンの音波攻撃(ソナー?)を受けたオオミミギツネは、耳にダメージを受けたようでした。そこで私は、オオミミギツネの耳が聞こえなくなってしまう展開を予想したのですが、全然そんなことはありませんでした。
オオミミギツネの聴力が失われる、というアイデアは、私が2期を見終えた時点で思いついたものです。でも形にするのは結構大変で、時間がかかりました。シーンもセリフもなかなか出てこないかったんです。さらに、地図を描いたり歌詞を混ぜたり結末を二つ書いたりと余計なことをやっていしまいました。時間をかけすぎたことで、ネタの鮮度が落ちてしまった気もします。
選択肢は、良かったのか悪かったのか……。結末が複数あるだけで、物語が分岐する理由が全く無いんですよね……。結末を二つ思いついてしまって、どちらも捨てられなかったんです。
なお[ 夢は
正直に言うと、“第3の結末”のアイデアはあるんですが、書けなかったんです。これも、投稿までに時間がかかった理由です。
実は現状でもかなり不満があるので、直したいです。でも難しいです。
泣くシーンが多すぎます。筆者の好みでこうなったのですが、もうちょっと減らしたいところです。あと、ライブで聴覚が一旦失われ、その後戻るシーンも雑で不自然なので、もうちょっとなんとかしたいです。直さずに放置する可能性が高いですが……。
あちこちにPPPの曲の歌詞を入れています。歌詞を探す遊びができそうです。
でも無理をして入れたために不自然になってしまった個所が多いです。あと、歌詞を知っている方が読むと、歌詞が気になって物語に集中できなくなる(冷めてしまう)かもしれません。
直接引用せずに、歌詞を意識して書いた所もあります。単語1~2個とか、引用とは呼べないものもあります。曲中のセリフも引用しています。
歌詞引用元の曲の一覧を、このあとがきの最後に書きました。
改題について
「歌詞使用のガイドライン」にのっとり、「とどけこえ」から「ふたつのホテル」に改題しました。でも正直私は、旧タイトルの方が好きでした。というか、歌詞を引用したタイトルにしたかったんです。でもこれは私のわがままですね。
この作品の中心である、「音」「声」「耳」「聞」などを新タイトルに含めようとしましたが、いまいちなものしか思いつかなかったため、作品の背景である「ホテル」をタイトルにしました。
「ふたつのスピカ」を意識したわけではありません。タイトルが似ているのは偶然です。
他のタイトル候補としては、「夢みるしはいにん」(『夢みるプリンセス』のパロディ)がありました。これは“歌詞引用”ではなく“曲名アレンジ”ですが、「ガイドライン」に抵触する可能性があるのでやめました。
――― 設定・考察など ―――
↓【ジャパリホテル・ヘリポート考察図】
ホテル跡、第12話の崩壊後に、ブタが、「きれいになくなっちゃいましたね……」と言っているのに、アニメの背景画では、かなり海上に残っていますね。きれいになくなってないです。
まさかとは思うけど、こんなやり取りがあったんじゃ……。
「この背景、ヘリポート傾けちゃだめだろ! ライブができない! それに、脚本のイメージではもっと沈んでるはずじゃ……」
「発注通りですよ。 ライブやるなんて聞いてないです」
「納期までに修正を……」
「無理です」
あくまでも私の想像です。
「ジャパリ・フラグメンツ」の〈 こくはく 〉のあとがきや、感想欄で書いたように、2期のスタッフの間には意思疎通の問題があった気がするので、こういうことが起きた可能性はゼロではありません。そうすると背景画の細部なんかは信用できないんですよね……。
でも、屋上のベンチ(と隣の植え込み)の位置は、各カットで矛盾無く描かれています。
アムールトラ(ビースト)の上に瓦礫が降ってきたのも、崩壊したホテルが描かれた背景画の通りなら、ヘリポートがアムールトラの立っていた方に向かって傾いているので説明しやすいです。
崩壊後も、ヘリポート下の構造物が形を保っています。あれが丸ごと横すべりして、同時に屋上の床も崩れ、アムールトラがその(何1000トンもの瓦礫の)下敷きになったとしたら、フレンズの体は頑丈とはいえ、アムールトラは助からないと思います。でも、アニメで描かれたのは外壁が崩れた程度で、ホテルが本格的に崩壊する前にアムールトラが脱出できた可能性もあります。なんか瞬間移動っぽい能力もありますし。
ドカーンと何1000トンもの瓦礫を吹っ飛ばして、アムールトラが飛び出してくるのもありですが、いろいろと台無しです。
↓【ジャパリホテル周辺地図】
アニメ本編から得られる情報は断片的で、矛盾しているようにも見えるため、この地図は間違いだらけだと思います。
トラクターの画面に表示された地図は、海岸線が変わっていると思われるので信用できません。地図が回転しているので方角も分かりません。小さい湾になっているのは間違いなさそうです。研究所にある地図によると、南側が海のようです。あれは北が上の地図とは限らないのですが。
私が描いた地図の通りだと、「ホテル全景の俯瞰の絵」と、「キュルルが助けられた砂浜」で、ホテルの見える向きが逆になり矛盾します。第11話でフレンズ達がトラクターでホテル向かって行くシーンでも、ホテルの向きが逆です。
この矛盾は“この場所はもっと深くえぐれた湾になっていて、対岸側から見ているので、ホテルの見える向きが逆になる”と、辻褄合わせができます。それならば、私が描いた地図は間違っています。
でも、深くえぐれた湾になっているとしたら、ラストの夕日のシーンなどで対岸が見えないとおかしいので、やっぱり矛盾します。
シーンによって、ホテルの見える大きさや、海岸とホテルの距離がバラバラです。これは、海岸線はもっと複雑な形をしている、とか、第12話でホテルが沈んだ時に、同時に海岸も沈み、海岸線が変わった、などと解釈できます。そうすると私が描いた地図は間違っています。
崩壊したホテルの絵では、手前にヘリポートがあり“しっぽ”が右奥にあります。そしてさらに右奥に遊園地(?)があります。この点は、私が描いた地図で合っています。
太陽と方角については……。
パークは地球の北半球にある、と仮定します。
第10話ラストシーンは朝日で、影の方向から、飛行機型の遊具(?)の斜め横、海側から光が当たっていると分かります。第12話の夕日も海側です。ホテルと遊園地(?)が一緒に映っているカットは複数あります。これを頼りに地図を描いてみると、方角も少し無理があります。これは、ホテルの位置や海岸線の形などの捉え方によってかなり変わると思うので、何とも言えません。
ホテル屋上での戦いのシーンの、キャラクターの影を見ると、太陽はホテルの“しっぽ”の方にあったようです。これも無理があるんですが、海岸線の形や、ホテルの位置・向きをいじれば成立するかもしれません。
建物の影とか、時間の流れと影の長さ(太陽の高さ)とか、気にしだすときりがないので、太陽の話はここまでにします。
身も蓋もない話ですが、“背景画が間違っている”可能性も高いです。
フレンズ達がトラクターでホテルに向かって行くシーンでは、
ヒョウ 「どこがやねん。よう見てみ!」
クロヒョウ 「入り口なんか水浸しやでー」
よく見ても入り口なんか見えません。
ただこれは、“ホテルを映したカメラと、ヒョウ姉妹の目線(トラクターの位置)が違うから”と、無理やり説明できます。水浸しになった入り口(【ホテルの階について】参照)のカットをインサートすれば分かりやすかったと思うのですが、そこまで作る余裕が無かったのでしょう。
いろいろ妥協して、「こんなものかな?」と描いたのがこの地図です。
【オオミミギツネの口調について】
オオミミギツネの口調は、基本的には丁寧な感じで、ホテルの客に対しては敬語を使います。部下であるハブやブタに対してはくだけた感じです。でも第10話の登場時は、ハブやブタに対しても丁寧な感じで話しています。途中で口調が変わっている気がします。これは危機的状況になったからかもしれません。
筆者が、「ふたつのホテル」を書くにあたって、オオミミギツネの、プレーリー&ビーバーに対しての口調はどうなるのか? という疑問が浮かびました。このふたりはホテルの客ではありませんし、どちらかと言えば、依頼主であるオオミミギツネの方が目上です。そうすると、くだけた感じでしゃべりそうです。でも対等な関係の仕事仲間とも言えます。遠くから来た初対面の相手なので、敬語でしゃべるかもしれません。微妙です。
「ふたつのホテル」では、最初に投稿した際はくだけた感じでしゃべっていましたが、投稿後に、ちょっと丁寧な感じ(一部ですます調)に修正しており、中途半端な感じになっています。
『なのね』に関しては……コメントは差し控えさせていただきます。
【フレンズの持つ知識について】
オオミミギツネとハブは「ヘリポート」を知っていました。
これは、不自然に感じた方も多かったと思います。でも、“ホテルの屋上のあれは、ヘリポートという名前である”ということだけ知っていれば、この単語が出てもおかしくないです。ヘリポートの本来の使い方は知らなくても。
なんでそんな言葉を知っているの? というのはアニメ1期からありました。フレンズの持つ知識にはアンバランスなところがあるんです。当たり前ですが、フレンズは、サンドスター由来の知識がないと、ヒトの言葉で会話できないはずです。
そんな中でも「ヘリポート」という単語はちょっと高度です。ヘリポートが何なのかを理解するには、ヘリコプターを知っていなければなりません。でもアニメ2期の設定で、飛行可能なヘリコプターがあるとは思えません(別で投稿している「ひこうじょう」シリーズでも、飛行機を1機飛ばすだけで苦労しました)。おそらく大多数のフレンズは、空を飛ぶ乗り物があることを知らないし、そんなものがあるなんて信じられないでしょう。
そこで、“フレンズの持つ知識のアンバランスさ”を踏まえて考えてみると、オオミミギツネとハブは、“ホテルの屋上のあれは、ヘリポートという名前である”とだけ知っていたんじゃないかと思います。また、2期は、1期よりも、フレンズがヒトに近く描かれているため、知識の量も多いのではないかと思います。
考えてみれば、“ホテル”や“スイートルーム”などを知っているのも不思議ですし、ジュークボックスの操作ができる(?)のも、ライブの機材が扱えるのも不思議です。
原作には、こんなセリフもあります。
オオミミ 「ここだって元々は、すごく人気のあるホテルだった、らしいんだから!」
ハ ブ 「らしいってなんだ!」
これらの知識は、サンドスターに由来するのか、書物などから得たのか、ヒトと交流があったフレンズからの伝聞なのか、元の姿だった時に得たのか……。多分いろいろ混ざっているのでしょう。ひょっとしたら、前の世代の記憶が残っているのかも……。
はかせ&助手やツチノコのような博識なフレンズもいます。博識といっても知識が偏っており、無知な部分もあるのですが。
サーバルとカラカルは、ずっとサバンナで暮らしていたため、サンドスターに由来する知識と、親や他のフレンズから教わった知識(あと本能と経験)しか持っていなかったのでしょう。
【音楽の流通について】
アルマーが「アラウンドラウンド」を知っていたり、ホテルのジュークボックスに、「アラウンドラウンド」収録のアナログレコード(CD?)が入っていたのが不思議です。
これらは、“メタ的なもの”と捉えることができます。“作品の外にあるはずのものが、作品内に登場している”ということです。これは、“作品の外にいる作曲者が、作品の中にいるPPPに楽曲を提供している”というのと似ています。
もう一つの可能性としては、“CDなどの、製造・流通ルートがパークに存在する”ということです。研究所、図書館、ホテルなどには、パソコンがありそうなので、それでCD-R等を焼いて、陸路か鳥のフレンズに頼んで、パーク中に配布・販売している、と考えられます。ライブの機材が扱えるなら、フレンズの力でも可能なのではないかと思います。
ただ、この時代に、動作するパソコンがあるのかは疑問です。CD-R等のメディアが、劣化せずに大量に残っているのか? という疑問もあります。
それに、ホテルのジュークボックスに入っていたのはレコードっぽいです。レコードの方がCDよりも単純な仕組みなので、製造・再生しやすいかもしれません。でも製造には大掛かりな設備が必要なので、やはり無理があるのですが……。
“パークに音楽配信サービスが存在する”というのは考えにくいです。
【ホテルの階について】
筆者は、ジャパリホテルの、入り口・ロビー・フロントカウンターは、新旧の二つがあったのではないかと思っています。
旧入り口は、海に沈んでいたので、浸水を防ぐために閉鎖されていたはずです。海面より上に、新しい入り口を作ったか、ベランダなどを入り口にしていたのでしょう。非常階段に出るドア(第12話の避難時にボートをつけていた所)を利用していた可能性もあります。
旧入り口の近く、つまり海面下の階にロビーやフロントカウンターもあったはずです。でも、第10話でキュルル達がチェックインしたフロントカウンターは、海面より上です。入り口とフロントが離れているのは面倒ですから、上の階に新しくフロントカウンターを設置したのでしょう(元々あった設備を改修したのかも)。
第11話でオオミミギツネが踊っていた場所は、旧ロビーで、ハブがいたのは旧フロントカウンターではないかと思います。ここは海面下の下層階です。あまり使われていないので、従業員向けの場所として利用されていたのではないかと思います。それなので、暇ができたオオミミギツネが、ここで音楽を聴いて踊っていたのでしょう。
第10話の、ホテル従業員3人の初登場シーンも、旧ロビーと思われます。ただ、来客(ベルの音)に気付いたブタが戻って来るのは早すぎる気もしますが。
キュルル達が泊まったスイートルームも海面下ですが、キュルル達が階段を下りてきたことから、スイートルームは旧ロビー(?)よりも上であることが分かります。
整理すると、
新しいロビー・新しいフロントカウンター・土産物店 : 海面より少し上の階
新しい入り口 : 海面スレスレの階のベランダ、あるいは非常階段に出るドア
スイートルーム : 海面下の高い階
旧入り口・旧ロビー・旧フロントカウンター : 海面下の低い階(1階?)
となります。
ビリヤード場・プール・イベントホールなどは位置が分かりません。館内図があったら見てみたいです。アニメでキャラがホテル内をどう動いていたのかが謎です。特にキュルル。
ジュークボックスは、下層階にあったため、ホテルの崩壊時に大量の瓦礫の深い所に埋もれてしまったのでしょう。しかもそこは海の底で、浸水していると思われます。ジュークボックスを掘り出すのはほぼ不可能でしょう。
【ホテルのジュークボックスについて】
第11話に登場するジュークボックスについての疑問点です。
・フレンズにジュークボックスの操作ができるほどの知識があるのか?
ボタンの一つが光っているので、おそらくオオミミギツネがボタンを押して、「アラウンドラウンド」を再生したのでしょう。
これは、上の【フレンズの持つ知識について】で書いたこととつながります。ホテルの支配人だから知っていて当然、とも言えます。
・ジュークボックスに入っていたのは、アナログレコードなのか、CDなのか。
アナログレコードの可能性が高いですが、断言できません。
普通、ジュークボックスはシングル盤(LPが再生できるものもあるようです)のアナログレコードを使用します。ジュークボックスに入っていたディスクは、結構直径が大きいようで、回転が遅く、アームらしきものがあるので、アナログレコードのように思えます。
でも、CDの可能性もあります。見た目がドーナツ盤っぽくないですし、盤面に広く文字が書かれています(そういうレコードもありますが)。それに縦置き再生です(縦置き再生ができるレコードプレーヤーもありますが)。アームらしきものは、レコードっぽい雰囲気を出すためのダミーかもしれません。でもCDにしては回転が遅いし、中央の穴が小さいです。
けものフレンズの世界だけに存在する規格のメディア、という可能性もあります。
・新曲である「アラウンドラウンド」が、いつ、誰によって、ジュークボックスにセットされたのか?
これは【音楽の流通について】で書いたように、“メタ的なもの”なのかもしれません。
・ジュークボックスは、時代設定的に合わないのではないか?
けものフレンズは、未来的な要素が多いですが、レトロなものも混ざっています。こういうものがあってもそれほど違和感は無いと思います。
ただ、非常に古いもののはずなので、正常に動くのは奇跡に近いです。見た目がレトロなだけで、中身は新しいものなのかもしれません。レプリカや再生産品の可能性もあります。フレンズにとって、これを修理するのはかなりハードルが高いですが、修理した可能性もゼロではありません。
・なんでホテルのカウンター(?)の近くにジュークボックスがあったのか?
かつてはここに喫茶コーナー的なものがあったのかもしれません。そういうホテルもあります。ただ、ジュークボックスはあんまり置いていないと思います。
このジュークボックスは、“元々は別の場所にあり、フレンズが移動した”、という可能性もあります。このホテルには様々な施設があったので、そのどれかに置いてあった可能性もあります。
・このジュークボックスは有料なのか?
無料かもしれませんし、ジャパリコイン(ジャパリゴールド)で動くのかもしれません。ホテルなので、コインのストックもありそうです。どちらにせよ支配人は自由に使えるでしょう。
第11話のオオミミギツネが踊るシーンを見返したら、やっぱりすごくかわいかったです。
オオミミギツネの“PPP大好き感”は、なんていうかこう、目にしみるんですよね……。「ふたつのホテル」では、かわいそうなことをしてしまったので、ちょっと罪悪感が……。
【歌詞引用元の曲】
大空ドリーマー
純情フリッパー
夢みるプリンセス
Hello! アイドル
Rockin' Hoppin' Jumpin'
200キロの旅
やくそくのうた
ファーストペンギン
わたしたちのストーリー
大陸メッセンジャー
人にやさしく(カバー曲)
けものパレード ~ジャパリパークメモリアル~ (Japari Cafe)
THE WANTED CRIMINAL (Japari Cafe2)
ドレミファロンド(フレンズ Ver.) (カバー曲)
アラウンドラウンド
PPPのドレミのうた
乗ってけ!ジャパリビート
「ふたつのホテル」は、上の曲の、引用しなかった歌詞にも影響を受けています。
各話に、歌詞引用楽曲の作品コードを付加してあります。