「おいおいそれ有りかよ...」
言わゆる異世界転生ってやつだ。
異世界には二つの種類がある。1つは前世とは全然違う世界。もう1つは前世の街とそっくりな世界。これは異世界と言うよりは別世界と言った方がしっくり来るだろう。
で、俺はどこに飛ばされたかというと、東京に来ました〜!いえ〜い!
何故東京に来たと分かるのか?それは周りの地名を見ればここが東京だと分かる。それだけだ。
じゃあ何故転生したという確信があるのか?それはさっきから役所か警察署をスマホで調べているが、地図と現地の建物が一致してない。そもそも前日確認した所持金は英世さんすらいなかったのにどうやって東京に行けると。
スマホが頼りないなら人に聞くしかない。
俺はその辺に歩いているサラリーマンに聞いてみた。
「すいません。区役所ってどっちにありますか?」
「んッ!」
この社畜首で指しやがった!せめて「あっち」とか言えよ!
「あっそ、どーも」
大人気ないが、少し嫌味ったらしくお礼を言った。まぁあっちが悪いから多少わね?
さて首指し1つで区役所に着いたわけだが、区役所は分かりやすくて、『移民課』という所がある。まぁそこに行けばええやろ。
「すいません。転s...」
「異世界から来た方ですね、この紙に名前と生年月日をお書き下さい〜」
役所の人が慣れた手つきで案内する。慣れているってことは日常茶飯事なの?異世界転生が?
さて、名前は書いた。
役所の人「えーと、曲 星さんですね。これから生活援助についてお話しますので、そちらにおかけ下さい。」
なんと生活援助だと!これは思ったより簡単な生活が送れそう。
役所の人「元にいた世界へのお返しのお手伝いは出来かねます。しかしこちらの世界での生活援助は国の定めで義務化されています。」
曲「じゃあ元々ここにいる人も偽ることもあるの?」
役所「えぇあります。しかし戸籍ですぐ分かりますけどね。話を戻しますが、こちらからある程度の食費を渡します。水道代などはこちらが負担出来るような家をご用意します。衣類もある程度備えてあります。最低限のお金しか援助しない為、働くことも出来ます。」
曲「やはりバイトしか出来ないですかね?」
役所「ここにリストがございます。こちらは面接だけで履歴書は必要ありません。このリストは正社員ではないものの、よほどの問題を起こさない限りリストラは有り得ませんし、バイトよりは給料は高いです。これ以外の仕事も出来ますが、保証は出来ません。」
(ならばリストから選んだ方が楽な訳か)
役所「こちらに職場リストとあなたが住む家の地図です。また分からないことがあればこちらにお聞き下さい。」
曲「ありがとうございます。」
とりあえず家に行こうか。
提供されるものだから期待はしてなかった。けど...
「めっちゃ広いマンションだ...」
更に家電や服、調味料なども用意されていた。ただ冷蔵庫だけは空っぽだ。
「コンビニで飯買うかぁ。でも言うて腹も減ってない。何か軽いものを買おう。」
時差ボケなのか分からないが、近くに商店街があるからそこで何か買おう。
ちなみにこの辺の土地の名前はよくわからない。近くに女子高校が2つあるぐらいしか情報がない。
「何かないかなぁ。」
その時いい匂いがしてきた。
(これは...パン?)
左を向くと、『山吹ベーカリー』と書かれたパン屋があった。
「ちょうどいい、パンを買って帰ろう。」
押し扉を開けた。
チリンチリン
??「いらっしゃいませー!」
レジには高校生らしき女の子が立っていた。このベルの音が全ての始まりだった。
暇を見つけては投稿する予定です。続きをお楽しみに