山吹色をもっと濃く   作:スタプレ

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9話 ホントの気持ちは?

1つ聞いていい?ポピパってどうやって結成したの?ただの音楽好きや楽曲が弾ける人を集めたバンドだとは思えないけど?

 

それはね、カクカクシカジカで...

 

あれ?さーやは?本人曰く高校入って初めての親友がポピパって言ってたけど?

 

 

実はさーや、前のバンドで色々あって...

 

 

そっか、とても大変な思いをして来たんだな...ありがとう、教えてくれて。

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁなんかある日はだいたい晴れだわ、うん。

 

この日は沙綾とデート(をやらされる)日。兼告白実行(をさせられる)日。待ち合わせ場所はいつもの山吹ベーカリーの前だ。

 

沙綾「ごめん待った〜」

 

曲「いや、俺も今来たところさ...」キラッ

 

何カッコつけてんだ気持ち悪っ。

 

沙綾「ホントに待たせてごめんね?1時間前からいるでしょ。弟と妹が言っていたよ。」

 

沙綾が可笑しそうにクスリと笑う。カッコつけてのバレは最高にダサい。幸先悪いですよこれ。

 

 

ところで今日行く所は家からそこそこ近い有名遊園地。ディ○二ーじゃないからね!消されるとまずいから。でも本当はディズ○ーにして欲しかった...

 

と言うのも、実は大の絶叫系が苦手な人なんです...

あの心臓がフワッとするのが嫌だ。地味に酔うし。

 

だからチケットをくれた時はもちろんありがとうと言ったが、内心(何くれてんですかね〜)ていう気持ちですよ。

 

曲「まず何乗る?」

 

沙綾「じゃああのジェットコースター!」

 

マジすか沙綾さん。あのコースターの角度90度超えてますやん...

いきなりハードルが高い。

 

ま、案の定グロッキーになりました。普段お姉さん的な存在の沙綾が、今日は妹みたいに、「あれもこれも乗りたい!」と言ってくる。普通ならこんなギャップ萌え有りだなと見れるけど、そんな余裕ありません!

 

そして昼食タイム。

 

沙綾「お腹空いたね〜。曲何食べる?」

 

曲「あ、俺、飲み物だけでいいっす。食欲ないっす。」

 

沙綾「もしかして絶叫系ダメだった...?」

 

曲「否定したいけど、間違いなく嘘だとバレる。」

 

沙綾「ゴメンね...そんなこと知らずにはしゃいじゃって。」

 

曲「いや、俺から誘ったんだからいいよ。」

 

でもコクるタイミングところかいいところ見せれるチャンスすらない。

 

チラッと売店のメニューを見ている。カップル専用のドリンクが売っているみたいだが、今お茶以外はいらない。ひまりがこの場に居たらなんと言うのか...

 

ちなみにアフグロ偵察団は大事なライブがあるとかで来れなかったらしい。その事を伝えた5人の顔はめっちゃ悔しそうだった。

別に暇でも来なくていいから。

 

沙綾「午後は曲が決めてよ。」

 

曲「いいのか?じゃああそこ行きたい。」

 

指を差したのは廃病院風のお化け屋敷。

 

確認を取るために沙綾に向き直したら、

 

沙綾「お、お化け屋敷...」

 

いいですよと感じに首を振っていたが、顔は固まっていて少し青かった。

 

 

 

 

 

完全に舐めてましたわ。本格的すぎるよ!

動画サイトでよく見る心霊スポット巡りの動画を体験しているような雰囲気。まぁホラーは好きだからいいけど。

 

沙綾「ね、ねぇ...曲.....そんな、早く.....い、行かないで...」

 

なんかやけに距離感が狭いような...

 

??「ウガアアアアアア!!!!!」

 

曲「うわっ、ビックリしたぁ...」

 

沙綾「キャーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

ちょっと待って、耳がスゴい響いてる。耳がスゴい響いてる。大事な事なので2回言いました。

 

まさかこんなにホラー苦手とは...。普通は断るのが、午前中自分がはしゃぎすぎたプラス人を酔わせたという罪悪感で性格上嫌だとは言えなかったのだろう。

 

ていうか今更気づいた。

 

曲(これ吊り橋効果バツグンじゃね?)

 

沙綾はずっと俺にピッタリだった。しかしあまりにの恐怖の為か、羞恥心というものを忘れた彼女がそこにいるので、果たしていい感じと言えることが出来るのか?

 

お化け屋敷出たあとも子鹿みたいに震えている沙綾を見て、告白どころではなかった。何もしないでもう1度意識したら山吹ベーカリーの前に着いていた。

 

沙綾「今日はありがとうね。楽しかったよ!それに...お化け屋敷はごめんね。」

 

どうやら羞恥心は今戻ってきたようだ。恐怖からの回復に時間掛かりすぎじゃね?

 

曲「こちらこそありがとう。それじゃまたあし...」

 

待って、せっかく作ったチャンスを終わらせていいの?

 

沙綾「うん、またあし.....曲?」

 

ここは強引でも言うべきでは?

 

沙綾「どうしたの?黙っちゃって?」

 

雰囲気がなくても、場違いでも、今言わなきゃ!

 

沙綾「まだ気持ち悪いの?」

 

今言えなきゃ、一生言うことが出来ない!

 

沙綾「おーい、まがr...」

 

曲「さーや!!」

 

沙綾「は、はい。」

 

曲「さーやに話があります。」

 

沙綾「え?何...どうしたの急に...?」

 

曲「実は...初めて会った時から一目惚れして、一緒に過ごしていくうちにその感情が高まっていきました!さーや、あなたの事が好きです!これからは、恋人として付き合って下さい!」

 

沙綾「...え...あ、えっと...その...」

 

彼女は顔を赤くして動揺している。性格が悪くない以上。どんなに気がなくてもこんな反応をするのは当たり前だ。男だってそうでしょ?

 

沙綾「ありがとうね...でも、ごめん。家の手伝いもあるし、弟と妹の面倒も見なきゃいけないし、バンドだってある...」

 

曲「それさーやの気持ち?」

 

沙綾「それ、どういうこと?」

 

俺は非常にショックを受けてた。フラれたから?いや、違う。彼女は本心では言ってない。そう感じたから。

 

実はこのデートの前に香澄から色々聞いていた。沙綾が前のバンドにいた話。お母さんが倒れてライブを台無しにしてしまって、その責任で辞めてしまった事。香澄達や山吹家の説得でポピパに入り、ドラマーに復帰した事も。

 

曲「聞いたよ香澄から。さーやはあの時から変わったかもしれない。でも、俺は前世から知っている。人間はそう変われないと。多分さーやは無意識で否定しているんじゃないかな?自分の想いを。」

 

沙綾「じゃあ私はなんて言えば...」

 

曲「OKと言えってわけじゃないよ。盛大に振っても構わないよ。俺はDV男じゃないから。でも、振るなら自分の理由で振って欲しい。それじゃ納得しないし、さーやも後悔するよ。」

 

沙綾「自分の理由で?」

 

曲「そう!もちろんいつでも待ってるから!」

 

待ってるからと言って、振り向いてダッシュで帰った。

 

 

.......これで、良かったのだろうか?




第一章次で完結です。あ、まだまだありますからね。一区切りと言うことで...

そういえば他のバンドリーマーさん達の作品も読んで勉強しています。ホントに面白いものは時間も忘れて読み込んでしまいます。

僕も評価は欲しい.........の、前にこの作品を完結させないとですね笑

では次回もお楽しみに
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