俺がトキワから異動しておよそ一月経った頃。
今日は晴れていたのに急に雨が降ってきたのでその辺にあった軒先で雨宿りをしている。
後から髪がすっかり白くなったお髭が立派な男性も同じ様にやってきて、お互いに「いやー急でしたなぁ」などと二人で己のちょっとした不運を共有していた。
周囲に誰もいないことを確認した後、俺は男へと資料を渡した。
「……これが調査結果になります。どうぞ」
「ありがとう。むぅ……本社にいくらか内通者がいるだろうことは承知の上だったが、まさかタマムシデパートにまでロケット団の手が迫っていたとは……」
そうだ。俺は今ヤマブキシティのとある路地で社長と落ち合っていた。社長も簡単な変装をしているし、俺もキャップを深めに被っている。
この世界は盗聴尾行の対策も苦労する。具体的に言おう。エスパータイプとかいうズルは今すぐやめろ。即刻停止しろ。やっちまえあくタイプ!
さて、間諜対策としてこの場では、上空にはカイリューが空を舞い、でんじはで機械系を妨害。頭上の建物の間にはストライクが待機しつつ、しんぴのまもりやひかりのかべで俺と社長をエスパーの探知から守護。地下にはニドキングが潜伏してあまごいで足跡や匂いなどの物理的な痕跡を軽減。下水道にはベトベトンが控え、くろいきりで視覚での発見も妨害、あくしゅうでポケモンを遠ざけている。万全だ。この密会がばれる心配はないだろう。唯一残る択である直接見つかるという場合も俺とポケモンがいるし、既に社長が逃げるルートもいくつも用意済みだ。
そして今、社長へと手渡した書類はタマムシデパートに関しての調査資料である。そこにはかなりの人数がロケット団との関連との見られるという事を書いた。
「実際に足を運んで調べたところ、なぜか長時間ゲームコーナーに通っている社員が多いですね。あそこはロケット団のアジトがありますから、おそらくはこの見立てで間違っていないかと思われます」
「なんと! ゲームコーナーが……!? いや、ロケットゲームコーナー……そうだったか。まさかあのサカキくんがロケット団のボスだったとは……! 取引をしていて優秀な男だと思っていたが、まさか会社ごとあのボールを奪おうなどと……やられたよ」
そういえば普通はゲームコーナーがアジトだとは知らないのか。まあどうして知っているのかと追及されたら調査の結果とか誤魔化そう。知りえた方法はともかくとして、ゲームコーナーがアジトだという情報、それは事実だ。
そしてサカキはどうも表の顔を使って上手い事社長を騙していたらしい。確かに多くのポケモン世界でジムリーダーとロケット団首領になんらかの企業の社長を両立できる男だからな。その能力はここでも疑いようがない。もっとも、その力をもっと綺麗に使ってくれればと思わずにはいられないところだが……。
さらに言えば狙いのあのボールとはマスターボールのことだろう。あれはこの世界で生きていたらわかるが恐ろしいボールだ。どんなに強いポケモンだって捕まえられるというのはとても大きな意味を持つ。
(もしもあの時に…………)
ifの考えに浸りそうになったがそれをなんとか留める。あれはあれで良い思い出だ。
「どうしますか? デパートはまだなんとか一般社員の方が多いです。すぐに信頼できるものを集めて少しづつスパイを更迭する事は可能かと」
俺の提案に社長は否と答えた。
「それだと間違いなく奴らに気づかれるだろう。おそらくだがタマムシ警察の上の方にも団員か賄賂を貰っている者がいるはずだ。それに奴らは資金も潤沢だろう。すぐに出所してくるのは見えている。根本的な解決には至らないだろう」
「警察までですか……! でしたら……どうしますか?」
俺は尋ねる。自分一人なら突入!制圧!って感じだが、俺はショップ店員。俺の行動は場合によっては会社への被害が出かねない。そうでなくとも後先も考えずに無茶をするには家族も近すぎる場所にいる。
サカキの性格から逆算すると人質を取るかと言うと確率は低いが部下がそれをしないとも断言できない。この前の会議の時点で既に末端人員の無能がチラリしていた。ああいうのが勝手に暴走して組織の株を下げたり、冷蔵庫に入った写真を撮って炎上するのだ。まあSNSどころかまだ
社長は少しの逡巡をした。
「うぅむ。いくら君でも一人だと難しいだろう? かつて全地方でも史上最速で六つのジムを制覇したタマムシシティのエイジュくん。シルフカンパニーはリーグを運営するポケモン協会にも協賛しているからね。あの時はよく君の名前を耳にしていたよ。だが、まさか私の会社、しかもフレンドリィショップの方で仕事していたとはね。驚いたよ。君ならば本社に勤めることも容易かったろうに……」
「社長。よしてください。買いかぶりすぎですよ。俺はそこまで上等な人間じゃあありません」
キャップをさらに深く被って顔を隠す。社長も俺のことは知っていた。
俺が話題になったのはもうずいぶん前のことだというのに……しかしその経歴があるからこそ、こうして信頼を得ているのも事実だった。昔取った杵柄というやつか。
「ですが……やれとおっしゃられるならやり遂げてみせます。シルフの崩壊はそのまま俺の働くフレンドリィショップの崩壊にも繋がります。俺は店員として働いたのでわかるんです。多くのトレーナーとポケモンたちにはシルフカンパニーもフレンドリィショップも必要です。ロケット団に渡すことはできません」
幸いなことに手持ちのポケモンは勿論、俺もあの旅から腕を鈍らせているつもりはない。
それにいざとなれば何人か泣きついたら助けてくれそうな頼れる大人も俺は知っている。シバとかも誘ったら顔を隠すマスク持って参戦してくれそうだし。あいつなら最悪生身でもポケモンと闘える。
「……頼もしいな。だが、今はその気持ちだけ受け取って置こう。君も、そして君のポケモンたちも。会社を預かる者として私の会社のせいでその身を危険に晒すわけにはいかないのだ。今、私は遠方に配置されたこちら側の人員を少しづつ戻しているところだ。人手が揃い次第手を打とうと思っている。それまでは辛抱してほしい」
社長にも既にあの対策班のほとんどが敵だと伝えている。あんな奴らだが、おそらく経歴は詐称していない。実力自体は本物で、数が負けている以上はちょっと人手が増えたくらいでは焼け石に水だろう。しかも数的不利は覆せないところにまで来ていると俺は見ている。
(勝つには圧倒的な質による蹂躙。どこぞのボスが好きそうなシチュエーションだな。まったく)
内心では反対だったが、かといってまともな反論はできないし対案もないので、俺は社長の言葉に頷いた。
「それでは自分もしばらくは調査に徹します。何か動きがあればまた報告の場所を用意します。連絡方法はまたポケモンにメールを持たせて社長室かご自宅へ行かせますので」
「ありがとう。君がいてくれて本当に助かっているよ。やはり君は信用できる。もしも有事に遭遇した場合に限っては、こちらの指示を待たずに独自の判断で動いてくれて構わないよ」
まさかの条件的な全権委任をされてしまった。ありがたくいただいておく。
「わかりました」
「では私は社に戻る。秘書が誤魔化してくれているとはいえあまり長く空けて怪しまれてはいけないからね」
くれぐれも無茶だけはいけないよ。最後にそう言った社長の顔には疲れが垣間見えていた。人に無茶をするなと言って自分は無理しているのだろう。
「ああそれと……これは私のわがままかもしれないが。一つ頼みがある。もしタマムシのゲームコーナーで――」
そして最後に一つの約束を交わすと、ちょうど雨が止み、俺たちは別れた。
(わかりました。しかし社長の様子が…………これではできるだけ早めに片をつけないと社長が病気で早期退職してしまう)
正直、今までは偉いから従っていた側面も否定できなかったが、今回のお喋りで個人として好きになってしまった。あれが処世術なのだろうかずるいなぁ大人は。
(ああ……頑張るか。俺はフレンドリィショップの店員だからな)
俺はタマムシに戻りながらどうにか早期に決着を着ける方法がないか考えた。
だが、その考えが浮かぶよりも、チャンスは思いの外早く回ってきたのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
それから数日後。
『ポケモンが暴れてるぞー! 逃げろー!』
朝のトップニュースが飛び込んできた。人々が逃げ惑う映像がテレビに流れる。こうなったら一週間くらいはこればかりだろう。こういうのもどこの世界でも同じなのだ。
肝心のニュースの内容に振れる。
それはとある日の夕方に事件は起きた。タマムシシティのゲームコーナーがある通りで野生と見られるカイリューとニドキング。そしてもう一匹、なにかかくとうポケモンが暴れているという通報があった。
実のところこの世界ではそう言う事件はよくある話だ。しかしそれは自然の多いところの話。タマムシなどのような街中ではわりと珍しい。だがそれは起こった。
その事件では、いきなり建物の壁を突き破って入ってきたカイリューとニドキングが客には目もくれずに暴れまわり、スロットマシンや設備をひたすらに破壊しはじめたそうだ。後の現場検証でわかったことだが、その施設はロケット団というポケモンマフィアとの関連性が強く、店側は表だってすぐに警察も呼べず、事件の鎮圧が後手に回ったらしい。その時は地下に潜んでいた組織の連中が慌てふためいて鎮圧に出てきたそうだ。
「「やなかんじー!」」「にゃー!」
そこではロケット団らしき人物が天井を突き破ってその夜の一番星になったり。
「くそ! こいつら強いぞ! あいつらの群れのボスか!? もっと下にいる奴らを呼んで来い!!」
大勢のロケット団が現場に詰めかけて、まだ避難中の一般客もいた事件当時のゲームコーナーは阿鼻叫喚の空間に成り果てていたそうだ。
その裏で景品交換所でも、かくとうタイプと目されるポケモン?が負けず劣らず暴れていたという。
「うおお!」
「ひぃぃ! うっ……」
「たすけてー! 変なゴーリキーが! がはっ……」
そのポケモン?は受付にある仕切りの壁を拳で破壊し、そこに座っている胡散臭い男を殴って気絶させた後に外に放りだした。それから壁に掛けられていた鍵を使って景品として閉じ込められていたポケモンたちを解放したというのだ。
「お前ら逃げるんだー! あっ! やばい! 監視カメラある! オラぁ! ぶっ壊れろ!」
そのポケモン?はロケット団に捕らえられていた稀少なポケモンたちを逃がした。監視カメラに気付いてそれも破壊していたことから知能が高いポケモンだと専門家は見ているらしい。
「えーとこれとこれとこれは回収して……データも抜いて……お! いいもの見っけ。前に修行した時に教わった使い方……試してみるか! よし回収完了! あとは椅子でも差しちゃえ!」
そこからはこれまた現場検証でわかったことらしいが、そいつは棚を倒して景品を壊し、その場の端末にも椅子を突き刺してこれも念入りに破壊していたらしい。監視カメラの録画記録もその端末に入っていたらしく、おかげで景品交換所の捜査は難航しているようだった。
「うおおすてみタックル! 邪魔だどけ! メガトンパーンチ!」
「ぐえ!」
「あが!」
「二人とも! 新鮮なフエンせんべいよ!」
「「ぱくり」」
その後、謎のポケモン?は隣のゲームコーナーに窓から侵入。手近なロケット団を殴ってから暴れるポケモンたちの口になにかを投げ入れたら二匹は大人しくなったという目撃者の証言があったそうだ。おそらく野生とはいえ相当なレベルだと推測されている。
「はかいこうせん!」
しかし、大人しくなったと思ったら今度は人がいるのにお構いなしではかいこうせんを放ち、背中側の壁以外を完全にぶち壊して、脱出。
「もひとつはかいこうせん! そして全部持ってけ!」
続けて景品交換所にもはかいこうせんを放ってから、景品交換所から持ち出していたと見られる大量のけむりだまを使いそれに乗じて逃走。その煙が晴れるころには遠い空に逃げた龍が見えるだけだった。
警察の見解ではおそらく犯人はその団体が景品として不当に捕獲していたポケモンたちが所属していた群れのボスで、市民への影響は少ないと発表した。ただ念のため景品交換でポケモンを手に入れた人たちには警察への連絡をするように呼びかけているらしく、同時に逃げた方向から考えてハナダ方面でカイリューやニドキングの目撃情報を集めているらしい。
そしてロケット団の方への対応だが。多くの団員の逮捕に成功したが、一部が逃走に成功したので街中の警備の強化を宣言した。
そんな話が朝のニュースで取り上げられていた。いやあ昨日は大変でしたねぇ。
母がそのニュースを見て、俺に言う。
「あらいやだ。物騒な話ね。エイジュちゃんも気をつけてね?」
「俺はゲームコーナーとかは行かないから大丈夫だよ母さん」
ごめん嘘。めっちゃ行ってた。結構勝ったから出費は少ないけど。でももう行かないから大丈夫。そもそも店が物理的に潰れたし。
「そうね。そういえば昨日は遅くまでパソコンを使っていたみたいだけどお友達とお話?」
「いや……ちょっと慣れない作業してたら遅くなっちゃって。もうしばらくは使わないから大丈夫だよ」
「ずずず…………」
俺は延々と流れるそれを一家団欒の朝に朝食を食べながら横目で見る。
(まあ……うん……暴れたの俺なんだけど)
事の真相。
当日、俺は仕事が休みなので日課になっている変装してロケットゲームコーナーで客の振りをその日もしつつ、そこで奴らを張っていると、見覚えのあるイーブイを連れた少女が目に入ったことから事件は始まった。
(あれは確かアユミちゃん。一月でタマムシまで来たか。中々やるな。流石主人公だ)
そんなことを思っていたら少女は肩から降りたイーブイを追って奥へと入って行った。
(オイオイオイ何やってんだ!)
俺が怪しまれない様にそちらに向かうと彼女の姿が既になかった。ポスターの前にいるはずのロケット団のしたっぱもいない。サボりやがって。ざけんな。
「まさか中に入って行ったのか!?」
既に調べていたポスターの裏の開閉装置が使われた形跡がある。俺の推測は間違いないだろう。
(あの子勝てるのか? もしも負けたらおこづかい半分じゃすまないぞ……しゃあない。この機会にこっちもやるか!)
俺もポスターのスイッチを押してボールからポケモンを出す。
「ストライク! ベトベトン! 潜入して赤い帽子の少女がロケット団にやられないように隠れながらフォローするんだ! 終わったら見つからない様に家まで帰ってきなさい!」
「しゃー!」
「べ~!」
俺は隠密に長けた二匹を少女へと付けた。最悪の状況でも奇襲でサカキから少女を救い出してくれるだろう。
「こっちは派手に暴れるぞ!」
俺は店の外へと出た。
それからはニュースの通りだ。残る二匹にげきりんとあばれるを命じて陽動を任せ、アユミちゃんの方から目を逸らさせた。俺自身も不当に捕まっているポケモンの解放と記録の奪取を行って施設を破壊して逃亡に成功した。
そして謎のポケモンは俺だ。服を脱いでパンツ一丁になってから適当にチョークで体に模様を書いて、変装用に持って来ていたゴーリキーマスク(シルフ製¥1050也。お求めはタマムシデパート売り場まで)を被って暴れただけだ。筋肉は全てを解決する。
そしてけむりだまの煙に紛れている間にニドキングのあなをほるで退路を確保、逃げる直前にはカイリューにりゅうのはどうを空へと撃たせ、視線と意識を誘導。そのまま地中から足が付きにくいタマムシシティ近郊に脱出したというわけだ。
何の因果か捕まっているポケモンの中にはニドリーノ、ストライク、ミニリュウが含まれていて俺の手持ちが同族の解放に情熱を燃やしてくれたのでとてもうまく行った。正直暴れすぎて俺は瓦礫で生き埋めになりそうになったが、アユミちゃんの方は手持ちのあなをほるで怪我も無く無事に脱出できたみたいなので結果オーライだろう。
(ポケモンも逃げ切ったようだしデータも回収した。アジトと資金源の一つを潰した以上はサカキも悠長にしてはいられない。間違いなく早急にシルフ乗っ取りに出るはずだ)
俺はロメのみが描かれたちょっと高いプロテインを一息に飲み干した。昨日のごほうびだ。
「じゃあ行って来るよ」
「あら? 今日は早いわね?」
「あんな事件があったばかりだからちょっと本社に呼ばれててね。いってきまーす」
俺はここ最近何度も通っているヤマブキシティへと向かった。
道中のゲートの係員がお疲れの様子だったので持っていたあついおちゃを渡すと彼は快く通してくれた。やっと役に立って俺も嬉しい。冷めたおちゃを何度も消費するのは悲しかったのだ。
どうやら最近の騒ぎで彼らも忙しいようだ。もうすぐ解決すると思うから待っていてほしい。
そして今度は迷うことなく社長室に時間通りに辿り着く。
そこにはこの前集まった人間とは別の新たな一人の男がいた。そいつはどこかで見たような水色の短髪の男だった。
「全員集まったようだな。私はアポロ。今回の対ロケット団対策班の統括を務める事になった。よろしく」
ああ!こいつロケット団ですよプレジデント!と俺は声を大にして叫びたかったが自重した。もう幹部級を潜伏させているとは本当に驚いた。確かにこいつはカードキーを所持していたがそういうことか。
「アポロ統括。何人か見当たらないのですが?」
一人が手を挙げて質問した。見当たらない顔には確か前にトキワうんぬん言っていた奴も入っていた。
「ああ。彼はポナヤツングスカ支店へと異動した。他の者は先のタマムシの事件を筆頭に各地の小競り合いで負傷をして療養している。みんなも気を付けてくれ」
(飛ばされたのあいつだな。というかポナヤツングスカ支店実在したんだ……)
そしてアジト襲撃は敵の数を減らすのに大いに役に立ったようだ。思い返せば確かに数人ほど顔見知りもいた気がする。
「さて。質問は以上かな? それでは新たな編成を私から発表させてもらう」
そうしてアポロから発表された編成は要約すると以下の通りだった。
まずは騒ぎのあったタマムシと本丸であるヤマブキの警備を強化。それ以外に配置されていた人員は軒並みどちらかに集中させるとのことだ。
俺は変わらずタマムシ配置となったが……どうするか。
まず第一にどう考えてもヤマブキにいた方が都合はいい。あんな騒ぎがあったせいでタマムシではどこも警察やジムリーダーやジムトレーナーを筆頭に有志が警戒にあたっている。そんな中で騒ぎを起こすほどサカキは馬鹿じゃない。タマムシは安全だと結論を出しても問題ない。
その会議が解散してからも俺は考えた。ここは完全にロケット団に侵入された。イベントは遠からず起こる。社長にも報告を急がないとならない。
(事件が起こってからだと遅い。アジト襲撃はこちらから仕掛ける能動的なイベントだったがシルフ襲撃は逆にあちらが始めるこちらが受動的なイベントだ。出来る限りそれが起きた時点で内部に侵入しておかなければ都合が悪いだろう)
つまりタマムシに配属されている限り、俺が本社を守れるとは限らないというわけだ。
いれば絶対に防衛するとまでは言わないが、社長室くらいなら安全を確保できる自信はある。社長とマスターボールは死守できる。
ただこの世界はどうにも出典がごちゃまぜな感じで、サカキ自身はゲーム以上にポケスペに近い感じだがロケット団にいるジムリーダーはサカキだけだし、リージョンフォームもニビあられもあるのに、あのゲームコーナーではまだ初代と同様のスロットマシンと景品交換所が現役だった。なんともちぐはぐだ。
だから誰がこのシルフ襲撃を解決するのかがわからない。もう旅に出て一年経つレッドが全部やるというのなら俺は全て任せてもよかったが、あいつはもうヤマブキを越えてそうだ。かといってまだ旅をして一月のあの少女に任せるのは微妙に不安だ。それに最悪の場合は誰もシルフに行かないなんてことだってありえるわけだ。そしたら詰みだ。
(ダメもとで異動を申請するか? いや。俺がそれをやったところでヤマブキには直営のフレンドリィショップがあるからそっちに回されるだけだよな。本社には配属されない。タマムシにいるよりは早く駆けつけられるがそれでも遅いかもしれない。今回は速さがなによりも求められる)
俺は一つだけ考えが浮かび、そしてそれがそこまで悪くないかもしれないと思ってしまった。
主人公エイジュくんのグレンへの移動方法模索エピソードを早めるかについて(3~5はネタ選択肢ですが結果は考慮します)
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1 本来の想定の時期で!
-
2 いいよ早くこいよ!
-
3 そんなことよりヒロインだ!
-
4 そんなことよりポケモンだ!
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5 そんなことより労働だ!