R18にならないヘクぐだ集   作:なまきいろ

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第9話

マシュ「こんなに華麗なエスコートが出来るなんて先輩流石ですね!」

ぐだ「マリーの舞踏会とかにもたまに招待されるからね。マスターたる者エスコートのひとつくらい出来なきゃでしょうってヘクトールがよく練習相手になってくれてたんだ」

マシュ「なるほど。やはりヘクトールさんは何でも……ん?先輩がエスコート出来るようにとの練習相手ならヘクトールさんは女性型のステップが踏めるので……?」

ぐだ「あの男の器用さについて真面目に考えると宇宙猫が止まらないから考えないようにしてる」

 

 

 

森の奥で暮らすトロイア兄弟のお菓子の家に迷いこむぐだ兄妹が明るく丁重にもてなされて帰ろうとしても「外は恐い場所なんです。ここでお菓子を食べて羊の面倒を見て暮らしましょう」とか「帰ったところで君たちは歓迎されるのかい?また森に捨てられるんじゃないのかい?」などと言いくるめられてずるずる居座り続ける甘い日々……

 

 

 

アルジュナ「ほら見てくださいマスター。可愛い猿でしょう?」

ぐだ「そうだねえ。ふわふわだねえ。可愛いねえ」

アルジュナ「この人懐っこさと愛らしさ、少しマスターに似ているかもしれませんね」

ぐだ「ふえ?」

アルジュナ「(にこにこ)」

ぐだ「……」

アルジュナ「(なでなで。ふわふわ。もこもこ)」

ぐだ「……ヘクトールー」

ヘクトール「はい。なんですかい?(流石に猿と同じはショックだったか?)」

ぐだ「なでなでしてー」

ヘクトール「りょーかい(いいのかー)」

ぐだ「もるすわぁ~」

 

 

 

式部「睦合う恋人たちが被害者になるのはホラーの定番なので、マスターも今回のレイシフトではヘクトール様との交流は控えていただければと」

ぐだ「夜中のベッドのふたりきりで素肌には一切触れずに優しく優しく寝かしつけられてる様を見てカップル認定してくれる殺人鬼様なら拝み倒しながら逝ってやりますわあああああ!!!!」

イリヤ「切実!あまりにも切実な嘆き……!でめ私もちょっと気持ち分かっちゃう……!」

エミヤ「模範となるべき子供の前でそんな悲しい開き直りをして泣き崩れるんじゃない!カレーの他にハンバーグも焼いてやるから!」

 

 

 

ぐだ「(キアラさん恋愛トーク苦手なのかあ。キアラさんが近くにいる時はあんまりヘクトールの話しちゃいけないかなあ)」

ヘクトール「マスターどしたあ?ぼーっとして」

ぐだ「うへあ!?……ああ、ええと!へ、ヘクトールのことなんて全然好きじゃないんだからね!」

ヘクトール「うん?」

ぐだ「本当だからね!」

ヘクトール「うーん、そっかあ」

ぐだ「うえ!?……うぅ、ぇぅ」

ヘクトール「…………」

ぐだ「……………………嘘ですぅ、好きぃ……」

ヘクトール「はっはっはー。無駄なところで無駄に力使って消耗するなんて得策ではないぜマスター」

ぐだ「違うのぉ、違うのぉ、無駄な気紛れじゃないの違うのぉ、」

 

キアラ「うっふふふふふふふ、あらあらまあまあ特に理由はありませんが槍の雑兵一匹が泡と消えても別に問題ありませんよねえ?滅しましょう。直ちに滅しましょう」

アビー「そうね。マスターの傷は強いかもしれないけどだからこそ今のうちに除去すべきね。私がいるから大丈夫だわ。いきましょう」

マシュ「あの、お二人の気持ちは分かるのですがその、」

エミヤ「ああ見えてストレス溜まりがちなマスターの寝かしつけ係がいなくなるのは少し困るから、やめてもらおうか」

 

 

 

新茶「さて、徐福の支配下に置かれればかの蘭陵王ですら理性が剥がれ本音暴露大会が開催されると判明したわけだが、これを利用して長らく停滞を続けているマスター君とヘクトールとの関係打破にならないかと」

ヘクトール「あんたが本気でそれをしようとするならどれだけ抵抗しようとまあ8割方はそうなるだろうさ。だが、俺の本音の重さにマスターが耐えられるかはよっっっっく考えてから実行することだな」

新茶「ワオ。開き直った警告の時点でヤバさしかないネ」

 

 

 

若女将藤丸君と庭師ヘクトール……

死角になりやすい木陰とか四畳半くらいの小さな休憩室とかでさ、忙しい合間を縫ってこっそり会いに行くんだよ

 

 

 

ぐだ「駆け出し庭師ヘクトールが藤丸旅館と契約した頃にちょうど一子である立香が産まれてさ、仕事で旅館に訪れるたびに自分が手入れした庭を楽しく遊んでくれる子供が自分の腕前が上がっていくと同じく育っていく姿を見守り交流するのが日々の糧として生き年月は流れやがて立香が跡継ぎとして旅館に立つ頃にはっていう、プチ光源氏しちゃう話が、思いついちゃって、行き場がない」

ヘクトール「いきなりどうしてルルハワテンションがぶり返しちゃったの……」

 

 

ぐだ「藤丸旅館の最高級客室は常にとある王族が押さえていて、繁盛期とはちょっとずれた時期に王子様が泊まりにくるんだ。それでそのお世話係には必ず若が担当することになってて、」

パリス「それは素晴らしいですね!せっかくですしアポロン様も混ぜて一緒に遊びましょう!」

ぐだ「え?うん、そうだねえ。4人でゲームとかしたら絶対楽しいね」

パリス「えへへー。楽しみです」

ヘクトール「若さん明日も仕事あるんだから迷惑かけないように子供は早く寝なさいねー」

アキレウス「(弟空気を読め…………ッ!)」

 

 

 

キアラ「そういえばヘクトール様は100人兄弟だそうですね」

ぐだ「あー、らしいねー。兄弟だけでちょっとした集落だよねー」

キアラ「それはそれはさぞ豪胆なお父上だったのでしょうね」

ぐだ「おっふぉ!?そ、そう言われれば、そうだねえ……はひゃ」

キアラ「その嫡男であるヘクトール様はどれくらい引き継いでいるのでしょう」

ぐだ「ぅえッ!?えっと……どう、どうだろう。ヘクトールそういう話したがらないから……えぇと、奥さんと子供は一人だけとは、聞いてるけど、えぇと、」

キアラ「もしかしたらヘクトール様がただ一人を本気で求めた夜というのはかのフェルグス様にも迫るかもしれませんわね。まあまあなんて素晴らしい蜜月でしょう。禁欲中の私では想像しただけで……ふふふ」

ぐだ「あ、あわわ、ひわわ……、はふぇひゃあぁぁぁ」

 

ロビン「おっさんの胃にニトロが詰められた瞬間を見た」

エミヤ「この間の仕返しかねあれは……」

 

 

 

イアソン「今更だがマスターの愛がヘクトールに一点集中なのは、ありゃ全員納得してるのか」

ブーディカ「うーん、まあ、ああ見えて最低限の気配りは誰にでも欠かさない子だから。皆及第点にしてくれてるんじゃないかなあ」

イアソン「そんなもんかねえ」

サンソン「というか最初の頃のマスターの精神状態は今では想像がつかないほどずっと危うくて、協力してくれるサーヴァントに払える対価が何もないと酷く思い詰めていまして」

小次郎「いつ誰に求められてその通りに身体を開くかと危ぶんでいた頃に比べれば何、今のぞっこん状態の身持ちが固いほうが安心よ」

ブーディカ「そうそう納得してもらわなきゃねえ」

イアソン「今やむしろ抱いてやれって感じだがな」

 >身持ちが固い(ヘクトールの良心頼み)

  >ヘクトール「そう!だから!マスターの貞操の防衛ラインをしてるオジサンのことをもっと皆で労ってほしいわけよ!もっとだらだら怠けて暮らしたい!」

   ぐだ「そ、そんなの気にする必要ないんだよ!?もっと心のままにヤンヤンデレデレイケナイトロイアを監禁したり調教したりしていいんだよ?黒ひげが持ってた薄い本みたいに!黒ひげが持ってた薄い本みたいに!」

   ヘクトール「オジサントロイアに対して病んだことないからなあ、分かんない!あと黒ひげは同じ切り口で首刈ってやるから待ってろよ」

 

 

 

ぐだ「教会の制服というのは男女どちらにも良さがぎゅんぎゅん感じますね!ただ纏うだけで背徳感がダンチ!礼拝堂なんかで神様が見てますみたいなベタなものからはじまり、」

ヘクトール「神様相手に粗相をするのは良くないぜマスター、とても、本当に」

ぐだ「じゃあヘクトールが藤丸立香専門の神様になって囲ってしまえばいいよ!出会ったその瞬間に私は天啓を得ました!主よ、この身を魂を全てを捧げます!」

ヘクトール「オジサンにそういう力はない……!」

 

 

 

ぐだ「インキュバスは神父や父親の姿で現れるって逸話があるじゃん?なら神父服で夜這いにかかるのはありなんじゃないかっておっきーの部屋で話してたら、どこからともなく教会系の皆が殺到してそれだけはやめてくれって」

ヘクトール「……ま、まあその辺は流石にねえ、許容出来ないアレだからねえ、うん」

ぐだ「あの天草まで『聖杯持ってきても駄目』って言ったの。あの天草が」

ヘクトール「無知も純真も悪じゃないけど罪だよねえ……後で菓子折り作ってこう」

ぐだ「むにー」

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