何もかもダイスの女神に任せたらとんでもない主人公ができた 作:塩谷あれる
あ、あと今回第一話の癖にハスター要素あんまり無いです。
黄衣の少年
この作品を読んでいる、そう、そこの貴方。貴方は、『ハスター』、もしくは『ハストゥール』と呼ばれる存在をご存じだろうか。『名状しがたい何か』とすら称される
おっと失礼、前置きが長くなった。さて、この物語は、そんな偉大なる旧き邪神の名を冠する“個性”を賜って
日本の千葉県某所、そこには『魔王』が住んでいると噂されていた。
──曰く、車に衝突されてもびくともしない体をもっている。
──曰く、単車と同じスピードで走ることができる。
──曰く、風を自在に操り、空を飛ぶことすらできる。
──曰く、その県に住む不良達全員かかっても彼には敵わなかった。
──曰く、喋るだけで50人の不良を屈服させた。
──
高い身長、常に被った黄色いフードのようなもの、反転した白目と鋭い紫の双眸。気味が悪いほどに白い肌と毛髪のない頭。その身体的特徴を挙げればきりは無いが、そんな数ある中でも、不良達は彼の決定的な特徴をもって、口々にこう言っている。
─────『蒼白い仮面をつけた、針金細工のような男には絶対にケンカを売るな』……と
「蓮田さん!」
やぁ、どうもこんにちは。俺の名前は
「蓮田さんどうぞ!コーヒー買ってきたっす!」
「……あぁ、ありがとう」
「蓮田さん!またウチのシマに手ェ出す奴がいるんすよ!シメにいきましょう!」
何故か学校の不良達の親玉ってことになってます。いや、違うんだよ。なんか向かってくる不良達を相手してたらこんなになってたんだって。え?構わなきゃ良かった?取り合わなかったら取り合わなかったで次の日の数が倍になるんだよ。結局対処するほか無いの。
「……俺は別にシマとかどうでも良い。好きにやってくれ。それかイタカに言え」
「そ、そんなァ~!?お願いしますよォ蓮田さァ~ん!」
「イタカさん俺達じゃまるで取り合ってくれないんですよォ!」
あーあーあーあー知らぬ存ぜぬ聞こえぬ見えぬ。不良の厄介事に首突っ込む気はございませんよっと。全く、この見た目、と言うかこの
「……わかったわかった。イタカには俺から頼んでおくから、これからは俺にそういう話を持ち込んでくるんじゃあないぞ。俺受験勉強で忙しいんだから」
「ま、マジすか!?あざぁ~ッス!」
「あれ?でも蓮田さんってまだ中二っすよね?受験にゃ早いんじゃ…」
不良達が疑問に思っているが、いやいや、受験ってのは入学したその日から始まってるんだよ。俺の親代わりの人から良く教えられ()てるから俺は知ってるんだ。それに…
「……俺の行きたい高校は、ちょっと努力したくらいじゃそう簡単に行ける場所じゃないからな」
俺は少し吹いてきた風を避けて言った。俺の志望校、それは勿論──
「俺は雄英でヒーローになる」
雄英高校ヒーロー科。俺は夢のため、最短距離を行くつもりだ。
「……そういうわけだから、俺にソッチ絡みの話を持ってくるなよ。良いな?」
「う、ウッス!」
「り、りりり、了解っす!」
そうやって念を押せば、何故か膝をガックガクにしながら普段は絶対にしないような良い返事をして帰っていった。おいおい、別に脅したわけじゃないんだからさぁ…
「やれやれ…ま、いいか」
さっさと帰って勉強しよう…そう思った俺は買ってきて貰ったコーヒーを飲みながら帰った。……あ、コーヒーのお代返すの忘れてたな。まぁ、次あったときにでも返そう。
チキチキ!主人公ダイスロール!(白目)その①
APP(容姿、魅力)編
作者「さーて!振っていこうか!ダイスロール3~5は異形型にしてっと…」カラカラカラ…
APP値→4
作者「え?」
APP値→4
作者「 え?」
作者「 え?」
※ガチで起きた出来事です。ネタでも振り直しした訳でもなく一発で4がでました。